例えば10:0の追突事故の時、修理が出来るなら修理代が車の時価分を超えない限り、全額相手の保険で
直せて現状復帰が出来るので、少なくとも被害者側には金銭的な損は無い。(車の評価値が下がる損は被るけど)
ただこれが修理不能(廃車)になった場合、車の残存価値でしか相手からの補償が出ないから、被害者は現状復帰
するのには車を買い換えないといけないのに、古い車なら10万程度しかもらえないので、完全にぶつけられ損になる。

そうなると、人身事故に切り替えて自分の方でも何か理由を付けて通院でもして搭乗者保険をもらって車購入代の
足しにしないと全然、割に合わなくなってしまう。
事故のその場では物損で互いに同意したのが、その後、被害者側が相手の保険会社から提示額が低すぎるので
自らの保険を使う為に人身に切り替えるのは、こんなのパターンが実に多い。

物損事故で被害者側が全損(廃車)の場合、車両の残価値分を払うのでは無く、同等車両を再購入出来る額を査定
する様にしないと、物損から人身に切り替えないと割が合わないって考え方は無くならないと思う。