>>16
その前になぜ「正義とは法に従うこと」って断言できるのかな?
思想史を紐解けば、そんな杜撰な主張をしている者が果たしていたという
のだろうか?間違ってもソクラテスはそうだとか言わないでね(笑)。

20世紀に入っても、ロールズやドゥウォーキンなどもそんな理解をしていないし、
趣向を変えてデリダやレヴィナスともなれば、ましてやそう。
絶対的他者への応答の事実状態こそが責任として理解するレヴィナスは、間違っても
「正義とは法に従うこと」などという主張はしていない。
デリダは括弧つきになるだろうが、
「脱構築は『正義』である」と。しかし脱構築は法なら法の同一性を前提とする
形而上学的思惟をそのアポリアに招いて解体していく営為として働く以上、
「正義とは法に従うこと」ということには、これまたならない。