署長のスピード違反、ばれたから更迭 静岡県警

静岡県警菊川署の佐々木国宏署長(57)がスピード違反で検挙されていたのに、
県警が公表しなかった問題で、県警は10日、佐々木署長を本部に異動させる人事を発表した。
降格ではないとしているが、署長には今春就いたばかりで、事実上の更迭人事。
県警はスピード違反についてすでに戒告処分としているが、
改めて異動させた理由について、事実関係が明るみに出て
「部内外への影響が大きくなったため」と説明している。

佐々木署長は休日だった11月21日、同県島田市内の市道で制限速度を
53キロオーバーする93キロで走行したとして検挙された。
県警は同26日付で戒告処分にしたが、
新聞各社が今月9日に報道するまで事実関係を公表していなかった。
報道以降、住民から60件以上の苦情が届いているという。

県警はこれまで異動させていなかったことについて
「処分しているし、本人も反省している。公表せず、
外に波及しなければ組織の運営に耐えられると思っていた」と説明した。

当初事実関係を公表しなかったことについては、警察庁の指針では
業務外での違法行為は停職処分以上の場合に公表することになっていることを挙げ、
「十分検討した結果で、判断に問題があったとは思っていない」としている。

http://www.asahi.com/national/update/1210/TKY200912100337.html