ルーテ「……非常に、興味深いですね」
アスレイ「今度は何ですか?」
ルーテ「先日、リーフさんから搾取、もとい採取したエネルギーについてですが」
フォルデ「訂正した意味あったか、今の」
ルーテ「獣牙族タグエル妖狐ガルーの方々、そしてリンさんなどから、異臭がするとの連絡がありました」
アスレイ「エネルギーに臭い、ですか?」
フォルデ「ありえない話なのに、エネルギー吸収の現場を見ていると、なあ……」
ルーテ「実際、化学的な臭い物質は検知されませんでした。
    しかし、エネルギーのサンプルを変えて実験した結果が、こちらです」


キヌ「はぁ……はぁ…………ん、んんぅ……!」
ベロア「くんくんくん……くんくんくんくん……。
    とてもいい匂いです……くんくん……」

アスレイ「あー」
フォルデ「エフラム様のエネルギー、ね」
ルーテ「ご明察です」
フォルデ「ご明察っつーか、自明っつーか……」
ルーテ「そして、こちらがアイクさんのエネルギーの方です」

レテ「くっ……わ、私は……たかが匂いなんかに……!」
ベルベット「ん……ぁ……すごいわ……香りだけで……もう……!」

フォルデ「…………エロぃ……」
アスレイ「もう少しオブラートに……」
ルーテ「リーフさん、エフラムさん、アイクさんのエネルギーを電源にしたところ、彼女達は真っ先に意中の相手のモノに向かいました。
    ちなみに、エネルギーを分けてもらうことは、奥様達にも了承してもらっています」
アスレイ「……愛の力、ですかね」
ルーテ「それもあるでしょうが、この結果を受けて、より多くのデータが必要と判断しました。
    具体的には、異臭を感じた一般町民の方々にも協力していただきました」
フォルデ「随分とまあ、大がかりな……」
ルーテ「その結果、いずれかのサンプルに向かった方の内、6割がアイクさん、4割がエフラムさんに向かいました」
アスレイ「リーフ君は……」
ルーテ「0です」
アスレイ「ですか……」
ルーテ「なお、15才未満の少女は、全員エフラムさんに向かいました」
フォルデ「……………………流石……」


ルーテ「以上の結果から、『化学的ではない匂い』が発生している可能性が、極めて高いです。
    この現象を解明すれば、『匂い』に関する分野に革命が起きるかもしれません。
    非常に興味深い実験結果が得られました。今後の研究課題です」
アスレイ「あなたが満足なら、私は何も言いません」
フォルデ「たまには止めても良いと思うぜ?」



ルーテ「余談ですがリンさんは、息荒く2人のモノに近寄ったものの、寸前で真っ赤になって逃げてしまいました」
フォルデ「あーうん。そういう反応も、可愛いげがあって良いだろ」