島津氏はじめ薩隅の支配者層は関東武士団だよ。
被支配者層はもともと隼人と呼ばれていた人々。

隼人は古代、大和民族や南西諸島民族とも習俗を異にし、
九州南端に独自の政権を持っていた。

では隼人とはいったいどこから来たのか?
最近の研究では、朝鮮半島からの難民であったという説が支持されている。

桜島の火山灰が堆積し農耕地としての魅力に乏しく、
大和の中央政権も管掌していなかったこの九州南端部に、
朝鮮半島から何らかの理由で一団の部族が移動、
土着したのが隼人の始まりであったと推定されている。

なお現在鹿児島県はこの学説を完全に黙殺しており、
隼人のルーツを科学的に求めること自体がタブーとなっている。