小学校低学年まで、漏れら姉妹の遊び相手は近所に住む精神遅滞と発達障害を
あわせもった父の従妹だけだった。当時もう二十歳はゆうに越えてたと思う。
中身はまったく漏れらと同じぐらいだった。
或る花火大会の日、母と漏れらとその彼女と見物にいったら、偶然漏れの同級生
で仲良しの男子(イケメン)に会った。で、漏れらと一緒にずっと見物した。

帰り道、父の従妹は漏れらと離れて一人で先を急いで一言も発せずにスタコラ夜道
を帰っていった。うちのおかんが苦笑しながら「漏れと同級生が仲良くしてて自分
が構われなかったからおかんむりなのだ」みたいなことを言ってた。

今なら彼女の気持ちがわかるよ。知能は子供なみでも、彼女の意識はちゃんと年相応の
結婚適齢期の女性になってたんだよ。自分が恋をできないのに、親戚のガキが男を
連れていたらそらムカツクだろうなあ〜と。