アクアの出番増えてて実に嬉しいのです…

〜 白夜稲荷神社 〜

キヌ「ふぃ〜〜〜、あったかくなったねぇ…ぽかぽかするぅ」
ミタマ「春眠暁を覚えずZzzzzzzzzz」
サクラ「ミタマさんミタマさん、お掃除手伝ってください」
アサマ「まったくもう朝から晩まで寝てばかりいて…彼との逢引きを畳の上で一緒にうとうと…などというこーすにするのはあなたくらいでしょう」
キヌ「マジもったいないし…アタシだったら…え、えーっと…」
アサマ「山歩きですかな。それとも狩り?泥遊び?」
キヌ「ご、呉服屋で買い物…とか…い、いいじゃん!別に!」
サクラ「オボロさんとこは兄さま…というか異人さんは出禁ですから他所に行くしかないのがつらいところです」
アサマ「どれ、そろそろ花咲く季節ですかな…白夜名物花見の出番です。観光客を呼びますよ」
キヌ「でもうちの境内って桜の木一本しかないじゃん。あれだけで呼べるわけないじゃん」
アサマ「霊験あらたかなご神木ということにしましょう。ありがたがって人が来ます」
キヌ「え、あたし別にあの木に何もしてないし?」
アサマ「いいんですよ細かい事は。どうせ他の区の異人さんは白夜の事なんてよく知らないんですから。
     それらしい事言っておけば珍しがって写真撮ってそしてついでにうちに賽銭入れていきます」
サクラ「い…いいのかな…それ…」
キヌ「ん、まーいいのかな…じゃあさじゃあさ、みんなでお花見しようよ♪」
サクラ「兄さまたちや、白暗家や兄弟家や…ふふ、賑やかそう。じゃあ綺麗にしておきませんと。庭掃除してきます」ガラッ

サクラが引き戸を開けるとそこには…
満開の桜の花……ではなく、土に足首を埋めて直立するリーフの姿があった。

サクラ「あ…あの……何してるんですか?」
キヌ「あ、弟君じゃん、何何なんの遊び?それ?」

リーフ「やあサクラ義姉さんキヌ義姉さん。年下なのに姉と呼ばなきゃならなくって、そして姉萌えできぬ姉さんたち。
     よく聞いてくれたね。花見だから見られようと思ってさ」
アサマ「つまり?」
リーフ「僕葉っぱだし。植物ならば花見で見られるべき。僕を見におねいさんが集まってくると思うと漲ってくるよ」
キヌ「……かなり苦しくない?それ」
リーフ「わ、わからないし!中には見に来てくれるおねいさんがいるかもだし!」
アサマ「同じ名前ねたからなら桜さんもといサクラさんの方がよほど見に来る方いるかと思いますが…」
リーフ「ですよねー」
ミタマ「Zzzzzzzzz」