〜〜〜 法律に正義はあるのか 〜〜〜
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0045法の下の名無し
2007/09/22(土) 19:30:30ID:P9wuChwdなどいうと主張が当然自明であるとの見解が過去・現在の哲学者なり倫理学者なりその他
法哲学者の言説を通してなされたことがあるのだろうか?
そこを>>14氏に尋ねてみたい。
反例なら挙げられようが。例えばスピノザは『国家論』だったかと記憶しているが、
人民にとって害悪しか齎さぬ国家があるとせば、そのような国家の法などに拘束される
必要もないし、またそのような国家自体が滅びた方が被害は軽微で済むとまで主張していたはず。
ジョン・ロックも抵抗権を認めているように、法に従うこと自体を正義だとは思っていない。
カントは、自己の格率が普遍的立法となるように行為せよ、との主張をしているが、
もちろん法に従うことを正義とはしていないし、カントのいうパブリックな理性の行使(そもそも
理性の行使はカントにいわせればパブリックなものでしかありえないのだろうが)は、法に従うことでは
ない。法が見せかけのパブリックを偽装しているだけで、実はプライベートなものでしかない
場合もあることを前提に立論している。
と色々あるわけだが、いずれにしても「法に従うことが正義。なぜなら法に従わない正義は存在しないから」
などいう主張はしていないし、一般的にもそうした見解が誰からも支持を受けた自明の問題とされた事実もない。
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