骨から探るオホーツク人の生活とルーツ
http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/48123/1/Symposium%202006.pdf

オホーツク人の歯に見られるこれらの特徴をまとめると、歯は全体的に小さく咬耗の進んだ、かつ傾斜した咬耗面をもつ個体が多いこと、また上顎中切歯にはシャベル型が、下顎第一大臼歯には屈曲隆線が発達している。
モヨロと浜中の両遺跡の間に若干の頻度の相違もあるが、全体としては共通した特徴をもつ。

歯が小さいという特徴は咀嚼機能としては負の側面をもつと考えられる。
このことは、オホーツク人の起源が小さい歯をもつ集団から由来したこと、その後に二次的に咀嚼筋が発達し、大きな顎と小さい歯の組み合わせをもつようになったと考えるのが合理的である。
オホーツク人の咬合力が強大であったことは、顎骨の筋の付着部が発達するとともに、力の負荷のかかる部位に骨隆起が多く見られること、また歯の根尖部分の入る歯槽骨が吸収され穴の聞いている例が多いことからも推測される。

骨格形態にもとづくオホーツク文化人
http://www.um.u-tokyo.ac.jp/publish_db/2002Okhotsk/03/3200.html

オホーツク人は歯は小さく鉗子状咬合
http://www.um.u-tokyo.ac.jp/publish_db/2002Okhotsk/03/img/075.jpg

満州エベンキ族の女酋長
http://1814.img.pp.sohu.com.cn/images/blog/2008/10/31/20/2/11dfa9fda02g214.jpg

白老アイヌ酋長(エカシ)山丸郁夫
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