グリーンウッドならびにシンエイエステートは、都側から指摘された業法違反の事実につ
いてすべて認めており、シンエイエステートは「深く反省」しているようです。

しかしながら、今回シンエイが行っていたことは、違法の可能性の高い3000円もの滞
納違約金や趣旨の不明な退室立会費を徴収し、保証人のつけられない入居者に対しては、
弱みにつけこみ借地借家法に違反する契約を強要するという組織的な違法営業であり、と
ても書面上の不備や説明義務の不履行といった趣旨のものではないことは明らかです。

こうした違法営業に対して、結局は宅建業法でしか動けないということになっているわけ
で、今回の東京都の処分内容はとても十分とはいえないものでしょう。

とはいえ、シンエイの元入居者を含めた居住者の声が、都に対して監督官庁としての役割
を果たさせたともいえるわけで、その点については、一定の評価ができるかと思います。

シンエイエステートは、「多大なる迷惑」をかけたのは、都ではなく、入居者であること
をしっかりと認識し、まずは被害者に謝罪するべきです。そして、違法に徴収した違約金
を返還し、被害回復を全面的に図るべきでしょう。本当に「今まで以上の信頼を得る企業
になれるよう努め」るつもりがあるのであれば、これは至極当たり前のことなのです。

今後、一定期間を経て、なんらかの処分が行われることになるでしょう。しかし、それで
事件が終わりになるのではないことは、言うまでもありません。シンエイがどのような対
応をすることになるのか、まだまだ予断を許しません。
本当にまっとうな企業なるのか、そうでないのか。彼らはいま、分岐点に立っています。
今後も継続してシンエイ、そして都の動きに注目しましょう。
>>563 >>564 >>568