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歴代FE主人公が兄弟だったら 54章 [転載禁止]©5ch.net

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0001デニング2015/04/23(木) 22:34:55.94ID:g+3rksUc
ここはファイアーエムブレムの歴代主人公が兄弟だったら、という前提で
彼らとそれを取り巻くFEキャラ達の生活を描くネタスレです。

前スレ
http://kanae.2ch.net/test/read.cgi/gamesrpg/1414330251/

旧保管庫
http://wikiwiki.jp/fe_family/?FrontPage

新保管庫
http://wikiwiki.jp/fe-brothers/

雑談・議論掲示板
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9373/

絵版
http://cat.oekakist.com/FE_heros/
0442助けて!名無しさん!2015/09/01(火) 23:27:06.95ID:o4QG5HVD
そしてエリーゼの成長傾向的にストラテジストのCCが理想なのに衝動でメイドにした馬鹿が通りますよ……
0443助けて!名無しさん!2015/09/02(水) 01:34:08.07ID:yqPaiD0/
爆炎使いフェリシアの弟子になればええんやで(にっこり)
0444助けて!名無しさん!2015/09/02(水) 20:24:27.78ID:PIfu53qL
カムイと兄弟の絡みロイに続いて第二弾。
こんどはリーフ、エロネタヘンタイネタなので苦手な人は避けてほしい

リーフの部屋

カムイ「で、さぁ。アタシ的にはね。貴族や王族呼び込める洒落たマイキャッスル商店街を目指したいわけよ。だからもっとアクセサリーショップの商品の付加価値を高め…」
リーフ「いやいやいや、セレブ相手路線もいいけどさぁ。街の住民の9割は庶民だって事も忘れちゃいけないよ。食堂は安くて美味い方向を目指すべきさ」
カムイ「えー、でもう…お腹に溜まる大盛り定食よりフルーツパフェの方が好きだモン。あたし」
リーフ「いやいやいやいや、商売は金の無いところからどう金を引き出すかで…」

ロイ「リーフ兄さん。借りてた辞書返しに……っ…何してるのさ二人とも!?」
リーフ「何って……マイキャッスルのお店の経営方針について語り合ってたんだ」
カムイ「ほら、収支計算とか顧客アンケートの書類とかあるでしょ。ロイも何か意見やアイディアあったらほしいな〜♪」
ロイ「そ……そういう事を言ってるんじゃないよ!?……なんで二人とも…全 裸 な の さ ! ?」
リーフ「なんでって……」
カムイ「そんなビックリするようなこと?」
ロイ「するよ!?何言ってんだコイツ、みたいな顔しないでよ二人とも!?目のやり場に困るよ!?せめてパンツくらい履いてよ!?」
カムイ「ええぇ〜〜〜〜やだー」
リーフ「路上で全裸が許されないのは100歩譲って理解するけど自分の部屋で文句言われる筋合いはないと思うよ」
カムイ「自分を束縛から解き放つのって気持ちいいんだよ?ロイも試してみる?この追剥ぎの刀でぜんぶ剥ぎ取ってあげよっか♪」
ロイ「い、いらないっいらないから!?だ、だいたい部屋で二人で裸でこんな…シグルド兄さんがまた怒るよ!?」
リーフ「え、僕ら全裸だけど別にKINSINNとかしてないよ?」
カムイ「うん、真面目に経営のお話してただけなんだけど」
リーフ「だいたい実の姉弟でそんな事するはずないじゃんか」
カムイ「KINSINNぶっちぎりの設定かと思ったら実は血縁は回避してました…と。はい、趣味の広いアタシだけどKINSINNの気だけは無いの」
ロイ「だ…だからって…」
カムイ「あははっ無い無い♪」
リーフ「僕の言うおねいさんはクロム兄さんみたいに実姉ハァハァと違ってね、おっぱいの大きい綺麗な他所のおねいさんのことだから。カムイ姉さんじゃ色気が足りない!おっぱいももうちょっとこう…」
カムイ「こっちだってリーフのポークピッツなんか見ても何も思わないもんねー、殴るよ☆」
リーフ「殴ってから言わないで!?」
カムイ「ふーんだ。いいもん。色気むんむんシャラのおっきいおっきいおっぱいはあたしのものだもん。やーい羨ましいかー」
リーフ「羨ましいに決まってるでしょおおおおおおっ!サーリャさんそっくりの巨乳美人に何してくれてんの!…まぁ僕はおねいさんの百合も好きだけど」
カムイ「マイルームで磨いたなでなで技…揉むのもたまに…」
リーフ「ブバアアアアアアア!?」
ロイ「姉さんのエッチ!?なんてことしてるのさ!?」
カムイ「プレイヤーの皆のマイルーム願望さー、ねぇーえロイ?さっき言ってたよね。リーフから借りてる辞書返しにきたって…」
ロイ「え…うん、それがどうしたの?」
カムイ「なんでエロ本を借りていかないのかな?リーフといえばエロでしょ?もう中学生なのにそういうことにどんどん興味を持っていかないのって不健全で心配だよ?」
リーフ「僕やカムイ姉さんがロイの年頃にはもう興味深々だったもんねぇ」
ロイ「そそ、そんな事言ったって!?」
カムイ「だ・か・ら♪ロイの青少年の興味を正しい方向に向けるため…これから三人でさぁ。うふっ、た・の・し・い♪AV鑑賞会〜♪」
ロイ「いいい、いらないよそんなの!?もう行くからね!姉さんのエッチ!兄さんのヘンタイ!」
0445助けて!名無しさん!2015/09/02(水) 20:25:37.74ID:PIfu53qL
カムイ「あー、逃げちゃった。ウブだなぁもう〜」
リーフ「ぶっちゃけ僕やクロムッツリ兄さんやエロウッド兄さんや…男だけの場合はエロイ君もなんだかんだいいながら何気に場にいて一緒に見たりするんだけどね。さすがに姉さんと一緒だと恥ずかしいみたいだね」
カムイ「え、アタシハブ?ちょっとショック。ロイ膝に抱いて耳元で淫語囁きながらえっちぃ映像の解説したいのに」
リーフ「姉さんその辺で自重。あ、そうそう、若奥様、真面目系少年をリードするイケない初体験!のDVD仕入れたよ。一緒に見る?」
カムイ「見よ見よ!見たい!…見終わったら採点していつもどおり見どころと良い点悪い点語りあおっか」
リーフ「OKOK。カムイ姉さんのエロトークは時々鋭いとこ突くからね。僕も楽しみなのさ」
カムイ「デッキにセットして…あ、そーだ。終わったらアタシの部屋に隠していいから」
リーフ「うん、姉さんが預かってくれるお蔭でナンナやミランダの襲撃から生存率が上がって助かってるよ。それじゃ開始…と」

