恐怖主義対策と人権−03
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0013五十川卓司
2006/04/24(月) 08:54:02ID:fmD8Opr7捜査の秘密も漏れた ウイニー
愛媛県警の捜査情報がファイル交換ソフト「ウィニー」を介して
ネット上に流出している。犯罪の被害者や容疑者らの名前、住所
といった個人情報は、延べ約4400人分にのぼる。捜査情報の
流出では過去最大の規模だ。
捜査1課の警部が、捜査情報を保存したCDを自宅に持ち帰り、
ウィニーを入れていた家庭用のパソコンに、その情報を移したと
ころ、ウイルスに侵されていたソフトを通じて流出したらしい。
警部は捜査情報を警察の外に持ち出す許可を受けていなかった。
流出した資料には、少年法で名前の公表が奈じられている少年の
細かな情報のほか、少年たちを隠し撮りしたとみられる写真もあ
る。厳重な取り扱いが求められる個人情報を軽々しく考えていた
としか思えない。
しかも、流出した情報には、事実かどうか疑わしいものもあった。
02年に起きた未解決の殺人事件では、捜査に協力したという1
7人分の「捜査報告書」が流出した。警察官が聞き取りをしたと
いう内容が書かれているが、聴かれたことはないと言う人や、話
した内容と違うと指摘する人がいる。協力者に謝礼を支払ったと
しているが、半数の人は「受け取っていない」と話す。
これはどういうことなのか。捜査報告書をでっち上げたり、手を
加えたりした疑いがある。謝礼は本当はだれに渡ったのか。捜査
への協力費をめぐって愛媛県警では裏金に充てたのではないかと
いう疑惑がすでに発覚している。不透明な報告書と裏金疑惑との
関係についてきちんと調査し、結果を公表すべきだ。
思わぬ副産物というべきか、これまで公表されたことのない捜査
手法もウィニーによって表に出た。全地球測位システム(GPS
)を使った尾行である。
GPSで位置を知らせる警備会社の端末を、事件にかかわりがあ
るのではないかと見ていた女性の車にひそかに取りつけていた。
流出した「行動確認報告書」には、GPSで位置を確かめながら
行動を監視する様子が記されている。
こうした捜査手法は、米国でいち早く採り入れられた。ハイテク
機器を使った捜査は確かに役に立つだろう。
だが、警察が勝手に車に機器を取りつけるようなことは、尾行の
方法としては行きすぎだ、野放図な使用が広がれば、市民が常時
監視されることにもなる。
GPSで尾行しているのは愛媛県警だけではあるまい。いつから、
どのように使っているのか。警察庁は「捜査上の秘密」を理由に
明らかにしないが、これでは警察への不信が深まるだけだ。
GPSを使っていることを認めたうえで、少なくとも、利用する
場合には裁判所に許可を求めるようにすべきだ。裁判になれば、
尾行の様子を証拠として提出しなければならない。
都合の悪いことは、ひょんなことからぱれるものだ。そんなとき
は言い逃れをしてもむだなことは、捜査のプロである警察が一番
よく知っているはずだ。
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