図書館学序説(ピアス・バトラー著 ; 藤野幸雄訳 -- 日本図書館協会, 1978.4, 135p.)
図書館学の五法則(S.R.ランガナタン著 ; 渡辺信一, 深井耀子, 渋田義行共訳 -- 日本図書館協会, 1981.9, 425p.)

を読んだので感想文。

『序説』は図書館学の古典と言える本。
図書館学を"学"とならしめているところのものを論じている。
ただ訳文のせいか元々からなのか抽象的でわかりづらい文章で頭に入りにくかった。
それでも今でも通じる部分はたくさんあったな。
さすがに今も読みつがれる古典。

同じ古典の『五法則』は一転読みやすい文章だった。
基本的には法則とその例示(良い例・悪い例)がずらずらっと書かれている。
第1法則は保存のための図書館から利用のための図書館へ。
第2法則は選ばれた人のための図書館からすべての人のための図書館へ。
第3法則は不便な図書館から便利な図書館へ。
第4法則は非効率的な図書館から効率的な図書館へ。
第5法則は静止した図書館から進化する図書館へ。
こちらも今でも新鮮に感じられる法則(?)だな。

最後の章では図書館学についても書かれていた。