欧州も大使館閉鎖・縮小＝アフガン、タリバン攻勢で
時事通信社 2021/08/16
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021081400165

アフガニスタンの反政府勢力タリバンが米軍撤収を機に攻勢を強める中、欧州の複数の国が１３日、在アフガンの大使館を一時閉鎖・縮小し、職員を退避させることを決めた。
同様の措置を取った米英に続いた形で、情勢の不安定化に歯止めがかからない状況だ。

ドイツのマース外相は１３日、大使館機能を「最低限に縮小」し、職員やドイツ連邦軍に協力するアフガン人らを、チャーター機でドイツに退避させると表明した。
ノルウェーとデンマークは、大使館を一時閉鎖することを決めた。
各国とも、アフガンに残る自国の民間人にも早急な退避を呼び掛けた。

米国と英国は１２日、在アフガン大使館の縮小と、職員退避支援のための軍増派を発表している。

タリバンは１３日、首都カブールに隣接する東部ロガール州の州都を制圧。
３４州都中、過半数の１８都市を掌握した。
米軍の支援を見込めない政府軍は、守勢に回らざるを得ない状況となっている。

米軍に合わせアフガン撤退を進める北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）のストルテンベルグ事務総長は１３日、アフガン情勢について同日協議したことを明らかにした。
また、アフガン政府への支援は続けてカブールに外交機能も残し、必要に応じて態勢を調整すると強調した。