歴代FE主人公が兄弟だったら 54章 [転載禁止]©5ch.net
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0001デニング
2015/04/23(木) 22:34:55.94ID:g+3rksUc彼らとそれを取り巻くFEキャラ達の生活を描くネタスレです。
前スレ
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0470助けて!名無しさん!
2015/09/11(金) 00:04:17.15ID:kzOuZznA「知ってるんですか」
「面と向かって話しはしてないけどな。そういえば、最近ここらでよく見かけたよ。ちょっと商いみたいな事もやってたか?」
「あきない……ですか?」
「あ、物売りのことな。まあ、薬とか……ご利益のあるお札とかも売ってたような。ま、俺は効能のほどまでは知らんけども」
興味深げに息を吐くミルラに、ラグズの青年は一人で弁を切らすことがない。
少女はそんな彼の話を聞きながら、まだ一度しか会ったことがない少年の姿を想像で形作っていった。
一旦想像が膨らむと、思ったよりすごい人なのかもしれないという期待感と、早く会ってみたいという焦燥感に似た感覚が波になって押し寄せてくる。
「それで、今そのひとはどこにいますか?」
「ああ、それな……」
しかし、ミルラが話の核心について尋ねると途端に歯切れが悪くなる。まさか、とミルラは思った。
「実は昨日、ここにはしばらく来なくなるって言ってたんだよな。今日は一切姿を見たっていう話を聞かないし」
「そうなんですか……」
「力になれなくてほんと悪いな」
「いえ……その」
「そうそう、多分テリウスにいないのは間違いないと思うがね。ユグドラルに寄りたいと口走ってたから、そこで手掛かりが掴めるかもな」
行先を知りませんか、というミルラの言葉には青年の答えが直接被せられた。その言葉に、再び少女は顔を上げた。
元々そう簡単には見つかると思っていなかったのだ、と自分自身に言い聞かせる。
昨日のうちに移動したというのなら、徐々に所在に追いついてきているのは間違いない。
「ありがとうございました。私は……」
「ユグドラルに行くなら、気を付けてな。ま、喧嘩っ早い連中が集まってるウチが言える事でもないけど」
「そうなんですか?」
「そうなんだよなー、これが」
いかにも事無げに口にする青年の本心を窺い知る事はできなかったが、冗談めかした彼の言葉はミルラに親近感を与えていた。
「俺はライ。お嬢ちゃんの名前は?」
「私は……ミルラです」
「そうか。探し人が見つかるといいな」
「はい、ありがとうございます」
そろそろ行かなければ。急げば、今度は追いつけるかもしれない。大欠伸をするライを背中に、ミルラは次の目的地へと向かった。
0471助けて!名無しさん!
2015/09/11(金) 00:07:03.94ID:kzOuZznAふと知り合いのミステリアスな少女が思い浮かんだが、どのみち家にいるのかは分からないし、何故だか彼女をあてにするのは躊躇われた。
「ツクヨミという名前の、男の子を知りませんか?」
ライと話した事で若干吹っ切れた感のあるミルラは、立ち止まっている人のうち出来るだけ耳を貸してくれそうな人を選びながら尋ねていった。
しかしここまでのように上手くはいかなかった。――皆一様に、知らない、見かけていない、といった答えを返すのである。
件の少年は特徴的であるから、ここに来ているなら少なからず誰か目撃しているだろうと思ったミルラはひどく落胆した。
もしかしたらここには来ていないのかもしれない。そう思いながら、ミルラは何とはなしに大通りから外れ、脇道に入る。
「ちょっと待ちな、そこの」
曲がり角と曲がり角の間のちょうど中央の部分で、待っていたかのように声を掛けられる。
ミルラが振り向くと、腰を折り曲げてこちらを見下ろす男の姿があった。
口角を吊り上げた表情は相対する者に親近感を与えるためのものだったが、獣とも人とも言えない少女の首筋にはちりちりとむず痒い何かが走っている。
「なにか用でしょうか」
「おっと、そう警戒しないでくれよ。俺はリフィス、怪しいもんじゃないぜ」
――気をつけろよ。
兄と慕う相手の言葉が思い出される。露骨に怪しい相手に関わるべきではない。
「ツクヨミって白夜出身の奴を探してるんだって?」
踵を返したミルラの足が止まる。一度足を止めてしまうと、縫い付けられたように動かなくなった。
「……知っているんですか」
「そりゃそうよ、俺様にはツテも部下もいるからな。へへへ……その辺の奴には分からなくても、俺は知ってる」
「おしえてくれますか?」
「物分りが良さそうだからはっきり言うが、タダってわけにゃあいかねえな」
「どうしたらおしえてくれますか?」
「そうだな……その後生大事に持ってる石をくれたら、教えてやってもいいぜ」
「何を……」
「とぼけちゃいけないぜ、その懐に隠してる奴だ。……そう、お嬢ちゃんがいま右手で触ったヤツさ」
思わずミルラは服の上から右手を離した。確かに、服越しに手の中にはあったのだ――彼女の竜石が。
――わたしの事をしっている。彼女の警戒心はほとんど最大に近いところまで上がっていた。
「だめです」
「……まぁ、そうだろうな。それなら、せめて竜の鱗はどうだ?」
「うろこ?」
「そう、鱗さ。そんなに多くとは言わねえよ。5、6枚くらい……そのくらいはもらう権利があると思わねえか?」
どうするべきか、とミルラは考える。化身して蹴散らすのは簡単かもしれないが、それでは情報が得られなくなる。
他に知っている人がいるとも限らないし、教えてくれるというならそれくらいはしても良いのではないか……。
「……」
「どうだ?」
思案に暮れる少女の様子を見ながら、リフィスはしめしめと表情を緩ませた。
マムクートがどういうものか、彼も大体のところは知っている。竜石を手放すわけがないし、よしんば手に入れても後でケチをつけられる可能性の方が高い。
交渉事は吹っかけてからが基本だ。最初に足を止めた時の反応から、少女が大体どういう答えを出すか、リフィスは想像がついていた。
「わかりました……。それで教えてくれるなら、私のうろこはさしあげます」
「よしよし、交渉成立だ。じゃ、まずは広いところに移動してだな、」
「面白い話をしてるのね」
不意に背後から掛けられた声。二人の間に滑り込むように移動したその姿を見て、リフィスは目を見張った。
0472助けて!名無しさん!
2015/09/11(金) 00:17:39.37ID:kzOuZznA「どうして驚くの? また悪さでもしてたの?」
「おいおい、人聞きの悪い事を言うなよ。俺はただ取引ってやつをだな……」
「あなたが吹っかけるところから聞いてたんだけど」
取り繕うリフィスに、マリータの眉が吊り上がった。
親しいとは言わずとも、知らない仲ではない二人である。腰に下げられた剣を一瞥して、リフィスの背筋は俄かに震え上がった。
「あなた、小さな子を騙すような真似をして恥ずかしくないの?」
「おいおい、さっきから聞いてりゃ……正当な取引だと言ってるだろうが。お互い合意の上なんだ」
「どうせ情報を小出しにしてせびったりするつもりだったんじゃないかしら?」
「うぐっ……勝手な憶測でものを言うんじゃねえよ……」
言い掛かりに近い決めつけであるが、自信のある物言いなだけに思惑を突かれたリフィスは思わず狼狽した。
ミルラは二人のやり取りに、視線を右往左往させている。
「それとね――この辺りにいるあなたのお友達だけど、全部寝かせてきたから」
「まじかよ……」
「ええ。だからそろそろ観念しなさい。大人しく人助けをすれば、今ならサフィさんにも黙っておくわ」
「……しなけりゃどうなるって?」
マリータは真っ直ぐな瞳でリフィスを射抜きながら、剣の柄に手を添えた。
「今日の私、すごく調子がいいの。そう、今日なら――あの人に教えてもらった流星剣の極意を会得できそうな気が」
「わかったわかった、わかったって!」
「そう……」
じゃあ早くして。そう呟いて、マリータは腰に両手をあてた。
リフィスはやってられないとばかりに大きく溜息をつくと、ミルラに視線を寄せた。
少女にとっては思いがけない展開である。紆余曲折あったが、目標に迫る情報を得られる事に喜んだ。
「そのツクヨミって奴は……あんまり街に用がなかったらしいな。町外れの森の中でこそこそ採集してると思ったら、あっという間にどっか行っちまった」
「そうですか……」
「……」
「……」
「……エレブの方に向かったらしい」
「そうですか……」
「……」
「……」
「え、それだけ?」
遅々として進まない会話の流れに、思わずマリータが突っ込んだ。リフィスは目を閉じると、こめかみに手をあてて頭を振った。
「ほとんど町の中に入ってねーんだし、俺が知るかよ……」
「あなたねえ……」
「とにかく、俺はこれ以上は本当に知らねえからな」
半ば呆れ果てたようなマリータの声に、開き直るしか道のないリフィスであった。
「……なんかごめんなさい、色々と」
「いえ……あの、助けてくれてありがとうございます。マリータさん」
短い展開の間に、期待感を上げたり下げたりされ続けるミルラは、頭の中に薄暗い雲のようなもやが掛かるのを自覚しながら、いつものように丁寧にお辞儀をした。
「どういたしまして。ええと……」
「わたしは……ミルラです」
「どういたしまして、ミルラ。探し人みたいだけど……エレブに行ってみるの?」
「はい……」
「そう……気を付けてね。こういう怪しい人には」
「ええと……はい。しつれいします」
さすがに何も口答えできないリフィスは、今度こそ踵を返して歩き出したミルラを黙って見送った。
0473助けて!名無しさん!
