【記事】   国会図書館長に長尾・京大前学長

 衆院は15日、国立国会図書館の次期館長に京都大学前学長の長尾真氏を起用する
人事を内定した。館長には基本的に衆院か参院の事務総長経験者を充ててきたが、
この慣例を破ることになる。国会の承認を経て4月1日付で就任する。

 14代目となる長尾氏は議会関係者以外からの初の登用。河野洋平衆院議長は記者団
に「立法府として最も象徴的な天下りの慣例をやめることを、民間からの登用で示した」と
強調。就任が有力視された谷福丸・前衆院事務総長については「事務総長を9年間務め、
さらに国会図書館長に就けば天下り人事との指摘があるかもしれない」と語った。事務総長
時代に衆院の国政調査活動費の流用があった問題の影響は否定した。

(07:02)
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20070316AT3S1501K15032007.html