私が生まれて間もない頃、父が猫をもらってきた。その頃のことを幼心ながら鮮明に覚えている。
私はその猫にシロをいう名をつけをすごく可愛がった。
寝るときも布団にもぐりこんできたりゴロゴロとじゃれあったりした。
シロは長生きした。五年また五年と年を重ねても毛艶は良く、シロが死ぬなんて考えられなかった。
シロが18歳を迎えたころ、突然シロが弱ってきた。歯がガタガタになりご飯を食べられなくなっていた。
私はシロに栄養ドリンクを飲ませ、生を繋ぎとめる毎日を送った。シロが弱る姿が痛々しかった。
私も家族もみんながシロの死を覚悟してきたころだった。歩くこともままならないシロが部屋を出て、
よろよろと庭の木の下で倒れてしまった。最後の力を振り絞り死に目を見せまいとしてそうしたんだろう。
その日は雪のふる寒い日だった。寒空の下シロを死なすことはどうしてもできなかった。
シロを部屋に入れ、コタツに寝かせた。次の日、シロはそのまま動かなくなっていた。
最後を暖かい部屋で終えれて幸せだったかなぁ。そんなことを思いボロボロ泣いた。

私は今19歳になる。私の青春はシロとの青春だった。雑種ながらも聡明で何より
愛嬌のある猫だった。今書き込みながら泣いてしまった。シロとの思い出が堰を切ったように
あふれ出してきた。切ない思い出だが暖かい思い出でもあった。
長文&乱文すいません。