NO.001 北千住・「きそば 柏屋」

北千住の駅から近い商店街に、いかにも老舗風の食わせそうな蕎麦屋を発見する。
入ると店の外見は風情があるが店内は狭くて内装が貧相な雰囲気だ。
ざっと見回すと年配の地元民風の客が2人くらいとサラリーマン風の客が2人居る。
一階のテーブル席は6つくらいだったか、2回は宴会用の座敷らしい。

入ってすぐに入り口に近いテーブル席のバアさん達がタバコを吸っていることに気付く。
すぐにそこを離れて、一番奥のテーブルに着き、メニューは蕎麦だけでもかなりのバリエーションがあるが、
一番シンプルな もりそばを注文する、もりは400円ぐらいと安い、そして量が多い。
ちょうど蕎麦が運ばれると同時にオッサン客が来店し、俺のテーブルの席の真後ろに背中合わせに座る。

蕎麦を食べてみると若干太めで硬い、コシが強いとかいうより硬い。
ツユはまぁ普通のツユだが、蕎麦そのものがたいして旨くない、ここのモリやザルはお勧めできない。
量が多いだけで腹を満たすには充分だが満足できる代物じゃない、スーパーの蕎麦を家で茹でたほうが旨い。

と、蕎麦を二口、三口すすっている段階で口の中に苦い味が広がる、苦い!不味い!なんだこの味は?
後ろを振り向くと先程来店したオッサンが俺と背中合わせでタバコを吸っている。
この時点で蕎麦の味も何もあったもんじゃない、席をずらして食べ終えたが、勘定を終えて店を出て口のなかには
爽やかな蕎麦の味ではなくヤニの苦味だけが残るという最悪の結果となった。

この店は100年以上前から創業している老舗で地元民に人気の店らしいが、俺の感想では創業100年以上という名の
一商店街の典型的な安かろう不味かろうの俗な店だった。
客も客で狭い店内で平気でタバコをふかすオッサン、オバサン連中だしな。
狭い店内、全席喫煙可、喫煙客多し、安心して非喫煙者やファミリーが食事できる環境じゃない。
店構えの雰囲気に騙されちゃいけねぇな。