2015/09/11(金) 00:20:08.44ID:kzOuZznAその一人がしょっちゅう建物を破壊していたり、定期的に武器を振り回しながら街の中を駆けずり回ったりしているなら話は別なのだが。
とうとうエレブまでやってきたミルラは、人の姿に若干の疲労をおぼえながら、今日一日でずいぶんやった聞き込みを続けていた。
が、なかなか結果は芳しいものではなかった。元々ユグドラルで聞いたのも、あまりはっきりしない目撃情報だけだ。
似たような服を見たことがある、というような話だけは何度も聞いたが、件の少年に繋がる決定的な手がかりが出てこない。
――やはり無理なのでしょうか。
大したアテもなく一人で始めた人探しであるが、時間だけが過ぎていくようになると、少女の心に段々と隙間風が吹いてきた。
思い出したように、誰も傍にいないのが心細くなってくる。
ぽつり、と。大粒の水滴がミルラの足元に落ちた。
「……あ」
雨だ。
そう思った時には、降り注ぐ水滴は勢いを増し始めていた。
早く走って雨を凌げる場所を探さなければ。そう思うのに、ミルラの足取りは重かった。全身が鉛のように重く感じる。足を一歩前に出すのが億劫だ。
探していた少年に会ったのも、そういえばこんな夕立の時だった。そうだ、気が付けば日はもう暮れ始めている。
――余計な事を考えてはいけない。
振り払うように頭を振ると、意を決して今度は走り出そうとする。その時、ふと何故か自分に雨が降っていない事に気が付いた。
足元に大きな影が見える。自分の姿よりも大きい影……ミルラは、背後を振り返った。
「お前さん、こんなところで何やってんだ?」
見知らぬ青年がそこにいた。
適当に見つけた軒先に潜り込み、ミルラは持ってきていた花柄のタオルで髪を拭いた。
返すために持ってきたものを使うのに躊躇はしたが、さすがに仕方がない。
「あの……傘、ありがとうございました」
「ん? ああ……ま、気にするなよ。放っておくわけにもいかねえし、どうせ歩くついでだからな」
ヒュウと名乗った青年は、若干渋い表情を作りながらそう言った。
傘で地面を押すと、水滴が地面に吸い込まれていく。
「ガキがあんなとこで独りでよ……何かあったのか?」
「いえ、その……」
はっきり子供扱いされた事に反論する余力がないミルラは、疑問に対して言い淀む。それを一瞥すると、ヒュウは視線を雨の中に移した。
「まあ、子供だって色々あるモンだけどよ」
少女の視線には、彼の横顔がはっきりと見える。
「けど、一人で暗い顔して悩んでるのは良くないんだぜ? どツボに嵌るっていうか何ていうかな……」
「どつぼ……?」
「悪い事を一人で考えても、ちっとも進まねーもんだ。辛い時こそ上を向くっていうか」
「むずかしいです……」
「そんなに難しい事なんざねぇよ。楽しいことなんて世のなか山ほどあるんだからよ」
そうかもしれない、とミルラは考え始めていた。目の前にいる青年がひどく深刻そうな表情をしているせいもあったのかもしれない。
「お! 少しは分かってきたみたいだな」
「その……ありがとうございます」
「なあに、気にするなよ。……まあ、ガキにはガキの言い分があるんだろうが……。早く親には謝った方がいいぞ?」
0474助けて!名無しさん!
2015/09/11(金) 00:22:02.83ID:kzOuZznA「親ってのは、意外とお前が思うほど心配してるもんなんだぜ?……たぶんな」
「あの」
「まぁ素直に親と喧嘩したりできるのも子供の特権っていうしな、俺様にも上手くいかなかった時の一つや二つ……」
「……あの!」
「それでも俺は……ん、何だ?」
「私、喧嘩してません……」
「え?」
「家出じゃないです」
珍しく強い口調で話すミルラに、ヒュウは先程まで物憂げな風に雨を見つめていたのとは打って変わって、唖然とした顔を少女に向けた。
肩の力が一気に抜けたらしく、背筋を張った姿勢からいきなり姿勢が砕ける。
「なんだそうなのかよ……一人であんなところで立ち止まってるから、俺はてっきり……」
「かんがえごとをしてただけです。ふふ」
「おいおい、人を笑うなよ。俺は真剣に心配したんだぜ? ま、あんまり深刻な悩みでもなかったんなら良かったけどな」
笑っていたのだろうか。ミルラは思わず口元を抑えて、堪えきれずにくつくつという音だけが漏れた。
「心配してくれて、ありがとうございます」
「ま、これからはせめて雨宿りしてからぼうっとしてくれよな!」
深刻でもない悩み。確かにそうかもしれない、とミルラは思った。疲れていたせいなのだろうか、さっきまでの倦怠感はもう過ぎ去っていた。
なかなか見つからないというのは最初から思っていた事だ。なにも急ぐ探し人ではない。
今日見つからなければ、また明日探せばいい。また明日、色々な人と出会う事もできるかもしれない。期待と高揚がミルラの小さな胸をいっぱいにする。
「そういや、結局家出じゃなけりゃ何でこんなところにいるんだ? 親戚の家でもあるのか?」
「人をさがしていたら、ここまできたんです」
ふと思い出したように何気なく口にされた質問に、ミルラは自然に答えた。
既に思考が明日にまで羽ばたき始めている少女は、それだけに今日最も、いや初めて、焦燥や期待に駆られず、自然にその名を口にした。
「白夜出身の、ツクヨミという人なんですけど」
「ん?」
だから、その名前を聞いた瞬間に考え込むヒュウを見たとき、不意を突かれたようにミルラの思考は固まった。
まさか、と思う。
「ツクヨミなら、俺、いる場所知ってるぞ?」
「え?」
まさか。
0475助けて!名無しさん!
2015/09/11(金) 00:23:32.40ID:kzOuZznA「いいんだ、いいんだ、気にするなって」
戸惑うミルラを先導しながら、ヒュウは勝手知ったる風に玄関口に入り込み、奥へと進んでいく。
雨が上がるのを待った後、探し人の居所を知っているというヒュウの案内を受けてしばらく。エレブの街を外れてしばらく、廃屋と見紛うような家に彼は入り込んだ。
少女は吸い込まれそうな闇が広がる建物の奥に、一瞬目を瞑りそうになる。
それでも進み続けられたのは、先導するヒュウが極めて無遠慮にずんずんと家の奥に踏み込んでいくおかげだった。
――わああああああっ!
階段を降りようとするところで、突如として階下から聞こえた悲鳴に、思わずミルラは身を竦ませた。
「あ、気にしなくていいぞ。どーせ大した事じゃないから」
本当に大した事ではないのだろうか。平静なままのヒュウの表情は逆に不安にもなる。
とはいえ、ここまで来て騙される気もしなかった。ヒュウに続いて階段を降りていくと、闇の中でちらちらと蝋燭の火が揺れている。
――闇が何だ。本来闇の魔物を抑えるのが竜の役目である。ミルラは意を決して、階段の先へと飛び込んだ。
「やれやれ……この程度で怖がって腰が砕けているようじゃあ、到底この先は無理だね」
「だ、誰が怖がっているというのだ。こ、腰など抜かしておらんわ!」
ヒュウの腰の横から覗き込んだ先には、椅子に深く腰掛けた老婆と、その前で地面に座り込んだ、いやへたり込んだ少年がいた。
独特の衣装、声、そして歳の割に高圧的な口調――少女がずっと探していた少年ツクヨミに違いなかった。
「よう、ツクヨミ。相変わらず――」
「わああああああああっ!」
「やってんなって、何だオイ」
「いきなり後ろから声を掛けるではないわ、馬鹿者っ! ばかっ! ばか――む?」
「あ、あの……こんにちは」
「……」
印象は、ずいぶん変わったが。
0476助けて!名無しさん!
2015/09/11(金) 00:27:31.11ID:kzOuZznA「毎度毎度のようにああ来られちゃ、追い払うのも鬱陶しくて仕方ないからね」
「へーえ。あのガキも、ばあちゃん相手によく粘る気になるなぁ。そういや、ツクヨミって闇魔法の素質はあるのか?」
「まあお前よりはあるね」
「ひっでぇなあ……」
「そう思うなら、少しは跡を継ぐ気をみせたらどうだい」
「あーダメダメ、そういうのは親父に言ってくれ」
やれやれ。ヒュウの祖母であるニイメは鼻を鳴らし、目を瞬かせる。
視線の先には、微妙に気まずい雰囲気を引きずった少年と少女がいる。
「しかし、意外なところで再会するものだ……。お主は雨宿りした時に出会っているな?」
「ミルラです……」
「ミルラか。多分私の事は知っているんだろうが、ツクヨミだ。久しぶりだな」
ツクヨミの雰囲気は、すっかり普段通りに戻っている。粉々に砕け散りかけた自尊心の修正は終わっているらしい。
ミルラの視線が、目の前と手元を何度か往復する。その行動にツクヨミが疑問符を持つ前に、ミルラは両手を目の前に差し出した。
「あの……!」
「む?」
「あのとき、返すのをわすれたので、届けにきました……」
少年は一瞬ぽかんとした顔をしていたが、すぐにつられるようにして手を伸ばす。受け取ってから、思い出すようにああ、と声が漏れ出ていた。
「あの時の……まさか、わざわざこれを届けにここまで来たのか?」
「……はい。ありがとうございました」
「いや、こちらこそ礼を言う。わざわざこんなところまで大変だったろうに」
いえ、と小さくミルラは否定した。
確かに大変だった、それ自体は間違いないが、今思い起こせば辛いことなどない。むしろ、楽しい事ばかりだった。
「ツクヨミさんの方が、大変だとおもいます。旅をしているとききました」
「うむ。前も言ったが、見聞を広めたくてな。……もっとも、実は今のところそこの男の家に厄介になっているのだ」
ツクヨミが視線を向けたのは、言わずもがなヒュウである。その視線に気付いたのか、二人に近づいてきた。
「そうそう、俺が面倒を見てやってるんだよ。このガキ、野宿で構わんとか軽く言い出すからな」
「むむむ……誰が面倒を見られているというのだ、誰が。むしろ私がお主の面倒を見ているではないか!」
「おいおい、誰が賃料も払わずに居候を置いているとお思いだい?」
「なっ! それは……いや、それは本当に感謝しているが……払えと言われれば私は払うぞ」
「あーあー、冗談だよ冗談だって! いくらなんでもお前みたいなガキから金を取れるか!」
律儀に答えるツクヨミに、ヒュウは肩を2、3度と叩いた。この話は終わり、という事らしい。
0477助けて!名無しさん!
