>>198
その一文は要するに、

国家権力が個人に向かって、「おい、お前! そんな慰霊行為は許さん! 止めろ!!」
といったり、
「おい、あんた! こんな慰霊行事をやるんだけど、君は嫌がってるけど、それでも是非やってくれ!!」
といったりした場合の話。

その場合は、強制に至らなくても、精神的損害が生じ、賠償や強制からの解放などという救済措置を得られる、
ってこと。


つまり、「防御的」「消極的」な権利なんだよね。 許容される宗教的人格権ってのは。

他者から攻撃を受けたり、誘われたりすることを拒否し、逃れることができる自由なのであり、
さらに一歩進めて、他者に 「あなたの宗教行為は気に食わない、許さない、止めて!!!」
ということまで許すものではない、ってのが、自衛官合祀事件の判旨であり、この際高裁判決の判旨でもある。

相手の攻撃から自分を守るためには使えるが、逆に相手を攻撃することによって自分を守ろうとする場合までは
許されるものではない。