(まず伏線)>>297でお話した 01000と00101の足し算。これはちなみに電気で
なければ出来ないわけではありません。僕は小5の自由研究で、「厚紙とビー
玉で作る電?卓」を作りかけました。水中実験して水没しましたが。
でも考えてみてください。そろばんは五進数と十進数の変則混合した手動電?卓
として、>297同様の計算をしているともいえる訳です。というか電卓(PC)が、
電気回路を使ったそろばんと考える事も出来るのです。水とポンプで作るPCだって、
理論上は計算出来るでしょう(質量は無視)    と、ここまでが伏線。

 というわけで、少なくとも「1+2=3」を考えるときに、空想上1つの玉と2つの
玉を空想の中で合わせて「あ、3になった」とする事は、頭の中で「そろばん」または
「電子回路」同様の"演算からくり"を作り出す事が出来る、という意味で、PCと生物
は同じことができ得る、としておいてください。
 でもだとしたら、その機能はPCの方が遥かに優秀でしょう。なぜならヒトは、1とか2、
みたいな大まかなものは空想できますが、3265+215みたいなものを、学校で習ったよう
な応用計算方式で解を出すのでなく、本当に3265個の玉と215個の玉を想像して、空想上
1つの容器に入れて数えるとかは、能力的にできないからです。そろばんを習った人は
ある程度出来ますが、その限界点を考えると、PCは電気信号を1信号ずつ瞬時に正確に管
理できるが、ヒトは大雑把にしか(まして神経回路1本ずつの管理など)到底出来ないと
考えます。

 まとめると、PCと生物はどちらも電気信号を利用して情報処理を行っているようだが、
少なくともどちらもデジタル演算(そろばんチック)は行えるようだ。だがその意味に
於いてはPCの方が遥かに正確無比で優秀だ。
でも確かに生物に出来てPCに出来ていない情報処理があるように見えるならば、生物にあ
ってPCにない電気処理の特質というものが存在し、それが影響をしているかもです。
    
 結論はアナログデータ(生物)ならではの「濃い、薄い」「劣化する」「だんだん消える」
など、不正確さ・濃淡・劣化・消耗などのおおよそデジタルより悪いとされているところから
くる"1-0処理"、「ON」「OFF」以外の「ONだけど薄い」とか「ONが段々薄くなってOFFる」とか
ってあるのではないでしょうか?あったらどんな情報処理ができるのか?
それを次回考察してみます。