2015/09/11(金) 00:28:57.75ID:kzOuZznA「さっき? ……ああ、なるほど、先程の雨か」
あ。ミルラの喉の奥から、声にならない声が出た。目的を達成した事に感動して、さっき使った事をすっかり忘れていたのだ。
せっかく家で洗ってきたというのに、意味がない。わずかに落胆したミルラの前に、そのタオルが差し出された。
「うーむ……ミルラはこれをそのまま使ってみる気はないか?」
「え?」
「せっかく会ったのも何かの縁だ。それにミルラが持つ方が、何かと似合っている気がするし……もし気に入っていればだが」
目の前に、返すために持ってきたばかりの花柄のタオルがある。
こうして差し出されると、ミルラは無性に愛着が湧いてしまっているのを自覚した。たった一日ちょっと一緒にいただけなのに。
或いは、目の前の少年には、自分が物欲しそうに見えたのだろうか。ミルラの感情は、嬉しさと恥ずかしさがない混ぜになって複雑だった。
「いいんですか?」
「うむ。きっとその方がよい」
おずおずと、今度はミルラの方から両手を差し出すと、タオルの端っこを引っ張るようにしてツクヨミから受け取った。
僅かに雨が残った冷たさが、手の平に心地よい。
「ありがとうございます」
「気にするな。ただ、その代わりと言っては何なのだが……」
「なんですか?」
「その……さっきの事はな……くれぐれも内密に……」
言いにくそうにぼそぼそと喋るツクヨミ。きょとんとした表情のミルラは、次の瞬間、言っている意味を理解すると少女は破顔した。
「なっ、笑う事はないではないか、笑う事は!」
「いやいや、さっきのを思い出して笑うなっていう方が無理だろ」
「やかましい!」
「やれやれ……人の家でいつまで騒いでいるんだい、あんたらは」
ニイメが咎めるようにそう言うと、ヒュウはくつくつと笑ったまま少年少女の背中を押した。
「分かった分かった。ほら、お前らも日が暮れるから帰るぞ。ばあちゃん、元気でな!」
「ええい、強く押すな! ……ニイメ様、また話を聞きにきます。その時はよろしくお願いします」
「その、また……」
ほとんどミルラは消え入りそうな声ではあったが、それぞれ挨拶を済ませると、3人は外に向かっていった。
外は既に日が落ちかけて、だいだい色の光が街を照らしている。
さあ、帰らなくては。
0478助けて!名無しさん!
2015/09/11(金) 00:33:28.01ID:kzOuZznAお父さんただいま、と二度、彼女はか細い声をあげる。ほどなく、奥から人影が姿を現した。
「お帰り、ミルラ。何も問題はなかったか?」
「ありませんでした。あと、お父さん。あの子とあえました……。これをもらいました」
「そうか……良かったな。手を洗ってきなさい、早くご飯にしよう」
今日のご飯は何だろう。ミルラの心に今日数え切れないぐらいに体験した期待感が躍った。
ところで、と彼は言う。
「今日はどうだったか?」
ムルヴァが、落ち着いた声でミルラに問いかける。
どうだったかとは、どういう意味だろうか。上手くできたという意味だろうか、それとも……。
ミルラは少しだけ迷ったが、すぐにそれも収まった。言うべき事は決まっていた。
「とても、たのしかったです」
「そうか」
彼女はその日珍しく――本当に珍しく――満開の花のような笑顔を見せた。
完
出演:トラキア(リフィス、マリータ)封印(ヒュウ、ニイメ)
聖魔(ミルラ)蒼炎(ライ)IF(ツクヨミ)
兄弟家(エフラム、ミカヤ、カムイ)
ぐだぐだじゃねーか!どうなってんだ!
見てくれた人はありがとうございます。
0479助けて!名無しさん!
2015/09/11(金) 00:55:33.58ID:GUPgGPiYリーフ「しかし僕らがいなかったのが悪かったね。僕らがいたら探せたのに、ミルラちゃんに手間暇かけちゃったな」
マルス「まあカムイ姉さん関係でこっちも手を広げているからね。あとリフィスはどうする?」
リーフ「こっちのほうである程度注意しとくよ。でもエフラム兄さんのシスコンぶりが暴走しなくてよかった」
エフラム「お前ら、俺のことをなんだと思っているんだ……俺はやっぱり過保護すぎるのか……
とりあえずサラやユミナたち以外にも知り合いができてよかったのか?」
0480助けて!名無しさん!
2015/09/11(金) 14:09:09.42ID:Y2XAOzpPどっかの槍馬鹿みたいな危うい事をやらかす疑惑なんて思い付かん
0481助けて!名無しさん!
2015/09/11(金) 18:54:06.71ID:C3tQc12p0482助けて!名無しさん!
2015/09/11(金) 18:57:58.56ID:7qKUt4CUキスくらいなら、うん、日本人じゃないんだしFE界の習慣的にOKに違いない!
と、いうかこのスレでヒュウ見るの初めてな気がする
容量残り50くらいだし、長編いくらか来たらだいぶ次スレ近くなりそうだし、
ぼちぼち次スレでの>>2のカムイんとこどうするか話始めてみる?
ここで
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9373/1282238971/
0483助けて!名無しさん!
2015/09/12(土) 19:59:13.40ID:MvbFPmOHミルラ「……サラの押しとアピールが強いです……私…あそこまでできないです……」
ユミナ「ミルラだって可愛さじゃ負けてないわよ。自信持ちなさいよ!」
ミルラ「ううぅ…でもう」
ユミナ「でも、とか、だけど、とかは敗者の言葉なんだから禁止!」
ミルラ「あ、あいっ!?」
ユミナ「よろしいっ、それにミルラの好きな人って紋章町一のロリコンのエフラムさんでしょ。ストライクゾーンど真ん中なんだからいける。いけるって!」
ミルラ「サラもそうなんですけど……あの、ユミナはいつも堂々としてますけどオグマさんと上手くいってるからなんですか?」
ユミナ「…………orz」
ミルラ「…き、聞いちゃだめでした?」
ユミナ「んーん…いいわよ……オグマと私…時々は遊びに連れてってくれるし…上手くいってると思うけれど…」
ミルラ「それでそれで?」
ユミナ「…まーだシーダさんに未練があるっぽいのよね…こんな美少女が側にいるのに失礼だと思わないっ!?さっさと諦めなさいよっ未練がましい!」
ミルラ(シーダさん=カミュさん、オグマさん=ニーナさん、ハーディンさん=ユミナ…って置き換えられる気がしちゃいました…ごめんなさいユミナ)
こんな感じでわりと仲良くやってそう
そして闇のオーブを手にしたユミナが第二次英雄戦争を起こす……
0484助けて!名無しさん!
2015/09/12(土) 21:20:15.51ID:pmLYHZsE0485助けて!名無しさん!
2015/09/13(日) 21:02:21.51ID:vgTi7Qfhヒュウはエフラムが教えを乞うぐらいの子供好きの鏡やで。
たしか前にも孤児院の経営に教えを
乞うネタがあった。
>>483
新ネタもいいね!
ミルラは龍王家の他には
たしかサナキ社長と一緒に恋する幼女仲間だったはず。
彼女らにとってノノ、ンン親子は貴重な成功例なんだろうなあ。
あとエフラムつながりで
アメリアと槍の訓練するぐらい親しいネタもあった。
0486助けて!名無しさん!
2015/09/13(日) 22:46:39.52ID:gToRvoNUサラ「まずはありがと、場所貸してくれて」
サナキ「構わぬのじゃ。外部漏洩を避けようと思えば余の力を借りる他あるまい」
サラ「トラキア終章式、結界の配置も完璧、ワープで侵入もできないしこの会議の情報が洩れることは決してないわ」
ミルラ「ここまで守りを固めて…なんのお話です?」
ユミナ「そうよ。オグマがベルンに捕まったんだから早くレスキューしなきゃいけないのに」
サラ「そう、そこよ」
ユミナ「……え?」
ニノ「あ…なんとなくわかっちゃった…」
エリーゼ「ほーんと困るんだよねえ。あれさぁ。いっつも邪魔するんだもん」
チキ「えーチキわかんないよ?」
ファ「ファもー」
サラ「なら言うわ…ベルン署対策会議よ」
ノノ「ベルン署対策?」
サラ「そう、私たちの恋愛の最大の障害。いつもいいところで兄様を逮捕して邪魔するんだもん」
ンン「あ…ちょっと用事を思い出したです。じゃぁ…」
ユミナ「待ちなさいよ!?どこ行くのよ!?」
ンン「公権力に喧嘩売るとか冗談じゃねーです!?私を巻き込むのはよすですよ!」
ノノ「でもーノノが結婚できなくなっちゃうとンン生まれないよ?」
ンン「ぐっ…痛いところを…そ、それは…IFや聖戦あたりでよく採用される設定みたいに姉妹設定に切り替えるとか…!」
サラ「あなたたちは未来から来る設定が主流だから期待しない方がいいわ。協力しないのは自由だけどそれで生まれなくなっても知らないわよ」
ンン「わかったですよ!共犯にでもなんでもなってやるです!」
サナキ「そこじゃ。犯というなら合法にしてしまえばよかろうなのじゃ」
エリーゼ「え、どゆこと?」
サナキ「結婚年齢下げればよかろう。法律変わればベルン署も余らが殿方とでぇとしとっても逮捕できまい」
エリーゼ「その手があったんだ!おりこうおりこう♪お姉ちゃんがナデナデしてあげる!」
サナキ「こりゃやめんか無礼者!お主と余、大して歳変わらんじゃろ!」
サラ「同性婚も合法化されたし…AKJが粘って近親も義理なら許されたし…いけるかも…」
サナキ「ノノとエリーゼの成功があるから思いついたのじゃぞ?感謝じゃ」
エリーゼ「だよねー!私、原作は彼氏作って結婚もできるのにベルン署の人たち邪魔するんだもん」
ノノ「ひどい話だよー!」
サナキ「そうと決まればロビー活動と行こうかのう。ユミナ、主も手を貸すのじゃぞ?」
ユミナ「ふん、任せときなさいよ!お父様言いくるめてグルニアの力を見せてやるわ!」
サラ「じゃ私は宗教界への影響力を。神が許したって宣告でも出しましょ」
ニノ「い…いいのかなぁこの流れ…」
ンン「もう知らんです…」
ミルラ「あぅあぁ…何も言えない自分が…でもお兄ちゃんと…ぽ〜〜〜」
…本気出したらロリコンたちより幼女の方がベルン署にとってある意味恐ろしい…かも知れない
0487助けて!名無しさん!
