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2話 弱気な龍喚士
モミジ「龍の国なんだから、もっとモミを楽しませるモミ。色んな龍が見たいモミ」
ティラ「へへ、モミ姐さんこちら弟のまめティラでやんす」
モミジ「いやモミは、サラマンダーよりはやーい! みたいに叫べるような空を駆ける感動体験がしたいんだモミ」
ティラ「へへ、すいやせん」
マイネチラッ。
ティラ「見慣れねえよそ者だ! ションベンくさいガキ!」
モミジ「ああ!?」
ティラ「いや姐さんのことじゃないんです。ほら、あそこに」
マイネ「あ、あの……。私マイネといいます。道に迷ってしまって……」
モミジ「ほう、迷子か。私はモミジ。最強の龍巫女……モミの奴隷になるならここを案内させてやってもいいモミ」
マイネ「ど、奴隷!?」
モミジ「どうモミ? 悪い提案じゃないモミ」
マイネ「あ、あなたが奴隷、ではないのですか?」
モミジ「あ? どういう意味モミ?」
マイネ「すいません、モミジさんがあまりにみすぼらしくて」
モミジ「モミャアアぁあっ!? クソガキがよくも抜け抜けと。表出ろモミャア!」
マイネ「すみませんすみません、どう考えても奴隷はあなただと思いますが……私なんかでよければ受けて立ちます」