なぞなぞが解ける人工知能
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0409名無しさん@お腹いっぱい。
2008/03/01(土) 01:36:02ID:ehOrs8930>物理法則の解明には大して役立たないと思うが、シュミレートの作成などには
>役ったりもすると思いますよ。
>>406にて、「>>403で書いた『恣意性』は、2つの対象に対して言える」ってことの意味が分かってない。
1つは、再現なりモデルの恣意性。
これは、「再現しようとしているものと似たようなことができれば良いじゃん」という前提で、
そのためのモデルの恣意性の問題。
PCゲームであれば、例えば、どのようなロジックやコードで似たようなものを作るのか、
あるロジックを再現したとしても、それについては「こうでなければならない」という理由が無いか、あるいは弱い。
個別に特定のロジックやコードを再現しても、それが他の部分とどのようなロジックやコードで
関連付けられているのかについては制約なり理由が無いか、あるいは弱い。
一方物理現象であれば、厳然としてある現象が存在しており、しかもある現象単独だけではなく、
他の現象との関連により、それらからもたらされる、モデルにおいて「そうでなければならない」という
制約や理由が強い。
もう1つは、そもそも現象そのものの話。最初はこっちを想定してたんだけどね。
PCゲームの内容やルールは、「そうでなければならない」という理由が無い。
PCゲームのプログラムがどのように実行されるのかは、CPUの設計や、CPUの動作に関する物理現象により、
恣意性は低いが、PCゲームの内容あるいはルール、ロジックは人間が定めたものであり、恣意性が高い。
対して、物理現象については、厳然として特定の現象があり、それ自体を変更することは出来ず、
その現象をどのようなものとして観察するのか、どのようにモデル化するのかについて、
「そうでなければならない理由」が存在し、恣意性が低い。
あるいは、特殊な条件を設定することで通常観察される現象とは異なる現象を観察することもできるが、
その場合でも、設定した特殊な条件下においてはという制約により、「そうでなければならない理由」が存在する。
HESONOが、「ともかく何かそれっぽい物が作れれば良いでしょ」という立場であるのならば、
自分の好きなようにモデルを作れば良い。
対象とする現象をどのようなものとして観察するのか、どのようにモデル化するのかは、恣意的であっても何の問題も無い。
そうではなく、「生物のある種の知的な行動というものが厳然として存在しており、
それをどのようにモデル化するのか」という立場であるのならば、
PCゲームという対象、あるいはPCゲームの再現という、恣意性の高いものに対して用いた方法が、
恣意性の低い対象やモデル構築に対して果たして有効であるのかを熟慮する必要がある。
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