2015/09/13(日) 23:34:43.89ID:vgTi7Qfhミルラちゃんもおじいちゃんズに頼めばワンチャンあるぞ。
0488助けて!名無しさん!
2015/09/14(月) 13:11:08.24ID:pXvUWprx一部例外除いて保護者側からしたらふざけんなとしか言えないだろうし。
0489助けて!名無しさん!
2015/09/14(月) 16:43:15.23ID:+xyhU2mDマンフロイ
どんどん結婚して嫁に行ってくれい!孫の尻に敷かれるの辛いんじゃ!
メディウス、デギンハンザー、ガトーら竜王家長老陣
絶対許さん!うちの孫に手を出す輩死ぬべし!
…真面目に考えると寿命の差で旦那に超早く先立たれるの不憫だし、
婿には人間よりもなるべく同族の竜族を望みそう
ムルヴァさんは淡々と諭して、寿命の話題もして、それでミルラが折れないなら許してくれそう
ブレンダン …ちょっと…よくわからん。ニノとの関係があんまり見えてこない
シグルーンさん 笑顔で抹殺しそう。保護者じゃないが
ルイ16世 マイナーすぎる…娘に押し切られて何も言えなさそう
ガロンさん
この人、ミューズに踊り子のララさん見に行ったり(勝手なイメージだが多分お手付き)結構享楽的な印象あるので大して気にしない気がする
「儂がエリーゼの歳の頃には初体験くらいすませとったわ」くらい言いそう
0490助けて!名無しさん!
2015/09/14(月) 17:55:59.07ID:GOF4ceNlまあ龍と人の年の差は、
ネタによってはサラとミルラは同じ小学校に通うネタもあるし、そこらへんは自由だけどね。
チキ(大人)「あんまり歳の差考えすぎても、後で相手見つけるの大変よ」(遠い目)
←人間換算30近く
シグルーン「サナキ様が幸せになるなら抹殺はしません。だけど身勝手な理由で捨てる相手には容赦しません」
0491助けて!名無しさん!
2015/09/15(火) 00:01:39.29ID:zFSxKrM9ルフレ♂×ンンにする猛者もいるしな
過去に何かネタがあったねえ
0492助けて!名無しさん!
2015/09/15(火) 00:31:42.05ID:b+sdVIFRノノの旦那候補は一応ベルン署ブラックリスト入りのはず。
0493助けて!名無しさん!
2015/09/15(火) 18:14:45.75ID:8Yx+M1Dtルク「何よりネタ優先が紋章町の鉄則だから仕方ないね
0494助けて!名無しさん!
2015/09/15(火) 18:45:44.66ID:HZyu7V41ミカヤ「……困ったものね〜〜、まあこの歳でなんだけど…向上心は無くしたくないし」
ニュクス「そうね……何か方法ないかしら…ね」
ロイ「ただいま〜…あれ、お客さん?姉さん、その子供、どこの子?」
ニュクス「失礼ね。生まれて一世紀もたってない青二才に子供呼ばわりされるいわれはないわ」
ロイ「あ…すみません……」
ミカヤ「ま〜もう慣れたもんでしょ。私だってそうだしー」
ニュクス「この500年くらいは会うたびに同じような話をしてる気がするわ」
ロイ(ミカヤ姉さんの古い友達かなぁ…何千年も生きてるといろんな知り合いがいるって言ってたし)
ミカヤ「伸びしろなんてあるわけないし、ねぇ。経験するとこはしくつしちゃってるから」
ニュクス「そうなのだけれど。ジェイガンもボアもマーカスも悩んでたわ。まだ一線でいたいから。私も同じ思いよ」
ミカヤ「近いうちにまた敬老会に顔出すわ〜、今年の役員はウェンデルだっけ?ちょっと前までほんの幼稚園児だと思ってたあの子が敬老会にいるくらいだからお姉ちゃんも歳取るわけだわ」
私はまだましかも知れないけどとにかく速さが伸びなくって…やっぱり歳ねぇ」
ロイ「…想像できないけど…当たり前だけどウェンデルさんやジェイガンさんも僕らくらいの頃があったんだよね…成長率の話?」
ニュクス「…そうよ。若い衆にはピンとこないかも知れないけど」
ミカヤ「お姉ちゃんたち、成長率もアレだけどだからといって初期値も大したことないでしょ。だから、ねー」
ロイ「……ピザ兄さんに相談してみたら?なんだか新しいスキル会得したとかなんとか」
〜 庭 〜
ヘクトル「大分足腰が強くなった気がするぜ…ちゃんこもうめえし相撲も悪くねえ…もう一丁稽古するか!」
ミカヤ「おーいヘクトール」
ヘクトル「ん、なんだ姉貴?姉貴の友達も一緒か」
ニュクス「貴方の弟が成長率の相談は貴方にしろって」
ヘクトル「おう、新しいスキルでよ。俺と組んでりゃ成長率が上がるんだぜ?んじゃ俺と防陣組んで…」
ニュクス「こう、ね」
ヘクトル「そして敵と戦いレベルを上げる!」
通りすがりのノスフェラトゥ「グオオオオオオオッ!」
つ 張り手&ファイアー
ノスフェラトゥ「グギャアアアアアア……」
ニュクスはレベルが上がった!
し〜〜ん
ニュクス「……無音よ?」
ヘクトル「ん?……おかしいな。力士に抱っこされれば強く育つ伝承がどうとかこうとか…そういうスキルって聞いたんだが」
サクラ「あ…あの…っ!…すみません。それ…子供相手限定なので…うう、言いにくいですけど…」
ニュクス「……………」
ミカヤ「…………」
ジェイガン「………効果あったらワシらも組んでもらおうと思ったんじゃが…」
ボア「もう後進に一軍を譲れということなのかのう…」
ヘクトル「……役に立てなくてわりぃ…」
ニュクス「…いいのよ…老兵は死なず…ただ去るのみ…ね」
ミカヤ「これからは若者の時代かしら…下の子のレベル上げに付き合ってあげなさい、さーがっかりしないでお茶会でもしましょ!お迎え来ても追い返すのよ!まだまだあっちに行く気なんてないわ!」
ニイメ「そうだねぇ!老いてますます盛んと、ね!」
ギュンター「80まではまだ子供の内と言いますからなぁ!」
ミカヤ「じゃ〜敬老会といきましょー!」
老人ズ「おおー!」
…ニュクス育たなくて無音続きでカリカリしてたら浮かんだ
0495助けて!名無しさん!
2015/09/18(金) 09:37:28.11ID:vEUQd1Z6マルス「うん、あるね。それが何か?」
リーフ「なんであんな素晴らしいものが僕らの世代の頃からなかったのかって話だよ!!!」
マルス「あー、うん、そうだね。でも君なら捕獲まではできたんだしここだと逆に君が牢屋に入る事になると思うんだけど」
リーフ「コノヒトデナシー!僕だっておねいさん敵兵の説得をする係になりたいんだよ!3DSになってから急にあんな美女モブだらけになるなんて!!」
マルス「君が説得したらみんなノイローゼになっちゃうんじゃないの」
リーフ「コノヒトデナシー!」
カムイ「ちょっと待ってください二人とも。敵兵を捕獲してもいい事はあまりありませんよ?」ニュッ
リーフ「うわっ、何で床下なんて妙なところから出てくるのさ」
カムイ「細かい事はいいんですよ」
マルス「結構クレイジー路線だね君。それはともかく、捕まえてもいい事はないってどういうことだい?」
カムイ「はい…実は私も可愛い女の子だけを狙って捕らえては説得を繰り返して仲間を増やしていたんですが」
マルス「えっと、君もしかしてリン姉さんと同じタイプかい?」
カムイ「? どういう意味です??」
マルス「いや、分からないならいいんだ、話を続けて」
カムイ「わ、分かりました…とにかくですね、そうやって女性敵だけをターゲットにしていたんですけどね、毎日色々と問題が…例えば…」
0496助けて!名無しさん!
2015/09/18(金) 09:38:13.24ID:vEUQd1Z6金鵄武者「……………!!!」
カムイ「ちょ、待って、いい加減仲良くしてくださいよぉーーーー!」
カムイ「顔を合わせた瞬間に殴り合いを始める人はいるし…」
マルス「あぁ…きっと同じ見下し目線キャラ同士だからキャラ被りが気に食わないんじゃないかな」
リーフ「いいじゃないか見下しぃぃぃ!僕もおねいさんに見下す者されt」
マルス「はいはい、話が進まないからあとでね」
リーフ「ヒトデナシー!」
カムイ「他にもですね…」
天馬武者「……………!!」
カムイ「あっ、一人でどこに行くんです?えっ、待って、そっち弓兵だらけだから!待って、お願いですから早まらないでぇぇぇーーーーー!」
カムイ「妙に自分に自信を持っている人はいるし…」
マルス「自信を持ってるっていうか完全に自殺しに行ってるよね?それ」
カムイ「フェニックスモードじゃなかったら確実に死んでました」
マルス(だいぶ前からフェニックスモードな人がこっちにもいるけどね)
リーフ「あえて苦手なものに立ち向かっていくおねいさんハァハァ」
メイド「……………!」
カムイ「ひぎゃあぁぁぁぁぁどこからともなくアッツアツの紅茶がぁぁぁぁぁぁぁ!!?死ぬぅぅぅぅぅぅぅ!!」
カムイ「フェリシアさん並みのドジをするメイドはいるし…」
マルス「ドジのふりをして殺しにかかってきてるって事はないかな」
カムイ「それはないですよー、この前だって数歩歩くごとに何かにつまづいて転びながらいろいろ破壊してましたし、ただ不運なだけで敵意なんてないですよきっと」
マルス「軽く言ってるけど結構な惨事が起きてるよね」
リーフ「ドジをしても健気に頑張る新人メイドハァハァ」
カムイ「そういう訳で、毎日心身共に疲れ果てたくなければ敵兵さんを捕まえるのはやめておいた方が無難ですよ」
マルス「君が捕まえてきた人達が個性的すぎただけだと思うけどね」
リーフ「個性的でも何でもいいからおねいさん達に会わせてくれよヒトデナシー…」
敵兵萌えが加速してきたので書いた。オチなくてすまん
0497助けて!名無しさん!
