アリやネズミ、タコでさえ相当な学習能力を持つという実験結果がある。
ある生物のとる行動が、その環境にそぐうものかどうか試行錯誤した結果、脳のどこかに記憶されれば、ふたたび同種の変動にであっても、短期間の内に正しい対処がとれだす。
創造能力を有するか否かの判定に、道具をつくることができるか、というテストが行われる場合がある。
道具を使うことは比較的たやすい行為とされ、動物界でも数多く報告されている。しかし、その道具を作るとなると話は別である。
そのためには大量の情報を処理する能力がいるからである。
野生のチンパンジーは、アリ塚に草や木の芯をつっこんでシロアリ釣りを行うし、その際、草や木の葉を釣りやすい形に加工することが知られている。
こうみてくれば、脳がもつにいたった究極の能力である創造力さえ、ある程度発達した脳にでてくる普遍的現象といえる。
ただ人間の脳は、容量や能力の点で発達していただけに、大発明、大発見とよばれる連続した創造行為が可能になったがゆえに、単発的な創造しかおこなえない他の動物との違いがあるのである。


やはり女はチンパンジーとどっこいどっこいか