私のいた当時でも肩身の狭い辛い思いで仕事や結婚差別に苦しまれている人は沢山いました。
(既に90年代に入っていた当時での実情です)
地区内での自殺問題とかも結構多いんです。
布団の中で自殺を図った若い女性が血みどろになった姿を目のあたりにした時は
本当に苦しくて見ていられない状態でした。
救急車を呼ぶまでの間、私自身怖くて震えながらその人の手を握り
必死に「大丈夫、大丈夫」と呼び掛けるのですが、息絶え絶えの中かすれる様な声で
「ありがとうね〜ありがとうねぇ・・・」と言った小さな声が今でも忘れられません。
その後に訃報を聞いた時には涙が止まりませんでした。
この時ばかりは、俺ただの公務員なのに何で自分だけが
こんな辛い思いばかりしなければならないんだと思いました。
結局の所、自分は仕事から逃げたかっただけなのかも知れません。
同和問題が当時からどれだけ改善されているのか分かりませんが
今では生活環境や経済的にも十分見直さているとか物的な事よりも
根本的な問題は我々の意識の中にあると言う事を知っておいて欲しいです。