生保の「予定利率引き下げ」法改正へ

 生命保険会社の経営破たんを未然に防ぐため、政府・与党は、保険会社が契約者に約束した予定利率を、破たんする前に引き下げられるようにする法改正を行う方針を固めました。

 予定利率引き下げの議論は、契約者が将来受け取る保険金の減少につながるため、契約者の反発を恐れた与党側が4月の統一地方選挙を前に一時棚上げしていました。

 しかし、政府・与党は、株安や超低金利の影響で「逆ざや」に苦しむ保険会社が経営破たんするのを防ぐため、「予定利率の引き下げは必要だ」と改めて判断し、連休明けに法改正に向けた本格的な調整を開始します。

 具体的には、将来的に事業の継続が難しい保険会社が自主的に申請する形で行い、引き下げには3%程度の下限を設ける方向で検討する方針です。

 政府は、生保が破たんすれば、巨額の資本を持ち合う銀行にも危機が飛び火しかねないため、改正案をいまの国会で一気に成立させたい考えですが、契約者に犠牲を強いるだけに、審議は難航することも予想されます。(1日 18:16)
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