(観賞中)

カムイ「………ハァハァハァハァ!」
リーフ「ブバババババババッ!」
カムイ「ふぅっ…ご馳走様でした…」
リーフ「いえいえ、お粗末様でした」
カムイ「じゃあ、いつもどおりこの採点表につけて感想かこっか」
リーフ「姉さんとつけたエロDVDの感想シリーズも大分分厚くなったねぇ。感慨深いよ」

終わり

リーフ相手の場合は趣味の合う仲間、みたいな感じだろうか
ロイに比べるとビジネスライクみたいな部分も見えるけどお互いちょっと淡々としたところもある気がする
0446助けて!名無しさん!2015/09/03(木) 09:57:40.87ID:wWfA2492
マークスの場合能力どうこうより先に、対抗馬の海老がガチ過ぎる気がする
本来堅い騎兵ってそれなりに有用な筈だし。
0447助けて!名無しさん!2015/09/03(木) 15:39:58.23ID:2pBKv9zG
南国や最強戦のマークス兄さんは強いんだがねぇ
大根はもちろん雷神刀すらカキーンと弾く堅さを持っている。まぁあれは異界のマークス兄さんだけど
0448助けて!名無しさん!2015/09/04(金) 18:04:05.45ID:lENrykQS
〜 イード神殿 〜

相撲の道に進んだヘクトルに対抗するため闇魔法の修行をはじめたエフラム。
しかしその道は険しかった。暗夜寄りのためだろうか。

エフラム「さすがというか…ロプト神官の経典やら魔法書やらが山のようにあるのだな…しかし…読んでもさっぱりわからん…」
ジャファル「ニノは字が読めんが才能一つで魔法できるぞ。エルクが妬くレベルの天才っぷりだ。烈火後半に入ったら育てろ。いいな」
エフラム「…お、驚かすな…いつの間にいたんだ…お前…」
ジャファル「ニノの事を語りたかった…わからんなら詳しい奴に聞け…じゃあな…」
エフラム「行ってしまったか…相変わらず神出鬼没な。だが奴の言うとおりだな。サラに習うか」