2015/09/19(土) 08:47:56.63ID:e9Dsk8Ovソレイユ「あの娘も罪作りだねーっ、こんな可愛い娘に妬かせちゃってさ」
シャラ「……あんた…今日の予定は?」
ソレイユ「ん? 午前中はメイドの○○ちゃんとお茶してー、午後から戦巫女の××姉さんとバレンシアのきれーな景色見に行くよ?夜は天馬武者の○×のとこに泊まって夜明けのモーニングコーヒー飲むつもり」
シャラ「あんたも人の事言えないわよね…」
ラズワルド「……僕のナンパはちっともうまくいかないのにどうして僕の妹はモテるの?…ちょっとだけ妬ましいよ…ふぅ」
ルーナ「あそこまであっけらかんとして正直だとある意味すがすがしいというか…なんか憎めないわよね」
0498助けて!名無しさん!
2015/09/19(土) 10:49:23.45ID:Bww45vUeこういうネタ好き
0499助けて!名無しさん!
2015/09/20(日) 09:58:46.04ID:EuuuEdwLクロム「…お前…ナンパ師気取ってるけど実は喪男なんじゃないのか?」
アズール「ひどいや!?…いまだにルフレさんに指輪一つ渡せないヘタレに言われるなんて!?僕は当たって砕けてる分クロムさんより頑張ってるのに!」
クロム「ヘヘ、ヘタレちゃうわ!? 事故だ、ラッキースケ…ん、だいたいナンパだのとチャラついた…こういう事はもう少し真面目にな…」
アズール「…と、言いつつどうして僕のナンパについて来るの? 特に女の子がグループの時は一緒になって必死に声かけてるじゃん」
クロム「あわよくば皆でお茶くらい……ちちち、違う!? 俺は仲間の息子で自分の息子候補がよからぬことを仕出かさないようにと監視しようと思ってだな!」
アズール「メタ自重だよ父さん候補…あ、あそこを歩いてるのは……暗夜区ミューズ劇場のアイドル、ナンバー1…ショーのチケット即日完売!踊り子のララちゃんじゃないか!?」
クロム「なにい!?うおっ…本当だ…俺…チケット申し込んだが取れなかったぞ!」
アズール「僕もだよ!どっかの金持ちが100人分は取れるスペース一人用の貴賓席にしたって噂だよ!」
クロム「…と、いうかお前、やたら暗夜区の事に詳しいんだな?」
アズール「最近いろいろあって…あ、行っちゃう!こうしちゃいられないや!声かけなきゃ!」
クロム「ま、待て!抜け駆けは許さん!俺も行くぞ!」
アズール(相手は踊り子…ナンパされ慣れてるしあしらい方も心得てるはず…付き合う気になってもらう声のかけ方は…)
クロム「ファンです!サインくれぇぇ!」
アズール「何してくれてんの!?せっかくプラン練り上げてたのに!?」
クロム「…欲しいんだ!仕方無い!」
ララ「ふふふっ、ありがとお〜〜っ、来月の公演も見に来てね♪」
アズール「…くっ…完全に仕事モード、あの笑顔は大勢いるその他ファンに向けるものじゃないか…ここからオンリーワンに持っていくには…」
クロム「…一生の宝だ…イメージDVDも買ったぞ!微エロっぷりがたまらないハァハァ…じゃなくてっ…き、綺麗でしたね?」
ララ「次の企画も進んでるからよろしくね?じゃあごめんね。予定が…」
アズール「一瞬ゴミを見るような眼を…ああもうクロムさん邪魔!あしらいモードに入ってるし次は僕が!」
クロム「し、仕方ないだろ!ちょっとくらい上がるのは!そういうお前ならうまくやれるのか?」
アズール「ふふふふ〜〜任せときなよ。花の似会う男だよ僕は?…ねえ君!そこの店で僕とお茶でもどうかな?君みたいな可愛い子、僕初めて見たんだ!」
ララ「……ぷっ…」
アズール「な、なにかな?」
ララ「お兄さんたち、ナンパ成功した事ないでしょ?」
アズール「ふふ、僕は君の笑顔が見たいだけでナン…」
クロム「なななな、なんでわかったぁ!?」
アズール「マジで邪魔だよこの人…」
ララ「童て……慣れてない雰囲気が漂ってるもん、くすくす、かっわい〜い♪」
クロム「どどどどどどど、童貞ちゃうわ!?」
アズール「ああ…笑わせるのは大事だけど…笑われるんじゃ相手にもされないよ…」
クロム「う、うるさい!そういうお前はどうなんだよ!どうせ童貞なんだろうが!」
アズール「ちちちち、違うよそんなことないよぉ!?けけけけけ、経験くらいちゃちゃちゃちゃんと…」
ララ「ぷっ…ぷぷぷぷ…わ、笑いを我慢するのがきつ……ん…じゃ、じゃあいつかモテるといいね、またねー」
アズール「ああ…行っちゃった…」
クロム「何がダメだったんだ…」
ソレイユ「全部じゃない? 兄さん達、モテないもんね」
クロム「うお!?いつの間に!?」
アズール「ううう……凹むなぁ……」
ソレイユ「ん?割と途中から見てたよ?アタシだってあの娘狙ってたんだモン。じゃ、選手交代〜〜♪」
クロム「追っかけてったな……あいつ、お前の妹だったか?」
アズール「うん……何故かナンパの成功率9割超えてるんだ…僕と違って…ね…」
クロム「お前…目が死んでるぞ……と、とにかく様子を見よう。成功率の高いナンパとやらを見て参考に…ん、よからぬことをしてないか監視せんと」
アズール「まだ取り繕うんだね…まあいいけど…」
0500助けて!名無しさん!
2015/09/20(日) 09:59:54.93ID:EuuuEdwLララ「え…私?」
ソレイユ「ちょっとだけ君と話したいんだ、ダメかな?」
ララ「ええ〜、もしかしてナンパァ?ヘザーさん系の人?」
ソレイユ「ナンパだとしてもさ、魅力的な子に声かけるのは間違ってるかな?」
クロム「く…よ、よくあんな歯の浮くようなせりふをすらすらと…どもらずに言えるな…」
アズール「僕も同じようにできてるつもりなんだけど、な…」
ソレイユ「今、君に声かけなかったらさ。二度と会えないと思うんだ。君の事が知りたいなっ」
ララ「私の事知らずに声かけたの?……面白いお姉さんだねっ、いいよ。お茶しよ?」
アズール「ぼ、僕らの時はクロムさんのせいで大勢のファンからスタートだったけど…偶然行き合った一個人からスタートさせた…」
クロム「踊り子だって知らんって事で、か…上手い…のか?」
アズール「フィルターかけずにその人の魅力一つで振り向いたって話に持ってってるからね…」
喫茶店
ソレイユ「ね、君。仕事の帰りでしょ?」
ララ「そだけど、なんでわかったの?」
ソレイユ「雰囲気で、ね。何系の仕事してるの?」
ララ「踊り子、後方支援だけどさ。ユニットの出番無かったんだよねー」
ソレイユ「わ、惜しいねっ、でもまだワンチャンあるよ。配信だってね」
ララ「そう思う?思う!?」
ソレイユ「思う思う、だって君、こんなに可愛いんだもん!」
隣の席
アズール「ほとんど相手にしゃべらせて聞きに徹してる…」
クロム「む…それって上手いのか?」
アズール「情報引き出すと同時に気分よくさせるからね…僕らの時はサインがどうとか自分の話ばっかだったでしょ?」
クロム「…興味無い野郎のそんな話聞いてもなんとも思わんか…orz」
アズール「く、ぼ、僕だって同じようにやってるつもりなのになぁ…気が付いたらひたすら自分からお茶に誘ってるんだよね…」
クロム「結局童貞だからガツガツ必死になってしまうんだな。そしてフラれると」
アズール「それはクロムさんもそうでしょ!?」
ララ「ふーっ、こんなに喋ったの久しぶりかも!」
ソレイユ「ふふ、あたしも楽しいよ!ねぇ、アタシ…もっと君の話が聞きたいな」
クロム「て、手を両手で包んだぞ!羨ましい…」
アズール「一通り喋らせて心の壁を大分引き下げてる…メモメモ…!ナンパ術メモ!」
クロム「…妹にナンパ術学んでる…お前、ほんとにモテた試しないんだな…情けなくないか?」
アズール「そろそろ泣くよ?」
ソレイユ「アタシ…まだララと一緒にいたい…」
アズール「ここまで温存して…ここで名前を呼ぶ!?」
クロム「それもあの華やぐような笑顔で…!?」
ララ「……部屋…近くだから…寄っていって」
0501助けて!名無しさん!
2015/09/20(日) 10:00:56.15ID:EuuuEdwLアズール「腕組んで店を出てく……いいなぁ…」
ソレイユ「ララをエスコートできるなんて嬉しいなっ、お供しちゃうよお姫様?」
ララ「も、も〜〜、何言ってるのよっ…」
ソレイユ「冗談に聞こえちゃった?アタシは本気だよ。…ん…ほら…ね?(ウインク)」
ララ「あ……//////」
クロム「キスしたな」
アズール「キスしたね。イケメンなウインク付きで」
クロム「……モテるわけだな」
アズール「僕らと違ってね」
クロム「ナンパってまずコミュ力なんだろうな」
アズール「僕らだって普通にしゃべるのは普通にできるんだけどね。それだけじゃダメなんだろうね」
クロム「あのまま一晩泊まってくのか?」
アズール「新しい彼女作った時はいつもそう、朝帰りだよ。うちの妹は…いきなり鼻血噴かないでよ」
クロム「ち、違うたまたまだ!…朝日の差し込む部屋で女の子二人が裸体をシーツに包んだ姿で朝チュンする光景なんて妄想してないぞ!」
アズール「妄想というか実践するけどねソレイユは……」
クロム「う、うちの弟妹がもし俺より先に初体験を済ませたら…く…な、なんてきつい想像…お前はそれを味わってしまったんだな…同情する」
アズール「ほっといてよお!?もう帰ろう…これ以上尾行は野暮だよ…orz」
クロム「そうだな………orz」
アズールが上手くいかずソレイユがモテる違いはどこからくるのか想像してたら浮かんだ
0502助けて!名無しさん!
