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http://www.h3.dion.ne.jp/~urutora/singata.htm
新型爆弾投下の予告ビラ 〜2001.8.6
 私の母親は、戦時中の女学校時代を広島市で過ごしました。ところが、昭和20年8
月6日の原爆投下の時は、母親は、危うく難を逃れたのです。なぜ逃れることができ
たかというと、事前に新型爆弾投下の予告のビラが市内にまかれたからです。
 
 そのビラによって、「近々、アメリカが広島に新型爆弾を落とす。その爆弾は水爆
といって、町中が凍りついてしまう」という噂がワッと広がったそうです。私の母親
は、とても心配性というか、そういうことをすぐ信じてしまう質でしたので、すぐに
田舎に帰りました。
 
 そうしたら、何日か後に原爆が落されたわけです。田舎は広島湾の沖合いの島でした
が、突然、空がピカッと光ったのです。大慌てで防空壕に逃げ込んだものの、その後
何も起こりません。恐る恐る防空壕から出てみると、広島市の方角に物凄いキノコ雲が
立ち昇っていたそうです。