〜 私室 〜

エフラム「で…部屋の前に来たが…何か話し声がするな。友達でも来てるのか…ミルラたちか?それともナンナたちだろうかな…入るぞ」
サラ「エロイムエッサイム、我は求め訴えたり…」
サーリャ「いあ! いあ! はすたあ! はすたあ くふあやく ぶるぐとむ」
シャラ「コッ○リさん、コッ○リさん、おいでください……」
エフラム「ぬお!?な…なんだ…この禍々しい空気は!?異様な妖気は…お前ら何をして…うぐぐぐぐぐ…」
サラ「あ、いけない。ストーップストップ」
サーリャ「…あら…いいところだったのに…」
シャラ「来てすぐですけどおかえりください…」
エフラム「…な、なんだったんだ…頭が猛烈に痛んだぞ…」
サラ「耐性無い人がいると発狂しかねないから…ノックくらいしてよね。危ないところだったわ」
エフラム「すまん…声かけたんだが…って、この二人は知り合いか?」
サーリャ「…そーよ…ペレジアのサーリャよ…ロプト秘術には呪いも多いからね…時々調べ物しにきて知り合ったのよ…」
シャラ「妹のシャラ…………うふふ…召喚ノスフェラトゥだけじゃなく今度はゴーレム作りに手をだしてみようかしら…」
エフラム「…ぬ…見覚えがあるぞ…うちの妹の部屋に何度か出入りしていたが…ハートマーク飛ばしまくっていかがわしい真似をするのはよせ!カムイには彼女なんてまだ早い!」
シャラ「何よ。私たちの愛を阻む気?呪うわよ…」
サラ「兄様兄様。シスコンが漏れてるわよ。可愛い可愛い幼女分補充してあげるから落ち着こ」
エフラム「それだと俺がロリコンのように聞こえるんだが…って、自然に膝に座るんだな。まったく仕方ない」
サーリャ「で…そこのロリコンが来たおかげで研究が止まったんだけど…」
シャラ「……ふん…絶対義兄さんって呼んでやるんだから」
サラ「やめてよね。兄様のシスコンを刺激するのは。義妹属性に目覚めたらどうするの」
シャラ「…それも困る…でもカムイと二人でお揃いのウェディングが着たいの…」
エフラム「許さぬ!!!まだだ!学生のうちは早すぎる!!!」
サラ「もう、耳元で大きい声出さないの。その口は私の耳たぶ甘噛みするのに使ってほしい…」
エフラム「ませたこというな。まったく…そうだ。魔法書の事を教えてほしかったんだが…邪魔をしてしまってすまないな」
サーリャ「…ま…もう研究って雰囲気でもないし…いいわ。別に」
シャラ「そっちはまた今度…ね」
サーリャ「でも…途中だけど成果は確認しましょ…この水晶で」

〜 クロムの部屋 〜

クロム「…大枚はたいて買った公式発グッズサーリャフィギュア…一生の宝だ…毎日眺めても飽きない…たまらん…」
トントン クロムサーンイマスカ?
(マッハで物置にフィギュア収納)
クロム「いる!いるとも!」
ルフレ「みんなのレベル上げ状況報告に来ました。魔戦士へのクラスチェンジについても提案を…」
クロム「あ、ああ…聞こう…」
ルフレ「で…それがこうなって…」
クロム(ま、待て…待てよ?部屋に二人きり…なかなか渡す機会を持てないでいた指輪を渡すチャンスじゃないか?)
ルフレ「…どうしましたクロムさん?」
クロム「る、ルフレ!実は受け取ってほしいものが…」
ルフレ「え…ま、まさか…/////」
0449助けて!名無しさん!2015/09/04(金) 18:05:17.98ID:lENrykQS
押入れの中のフィギュアの目が妖しく輝く!

クロム「ぬおっ!?(指輪をしまってある)引き出しに手を伸ばすはずが手が滑った!?」ムニッ
ルフレ「……クロムさん?何をどう間違えれば引き出しに向かうはずの手が私の胸を鷲掴みになるんですか?」
クロム「ち…違う…た、たまたま(ry」
ルフレ「クロムさんのエッチー!」バシーン


サーリャ「………」
シャラ「………あーあ……」
エフラム「なんなのだ…これは…」
サラ「クロム義兄様に一生童貞の呪いをかける研究。サーリャの希望で…けどまた失敗みたい」
サーリャ「なぜ…どうして…!私のフィギュアなんて念を込めるのにいい媒体まであるのに…どうして呪いがラッキースケベになるのよ…」
シャラ「結果的には邪魔をして、童貞の延長に寄与してる気もするけれど」
サーリャ「許せない…私のルフレに言い寄る奴は絶対…」
エフラム「ま…まあ待て…男性の方のルフレだっているわけで…女性の方は諦めてそっちと付き合ったらどうだ?」
サーリャ「あいつはそちらにも手を出してくるでしょ…呪わしい呪わしい…ルフレを二人も奪うなんて許せない…」
エフラム(そういや腐リージ、エポニーヌあたりからそういう本大量に出されてたな…あちこちで誤解を招いてるんだろうな…クロム兄上)
サラ「水晶に映るサーリャのフィギュア。物凄く丁寧に手入れされてるのね?」
サーリャ「やめてよね…あんなムッツリにやらしい目で見られてると思うと怖気が走るわ…ああ…憎い!」
エフラム(…兄さんをフォローするなり庇うなりしたいところだが…なんだこの恐怖は…とても口が出せん…戦場でどれほど強敵に会おうとびびったことなどないのだが…こ、怖さの種類がまったく違うぞ…)