2015/09/20(日) 10:51:19.50ID:BpL472AWかなり笑ったwww
確かに相手の話きいたほうがいいよね
ソレイユは計算じゃなくて本能でこうすればおとせるとかわかってそうだな
0503助けて!名無しさん!
2015/09/21(月) 00:00:25.04ID:5N4sZgGcttp://pxz2.bn-ent.net/character/60.html
リーフ「クロム兄さんって地味にコラボ作品には恵まれているよね」
ロイ 「なくはないです。ってネタにされたけど、普通に出番ありすぎるよね。いいなぁ…」
マルス「スマブラの参戦権なんていくらでもあげるから、僕をそっちに出してほしいよ…」
0504助けて!名無しさん!
2015/09/21(月) 00:08:32.91ID:tYTdIYMyそしてルフレに背中抓られてそうw
ソレイユとアズールの違いもそうだけど元祖百合のヘザーさんが彼女できた試しがないのにソレイユがもてる理由は
「友達でも嬉しいよ?」くらいの気楽さ気さくさがありそう
0505助けて!名無しさん!
2015/09/21(月) 01:48:41.49ID:oL82BqYj0506助けて!名無しさん!
2015/09/21(月) 07:04:09.80ID:3s9P3teK結局顔と金だろうなんて台詞はそういう理由を持たない奴の言い訳に過ぎん。
0507助けて!名無しさん!
2015/09/21(月) 21:58:27.43ID:4Uhcv+uy「なあ、金を貸してくれよ〜」
間延びした声を聞いた時に男が真っ先に思った事は、またか、である。
金に無頓着な人間は信用できない。これは何も男だけではなく、社会において当然のように成り立っていると言えた。
「なあ、リフィス。いいだろ?」
「おいおいマカロフ……お前、またかよ? この前、貸してからほとんど経ってねえぞ?」
無駄とは知りつつも、呆れながらにリフィスは生粋の賭博師――主にカモの才能がある――を咎めた。
「勝てると思ってつぎ込んだら、あっという間にすっからかんになってさぁ」
「お前、勝って帰ってきた試しがねえな……」
「いやいや、今回は途中まで勝ってたんだって。あそこで勝ったら、今までの分も全部そっくり利子をつけて返せたんだけどなぁ」
「なるほどねぇ」
適当な相槌である。目の前の男に勝ちという概念はないのだろう、とリフィスはとっくの昔に結論づけていた。
持ち帰るという発想がなければ、どれだけ勝ったところで同じことだ。
「だから頼むよ。人助けと思ってさ……このままじゃ俺、明日から飢え死にしちまうよ」
「生活費ぐらい残しとけよ……」
「家にもう少し残ってる気がしたんだけど」
「お前本当に仮にもソシアルナイトか……?」
どうしたものか、とリフィスは思案した。
マカロフはリフィスに借りっぱなしという認識であるが、リフィスにとっては実は違う。
金貸しを始めたのは結構前だ。当初彼のいい加減極まりない性格を知らなかったリフィスはある程度の額が溜まり、業を煮やして返済を催促した。
すると、しばらくして本人ではなく長い黒髪の、いかにもお嬢様といった女性が現れてその場で一括返済していったのである。
それ以来、リフィスは何も知らないマカロフに金を貸し、ある程度累積した頃を見計らって適当に人をやって催促するという事を繰り返していた。
そうするだけで、大した手間もなく金が増えていくのである。誰だってそうする、俺だってそうする。
マカロフと件の女性の関係は深く知らないが、どうも女性は日頃から親しげに世話を焼いているようだ。
俺が想像する通りの関係なら、なんとまあバカな話だろうか。リフィスは思う。
しかし一方で、そこまで尽くしてくれる女性がいる事に嫉妬を覚えざるを得ないのも事実であった。
まあ、ともかく、金の回収は楽なのだ。
「なあ、頼むよ」
「うーん……」
しかしリフィスは悩んでいた。確かに簡単だ、しかし簡単すぎてマカロフに言われるまま金を貸していたせいか、最近あまりに消費のペースが速すぎる。
マカロフと違って、リフィスは貸した金はきっちり帳簿につけている。加速度的に増えていく消費量は貸す側の彼が不安を覚えるほどだった。
このまま悪化したら、もしかすると近いうち間接的に女性の財産はすべて食い潰されてしまうのではないだろうか?
金の工面に困ったお嬢様は、やがて……そう考えて、リフィスは思わずこめかみを押さえた。さすがにそれは寝覚めが悪すぎる。
「いや、しかしなあ……」
「この通りだからさ」
とはいえ、所詮は庶民のギャンブル。本当にいいとこのお嬢様なら、その程度は問題ないのかもしれない。本当に問題なら、自分から借りるように言うのでは?
貸すべきか、貸さざるべきか。リフィスは悩んだ。
そして悩んでしまうと、最終的に目の前の実利の方がどうしても大きく感じてしまうのだ。
「まあ、いいか」
「お、本当か?」
「ああ。ただ、いい加減ほどほどにしとけよ、ほんと」
「分かってるって!」
絶対分かってねえだろうなあ、と思いつつリフィスは懐に手を伸ばした。
まあ、今のところ女性の方にも切羽詰まったような感じは見られないし、少しずつ改善していけばいいだろう。そうリフィスは軽く考えていた。
その時は。
0508助けて!名無しさん!
2015/09/21(月) 21:59:14.68ID:4Uhcv+uy気付いたのはただの偶然である。
特にあてもなく裏路地を歩いていたリフィスは、地面に何か光るものを見つけた。少し目を凝らすと、それが散らばった硬貨だという事はすぐ分かった。
「おっ、ラッキー」
せこいなどと言ってはいけない。そう思いながら拾い集めるために何気なくしゃがみ込むと、目の前で何か硬い者同士がぶつかる音がした。
一拍遅れて、目の前の壁からリフィスの視界に何かが転がり込んでくる。
あんまり唐突で予想していない事のせいか、転がってきたものが何なのか判別するのにしばらく時間が必要だった。
取っ手と小ぶりの刃。
「はぁ?!」
薄暗い灰色の取っ手と、刃。炭で塗り潰されたのか刃はその輪郭を陰に隠しているものの、よく見ればそれが暗器の類である事は明らかだった。
思わず背後を振り向いた彼の視界に、見慣れない誰かが入っている。
青にくすんだ灰色が混ざったような髪の色。こちらの様子を伺うように小柄な上半身をのぞかせている誰かは、目が会った瞬間に身を翻していた。
「ちょっと待て……!」
ゴールドを拾う事も忘れて慌てふためきながら角を曲がるが、既に姿を消した後である。
リフィスは今更になって、さっき目の前の壁に跳ね返った暗器を思い出していた。
「もしさっき、俺が金を拾おうとしてなかったら……」
その先を想像して、思わずリフィスは後頭部を首の後ろを撫で回す。
ひとり路地に立ち尽くす彼に、木枯らしの風が吹いていた。
「やべえよ、やべえよ……」
あまり人には言いがたいような事も覚えがあるリフィスではあったが、さすがにこれには震え上がった。
いくらなんでも、そこまでされるほど何かしたか俺は? いやしてるかも……そう考える彼の頭に、ふと先日の件が浮かび上がる。
まさかあの金貸しが原因で?
「いやいや……いくらなんでも」
しかし以前から気にはなっていたし、そういえば返済に来る女性の目がどことなく死んだ魚を思い出す時があったのも気になるといえばそうだ。
こんな事ならマカロフがいい加減なのをいい事に利子を上げなきゃ良かった。
いやいや、とリフィスは首を振る。相手が誰かは重要ではない、重要なのは自分の身が危ないことだ。
警察に行くべきかとも思うが、警察に自分から色々と事情を聞かれる事になる。それは色々とよろしくない。
「とにかく……今は逃げないとな」
なんとか動転した気持ちの整理が終わると、彼はその場からあっという間に去って行った。
逃げないとならない。リフィスは思ったものの、そう簡単な話ではなかった。
大抵の事は逃げればなんとかなるのだが、今回ばかりは相手の狙っているものが狙っているものである。
なにせ一度目の接触も偶然回避できただけなのだ。自然、彼は普段の生活から身の回りのものにひたすら疑心暗鬼にならざるを得なかった。
人通りの多いところ歩いている時も、さすがに安心だろうと思いつつも、物陰からちらりと見える何でもない人影に怯える始末である。
相手を突き止める方が早いのではないかと思うが、最初を思い出すと、どうしてもその気も萎える。
一番酷いのは寝る時で、寝床を変えながら鍵やトラップを仕掛けて、それでもまだ安眠に辿り着けず、うとうととしたまま夜を過ごすのである。
そんな日を過ごすものだから、大した時間も経たないうちに彼の心身はみるみるうちに痩せ衰えていくのだった。
目を閉じると、角から覗き込んだ暗殺者の姿を幻に思い描いて、ひたすら苛まれるリフィスであった。
0509助けて!名無しさん!
