>憲法学という奴は、現状維持の「ためにする論」の典型なので

そりゃ日本に法哲学がないからでしょう。

>その後の占領政策は、中国の好きにやればよいだけだろ。

ソ連東欧圏があったころならまだしも、今はもう無理ですね。
なんか「現実政治」を推奨する人々はこういう旧日本軍や米国が各地で失敗した
やり方を国際スタンダードのように語り、法学プロパーの方々は抽象的理論的
可能性だけで議論するので、実際的な提言が出てこないのだと思います。

現在唯一のスーパーパワー、米国でさえ国際法を無視したブッシュ的な路線は
破綻したと少なくともインテリたちは明言してますね。今出回ってるアメリカン
ジャーナル・オブ・インターナショナルローで、ハーバードのトマス・フランクが
うまいこと言ってます:「米国はその実力から言って世界秩序の外へ自らを脱出させる
ことができる、しかしそのオポチュニティー・コストを計算に入れるならばこれは
損失であり、良く言って幻想の現実主義(fantasy realism)である。」

今手元に雑誌がないのでちょっと不正確かもしれませんが、いずれにしても共和党系
民主党系を問わず、ちょっと知能指数の高い人たちの間では、ブッシュ的なあるいは
中国で今後起こりうるかもしれない国際法、国際秩序無視の路線は、現実政治のパワー・
ポリティクスを自称する実態「夢想的現実」だということで認識が一致してると言えます。