大学時代の約3年ちょっと、つきあっていた人がいた。
今考えれば「なんであんなのと???」と思うような、
数々の伝説を学内に残したくらい筆舌に尽くしがたい男だったけど、
そのご家族はとてもすてきな方々だった。
お料理が上手で、いつも静かに微笑んでいるような優しいお母さん。
お酒が大好きな大学教授で、学生の私も下に見ることなく、
うん、うん、と話に耳を傾けてくれた朗らかなお父さん。
ご本やらお手製の服やら、心のこもった戴きものは、今も大事にしている。

なぜ今になってこんなことを書いているかというと、
ついさっき、その元カレのサイトを偶然見つけて、
ご両親が相次いで亡くなっていることを知ったのだ。
あの人たちがもういないと思うと、なんだかせつない。

ま、元カレのサイトがとんでもなくイタイサイトだったので、
そっちの方も別の意味でせつないけど、それはそれでっ。