2015/09/21(月) 22:00:33.14ID:4Uhcv+uyそうリフィスが決心したのは、喉に食い物が通らなくなり始めた頃のことだった。
このままじゃ死ぬ、というのがリフィスの頭の中からこぼれだした結論だった。暗殺者に狙われなくてもこのままじゃ衰弱死する。
それなら警察に行って、洗いざらい話した方がましというものだ。
頭がおかしいと思われるかもしれないし、根掘り葉掘り聞かれ、まあ他の悪事を話す事になるかもしれないが、死ぬよりマシだ。
命あっての物種だ。
そう思いつくと、急いでリフィスは寝床から外に出る。面倒な罠を外し、鍵を下ろして、階段を下りる。
人に呼んでもらう方法もあったが、とにかく一刻も早く身の安全を確保したかった。
1階に辿り着くと、錆び付きかけた扉に手をかける。
ふと、嫌な予感がした。
嫌な予感とは、何か。リフィスは妄想論者ではないが、己の直感を信じている。直感は、彼の経験上、自分の身を救う事が多いからだ。
彼はドアノブを握った手が滑るのを自覚しながら、扉の横の壁に身体を張り付けた。そうして、そのまま手を捻り、扉をわずかに開く。
その瞬間、向こう側から押し付けられると同時に、扉からいきなり剣が生えた。
「ひっ……」
声にならない声がリフィスの口から漏れ出した。剣が扉を貫通したのだという状況を確認するよりも早く、彼は飛び退って懐を漁った。
そして絶望した。
普段そこに収めているはずの短剣がない。最近は寝る時も身体のすぐ近くに置いているその凶器は、今日に限ってベッドに置かれたままだった。
「マジかよ……」
呟く彼の目の前で即座に扉が蹴破られ、フードを被った正体不明の何かが躍り出る。
一度目は感じる事ができなかった敵の襲撃を読み取ったのに、肝心の武器がない。
不意をついて斬りかかる事ができる一瞬のチャンスを失い、リフィスは茫然としながらもじりじりと後退する。
その姿の一切をフードで隠したその人間は、剣を握った右手とは逆の手で、懐から慣れた手つきで凶器を遊ばせた。銀色に閃く、暗器。
あっ、これ死んだ。
リフィスは理性的な頭でそう結論づけながらも、本能的にはそれに抗った。抗わざるを得ない。
身を翻して階段を駆け上ろうとするが、その瞬間にほとんどノーモーションで暗器が投げ込まれた。と同時に、剣で踏み込んでくる。
「くそっ!」
避けられない――そう思った瞬間に状況は瞬く間に動いていた。
リフィスに吸い込まれるように煌めく銀色の光は、彼の目の前で突然輝きを失い、その場で消え失せた。
いや、消えたのではない。打ち落とされたのだ、そう理解したと同時に気配もなく二人の間に何者かが滑り込んだ。
黒い外套、少女のような小柄な身体、青と灰色が混ざったような髪の色。リフィスが背後から見えたのはそれだけだった。
折り曲げた足を伸ばすと、少女の身体は弾丸のように襲撃者に突っ込んだ。
明らかに狼狽する襲撃者に斬りかかると、崩れた敵に会心の蹴りが炸裂する。呻いたところを、即座に柄で殴りつける。
わずかな間に二転三転された状況にリフィスはついていけないまま、少女が襲撃者を昏倒させるのを見ている事しかできなかった。
振り返った少女の顔が見える。
面白そうでもなく慌てたようでもなく、何の色も見せない表情のまま、彼女はぼそりと呟いた。
「任務成功」
0510助けて!名無しさん!
2015/09/21(月) 22:02:00.29ID:4Uhcv+uy「正確にはあなたを狙う敵の排除……」
リフィスは恐る恐るではあるが、少女を自分の仮の寝床に招き入れていた。傍らには、件の襲撃者が芋虫にされている。
自身をベルカと名乗った少女は、壁に体重を預けたままリフィスを真っ直ぐに見つめていた。
「ちょっと待てよ、あの時に最初に襲い掛かってきたのは……」
「それは確かに私」
「いやいやちょっと待て、何でそんな事をする必要があるんだよ。死ぬとこだったぞ!」
「あなたがしゃがむ機会を見計らって放ったから当たる事はない」
「マジかよ……」
リフィスは最初の襲撃の時を思い出して冷や汗をかいた。
思えば今回と違って、一度目は全く気配を感じ取れなかったのだ。ばら撒かれた小銭も仕掛けだったのかもしれない。
「しかしどうしてそんな事を?」
「あなたを警戒させるため……襲撃者はあなたが警戒する限り、仕掛けるタイミングが限られる。私はそれを狙いたかった」
「いやいやいや……その前に何とか出来たんじゃないのか? というか、それならお前はどこにいたんだ?」
「私はさっきまでずっとここにいた……」
「……どこに?」
そこ。そう言ってベルカが指差したのは、リフィスが座っているベッドであった。思わず下を見ようと頭を下げる彼に、違う、と声がする。
「下じゃないわ。中」
中?
怪訝に思ってリフィスが掛け布団を捲ると、ベッドが綺麗に縦に切り裂かれて、中身がはみだしているのが真っ先に目についた。
思わずリフィスが手を突っ込むと、しばらく進んだところで緩衝がなくなり、奥が空洞になっている。
ベッドの中にあるクッションの一部をくり抜いて中に忍び込んでいたのだという考えに辿り着いた時、思わずリフィスは口を押えて唸らざるを得なかった。
「……ま、まあ、それはそれとして……俺がもっと早く警察に行くってなったらどうしてたんだ?」
「敵が仕掛けてくるならそこで倒す。仕掛けてこないなら、警察内なら安全だから。その間に情報を集めてどうにでもできる」
「それならお前が普通に護衛として姿を現してくれる方が楽だったんじゃねえ?」
「楽観的な考えを促したくないと思って……私は別にあなたの護衛ではない、任務は迅速に片付けたい」
「おいおい……」
ああなるほど、とリフィスは思った。襲撃者も、助けてくれたベルカという少女も、リフィスの都合がどうでもいいという点では一緒だ。
確かにベルカがリフィスの護衛にいたなら、リフィスは今まで通りの生活をしていたかもしれない。
となると、彼女は襲撃者の事を調べることもできず、いつ終わるとも分からない護衛をし続けなければならないわけだ。
「やれやれ……ま、しかし、これで一段落か。最初に襲われた時はどうなるかと思ったが」
「良かったわね」
「感情がこもってねえよ……やっと今日からまともに寝られるぜ」
背筋を伸ばして大欠伸をする。空気がまともに入ってきたショックのせいか、リフィスはふとある事に気が付いた。
「ああ、そういや……俺を襲ってきた奴って結局誰だったんだ?」
当然の疑問を口にするリフィスに、ベルカは今までと全く同じように、まるで表情を変えることなく、口を開いた。
「……さあ?」
0511助けて!名無しさん!
2015/09/21(月) 22:05:16.24ID:4Uhcv+uy「私はよく知らない。それじゃ」
これで話は終わりだ、そう言わんばかりに襲撃者を抱えて去って行こうとするベルカに、彼は思わず立ち上がった。
いやいや、ちょっと待て。そう引き止めるリフィスに振り返るベルカの視線は、若干宙を泳いだ後、再び彼に向き直った。
「身に覚えがあるなら、少しは控えたほうがいい。命が狙われる事に抵抗があるなら、それなりの行動を取った方がいい」
「うっ……いや、まあ、それは肝に銘じるけどよ……せめて目星というか。そうだ、ならお前の依頼者って結局誰なんだ?」
「それは秘密」
ただ……と、言いよどむようにベルカは続けた。
「あなたが同じ相手に狙われる事は、きっともうない」
「きっとって、どういう事だよ」
「これは勘だから。でも女の勘はあたると、私の知り合いは言っていた……」
気をつけて。
ベルカと名乗った少女はまるで心配していないようにそう言うと、今度こそ部屋を去っていく。
さすがにリフィスも二度引き止めようとは思わなかった。
「はあ、やれやれ……さすがの俺も今回は肝が冷えたぜ」
命は大事にしよう。結局よく分からない事だらけだったが、怪我一つなくて何よりだ。
今後も襲われる可能性がないとは言えないが、女の勘と言いながらも断言する少女の事を思い出すと、我が身可愛さもあって何となく信用したくなるリフィスであった。
どちらにしても少女にもう二度と会う機会がない事を祈りながら、続いて彼も部屋を去っていった。
そのあとしばらくの間、不眠症を解消する方法を尋ねて回るリフィスの姿と、ついでに金策を求めて走り回る誰かの姿が見られたそうである。
完
ベルカの魔戦士姿は似合いすぎだと思います
0512白黒仲直り大作戦
2015/09/22(火) 09:24:55.99ID:Bws4Rkmv今暗夜ルナやってるけどカムイの魔戦士姿も意外と似合っててワロタw
ネタ投下します。容量足りるかな?
0513白黒仲直り大作戦
2015/09/22(火) 09:26:22.27ID:Bws4Rkmvカムイ「リョウマ兄さんとマークス兄さん、それからタクミさんとレオンさんは共に私が白夜、暗夜家に養子に出された時の、血の繋がらなくとも大切なきょうだい達です。
今日は、そんな白夜暗夜兄弟達と私との出会いのお話から始めようかと思います」
ミカヤ「(カムイとタクミくんレオンくんとの馴れ初めktkr)」
リン「(リョウマさんの生い立ちwktk…//)」
ラケシス「(リョウマお兄様とカムイ様との運命の出逢い話ですのねっ!?)」
プリシラ「(黒馬に乗った王子様、マークス兄様とカムイ様との恋物語ですのねっ!?)」
ティニー「(リョウマク…いえ、リョウマーかしら。どちらにせよこの場合、神器の装備効果が力+4のリョウマ兄様が攻めで、守備+4のマークス兄様が受けです!)」
エポニーヌ「レオタク…あぁ、でも兄弟サンドも捨てがたい…」
リーフ「カミラおね…」
シグルド「KINSHIN(ry」
アイク「……状況はどうだ?」
セネリオ「カムイ×タクミ、カムイ×レオン、リョウマ×リンディス、リョウマ×カムイ、マークス×カムイ、リョウマ×マークス、レオン×タクミ、リーフ×カミラのフラグ構築が確認されました。全体的にひどい有り様です」
アイク「そうか、とりあえず話の流れに水を差すような連中だけは片しておいた方がいいな」つラグネル
「……ぬぅぅぅんっ!!」
「「「「「コノヒトデナシーーー!!」」」」
?2?
