(一旦"思い出す"の話に戻ります>>503
商品(認識)が陳列棚に並んでいます。歯磨き粉の様に水を含んだ粘土の様な
形状をしています。ここはR君の脳の中です。
商品A「蟻はすっぱいという知識」は、20年前は「A蟻はすっぱいという知識」
「Bぺっぺっ。舐めちまったよという経験記憶」「C具体的な味覚記憶」という
3つの粘土が重なって束ねられた1つの商品でしたが、10日後にC部分は水分が
飛んで風化して粉になって飛んでしまいました。5年後、A部分は瑞々しい粘土
質を保っていますが、B部分はなんだか水分が飛んで粉状になってきています。

20年後、Hと言う知人に「蟻の味って知ってる?」と聞かれた時、久しぶりに
脳内倉庫の(豆知識の部屋)に行きました。
「えーっと蟻の味、蟻の味・・。確かこの辺に・・あった。あーあ、乾いちゃってるよ。」
霧吹きで水をかけると、商品がむくむくと水気を取り戻しました。(えーと、
"A.蟻はすっぱいという知識"、あった。)R「うん、蟻はすっぱいのさ、知ってたよ。」
H「なんで知ってるの?舐めた事あるの?」R君はB.経験を探しましたが見つかりません。
R「いやあ、舐めたことなんてないよ。」
H「いや、君、小1の時舐めたことあるはずだよ。」 R「えっ?」R君はもう一度よく
商品に水をかけ直してみました。すると、何だこの粉?Bって書いてあるぞ?
Bに集中して再び水をかけると、むくむくっとBの粘土が小さくなりながらも少し復活
しました。「あっ、思い出した!俺舐めたことあるかも。」

ポエム(つか童話)の続きは後日。