それはカムイが白夜、暗夜家に養子として出される前の、今から十数年前のお話。
カムイ「リーフ!ちょっとこっちきて!」
リーフ「なに、カムイおねえちゃ…」
ズルッ
カムイ「わーい、リーフのおパンツははっぱのパンツ?!」
リーフ「ひとでなちぃぃぃ!!」
シグルド「こら、カムイ!ズボンを脱がすなんてお下品な事を女の子がやっちゃいけません!それとリーフ、その辺の葉っぱを毟ってきてお股に挟んじゃいけません!」
ミカヤ「……ごめんなさいごめんなさい…パンツも履かせてあげられないくらい貧乏な我が家でごめんなさい…」
シグルド「何言ってるんだ姉上。リーフのパンツなら私達のお古がいくらでもあるだろ」
リーフ「りーふ、おふるいやー!あたらしいおパンツがいい?!!」
シグルド「ワガママ言わない!」
カムイ「シグルドおにいちゃん!あのね、マルスのおパンツはおほしさまのだったよ!」
マルス「ヴぁぁぁぁん!りんねえぢゃぁぁん!!」
シグルド「カムイ!!」
今ではにわかに信じ難い話だが、その昔、カムイは例を見ない程のお転婆な悪戯子であった。
弟達のズボンを剥いではパンツの柄を見てからかったり、ヘクトルの腹に油性マジックで落書きしてみたりと挙げたらキリがない程に。
カムイ「…カムイ、なにもわるいことしてないのに…。なんでよばれなきゃならないの?」
シグルド「…はぁ。カムイ、よく聞きなさい。お前は竜に化身出来る不思議な力を持って生まれた故か、どこか精神的に幼いところがある。そこで、遠く離れた父上と母上のご意志で、今度お前を白夜家に預け入れる事にした」
カムイ「びゃくや、け?」
シグルド「そうだよ。お前のイタズラ好きは度を超えているからな。おもてなし、上品さを何より重んじる白夜家で面倒を見てもらった方がお前の為と、父上達はお考えになられたようだ」
カムイ「おはなしむつかしくてカムイよくわからないよぅ…」
ミカヤ「シグルド、やっぱりカムイはまだ小さいし…せめてあと2、3年は待ってあげた方が…」
父母の提案といえ、ミカヤとエリンシアは何処か気懸りだ。
エリンシア「わたしもそれが賢明だと思います。いくらなんでも今のカムイちゃんにはまだ…」
シグルド「そうはいってもなぁ…」
カムイ「うん、いいよ!」
エリンシア「えっ?」
カムイ「カムイ、びゃくやけのおうちにいってみたい!」
0514白黒仲直り大作戦
2015/09/22(火) 09:29:52.75ID:Bws4Rkmvミコト「…というわけで新しく白夜家にきてくれたカムイちゃんですよ。皆さん、仲良くしてあげてね」
リョウマ「…ほぅ、カムイというからてっきり男子と思いきや女子か。俺はリョウマ、この白夜家の長男だ。俺の事は気軽に兄と呼んでくれて構わんぞ」
カムイ「うん!よろしくリョウマにいさん!」
リョウマ「兄さん、か。まぁ妹が一人出来たと思えば悪い気もしまい」
ヒノカ「カムイはどんな色の浴衣が好きなんだ?私が幼い頃に着ていた浴衣が何着かあるから、お前の好きなものがあればいくらでもやるぞ」
カムイ「ゆかた?なぁに、それ」
ヒノカ「何?お前の姉妹は浴衣や着物に縁がないのか?」
カムイ「カムイにはねえさんたちがたくさんいるけど、ゆかた…はじめてきいた」
リョウマ「ヒノカ、紋章町にはありとあらゆる風習や文明で溢れているのだ。カムイの住む兄弟家が我等白夜の風習に縁が無くとも仕方あるまい」
ヒノカ「そうか…、少し残念だな」
ミコト「ねえ、ヒノカ。今度の夏祭りに着て貰う意味も込めて、カムイに浴衣を見せてあげてはどうかしら?」
ヒノカ「なるほど、それは名案だ母様。ところで……サクラ。そう恥ずかしがってないでお前も挨拶なさい」
サクラ「はっ、はい!はじめまして、カムイ…ねえさま!」
カムイ「カムイねえさま?」
サクラ「え、えっと…その!」
カムイ「わぁ、カムイいつもおとうとやいもうとたちにおねえちゃんてよばれてるから「ねえさま」なんてよばれたのはじめて!サクラはエリンシアおねえちゃんやエイリークおねえちゃんみたいに「おじょうひん」なのね!」
カムイに褒められて、サクラは頬を赤く染める。
サクラ「そ、そんなっ…//お、おじょうひんだなんて…」
ミコト「ふふ。ほら、カムイちゃんにも褒めて貰えたでしょう。あなたは品のある女性なのですから、もっと自信を持って良いのですよ?」
サクラ「カムイ…ねえさま…//」
ヒノカ「よかったな、サクラ」
タクミ「……」
ミコト「さぁ、タクミ。兄さんや姉さん達に習って、あなたもご挨拶をなさい」
カムイ「タクミ…さん?」
タクミ「ふんっ、ぼくはあんたをねえさんだなんておもわないから!」
カムイ「……」
ミコト「タクミ……。ごめんなさいねカムイちゃん。あの子、人様の前だといつもあんな生意気な事ばかり…。でも、本当は家族想いで頑張り屋で、素直ないい子なのですが…」
カムイ「……」
0515白黒仲直り大作戦
2015/09/22(火) 09:30:54.98ID:Bws4Rkmvタクミ「……」
カムイ「タクミってば」
タクミ「なんだよ。さっきからいってるけど、ぼくとなかよくしようなんておもわないでくれる?」
ヒノカ「タクミ、カムイは私達だけでなくお前とも仲良くなりたいだけだろう?意地悪するのはやめろ」
タクミ「……」
カムイ「よくみたら、タクミってきれいなかみのけしてるね。おろしてみたらどんなかんじになるのかなぁ?」
面白半分に、カムイはタクミの髪留めを弄る。
タクミ「お、おい!かみどめをひっぱるn…!」
カムイ「わぁ!ながくてまっすぐで、きれいなかみ!」
タクミ「わぁぁっ!なによけいなことしてくれてるんだよおっ!!」
カムイ「……いっちゃった。カムイ、わるいことしちゃったかな?」
ヒノカ「気にするな。カムイに褒められたのが照れ臭かっただけなんだよ、きっと」
カムイ「そういえばリョウマにいさんもかみのけながいよね、おとこのこなのになんでなの?」
リョウマ「…うまく説明出来んが、きっと父上譲りなのだろうな、ほら。これが父上、白夜当主スメラギの写真だ」
前白夜当主スメラギ。幼いカムイから見てもその出で立ちや雰囲気はリョウマにそっくりだ。
カムイ「……わぁ、チクチクでながいかみのけ、リョウマにいさんみたい?」
リョウマ「そうか?雷神刀の継承者としてはまだまだ父上に至らない俺だが、そう言われれば励みになるな」
カムイ「リョウマにいさんたちのおとうさま、カムイもあいたいなぁ!」
リョウマ「そ、それは…」
ヒノカ「……」
サクラ「……スン、スン…」
白夜兄弟達の表情が曇る。
カムイ「どうしたの?」
リョウマ「すまん、カムイ。父上なんだが、お前に会わせてやる事は出来ないんだよ…。
俺たちの父上は……遠い国、もう俺たちに会うことも、ここに戻ることも出来ない世界にいってしまった…」
カムイ「……ごめんなさい」
ヒノカ「カムイ、泣くな。お前だって悪気があってそんな事を言ったわけではあるまい」
カムイ「カムイも同じだもん…」
ヒノカ「ん?」
カムイ「カムイのおとうさまとおかあさま、ずっとカムイがあいたいっておもってるのにあってくれなくて…だからカムイもみんなのきもちがわかるの。ごめんなさい…」
リョウマ「…そうだったか。それはつらい思いをさせてしまったな。俺やヒノカも、父上の事を思い出し泣きたい時もある。
だがタクミやサクラの為に堪えているんだ。俺たちは二人の兄姉だからな。お前も、兄弟家に弟や妹がいるのだろう?ならば、いつまでもめそめそと泣いていてはならん」
カムイ「ないてないもん!…ないてなんか…」
ヒノカ「……よしよし。お前もずっとさみしい思いをしてきたのだな」
そんな泣きじゃくるカムイの頭を優しく撫でるリョウマとヒノカ。
血の繋がりこそないが、兄弟と言っても差し支えない絆が確かに芽生え始めていた。
0516助けて!名無しさん!
2015/09/22(火) 09:36:45.31ID:Bws4Rkmvカムイの欄はテンプレ議論スレを参考にさせてもらいました。
http://kanae.2ch.net/test/read.cgi/gamesrpg/1442882086/
0517助けて!名無しさん!
2015/09/22(火) 15:24:15.73ID:/hbvqnMUベルカ「………いつまでこうしてればいい……?」
カミラ「私が満足するまでよ?」
ベルカけっこうちっこい感じするしカミラさんのお膝で猫可愛がりされて憮然としてそう
そして葉よ…その歳ですでに変態の片鱗が…
リーフが露出の快感に目覚めたのって実はカムイが原因だったり…?
リーフ「親から子へ、兄姉から弟妹へ…想いを受けついていくのがFEだよ?僕がカムイ姉さんから受けついた物を…今度は僕が弟に渡す時が来たようだね…」
つ 温泉シチュ 兄弟の真ん中ヒロイン総攻め 兄弟姉妹総受 エロ本
ロイ「要らないよそんなの!? それ、シグルド兄さんに見つかりそうになったカムイ姉さんがリーフ兄さんに押し付けたんでしょ!? 今度は僕におはちを回す気!?」
どちらも、そしてスレ立ても乙ーん
0518助けて!名無しさん!
2015/09/23(水) 23:16:04.19ID:ryT7AN7nノ ノ------- ヽ / ヽ ノ
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0519助けて!名無しさん!
2015/09/23(水) 23:18:43.69ID:ryT7AN7nノ ノ------- ヽ / ヽ ノ
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0522助けて!名無しさん!
2015/09/23(水) 23:23:47.43ID:ryT7AN7nノ ノ------- ヽ / ヽ ノ
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0523助けて!名無しさん!
2015/09/23(水) 23:42:37.09ID:ryT7AN7nノ ノ------- ヽ / ヽ ノ
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