おまけ

〜 兄弟家の庭 〜

ヘクトル「どすこぉぉい!!!」
エリウッド「うちの柱でテッポウの稽古するのだめぇぇぇ!また家が壊れるだろう!」
ヘクトル「だがよう。こうしてる間にもエフラムの奴は魔力上げてるに違いねえ!俺も稽古しなきゃ」
エリウッド「他でやって!他で!」

クロムのラッキースケベはサーリャの呪い説が唐突に思いついてこうなった
案外ありそうな気がする
0450助けて!名無しさん!2015/09/06(日) 16:07:20.88ID:a0UrpwYs
フィギュアならティアモとルキナも出てるね
IFから発売になるくらい人気出そうなのはだれだろう?
カミラさんは鉄板として女の子のカムイも場合によってはいけそうな気もするが…
後はアクアとかエリーゼ、白夜枠ならサクラあたりだろうか

マジで兵種に力士あったらどんなユニットだったんだろうね
0451助けて!名無しさん!2015/09/06(日) 18:41:05.12ID:RMzx/cCB
ラッキースケベ呪い説はいいなあw
0452助けて!名無しさん!2015/09/08(火) 02:10:12.79ID:2nsaFxnj
HP かなり高い
力 最高クラス、武器無しで戦うので武器要らずでもダメージが通るレベル
魔力 カス同然
技 技巧派力士もいるのでそこそこ
速さ 並
守備 裸同然なのでかなり低い
魔坊 こちらもかなり低い
移動力 普通の歩兵

クラスチェンジで力士→横綱

一回り能力UP、特に神聖なしめ縄がつくので魔坊のUPが著しい
また横綱になるとマイキャッスルに土俵が作れる
お客さんを入れて金が儲かる豊かな白夜らしい兵種
0453助けて!名無しさん!2015/09/08(火) 08:32:27.28ID:xJGsJY2b
装備(武器?技?)に突き押し系、投げ系、ぶちかまし系とかあんのかなw
0454助けて!名無しさん!2015/09/08(火) 11:46:29.17ID:eXUY27mT
たぶん浸透系のダメージがあるから経済的なユニットになるな。
横綱は自動的に神聖ダメージでゾンビやアンデッド系に強そうだ。
0455助けて!名無しさん!2015/09/08(火) 16:41:29.63ID:VXQkt7Zy
力士なら武器は塩かもしれない。

対になる女性ユニットは「女将さん」かなw
0456助けて!名無しさん!2015/09/08(火) 20:07:43.41ID:gEhCMl6l
ヘクトル「くらえ!」 つ 豪快に塩まき
ノスフェラトゥ「ウギャアアアアアア………」
サクラ「はらたまきよたま……か、解説しましょうっ。
     塩はお清め、聖なる力士の塩は土俵を浄化し魔をはらいますっ、じょ、上手に説明できました…か?」
ヘクトル「おう上等上等、ガッハッハッハッハ!…まあ、俺だってよくわかってねえから助かるぜ!」
サクラ「が、外国人力士の方ですから無理ありません、白夜文化をアサマさんが教えてくれますから勉強しましょうね」
ヘクトル「…何やってもどこいっても勉強って存在するんだな…」

エリンシア「ヘ ク ト ル ちゃ ん ?纏め買いしておいたお塩をまるごとぶちまけましたわね?」
ヘクトル「ち、ちがっ!魔物退治のために!?」
エリンシア「問答無用ぶっとばしてさしあげますわ!」

サクラ「ヘクトルさんのお姉さんからは女将さんの素質を感じるなぁ」
キヌ「力士を纏め部屋を守るちゃんこ作りの美味しい人だね!お代り!」
エリンシア「はい、今、盛って差し上げますわ」
キヌ「わーい♪」
ヘクトル「俺も!俺にも頼むぜ姉貴!」
エリンシア「今度ちゃんこ番のお手伝いをしたらさっきのは帳消しですわよ?はい、どうぞ」
ヘクトル「ちゃんこ番してるとつまみ食いしたくなって困る…し、しないから!アミーテしまってくれ!」

マイキャッスルで取れる食材をアイテム(各種効果のある料理)に加工する食堂のエキスパート

…女将さんはこんな感じだろうか?
0457助けて!名無しさん!2015/09/09(水) 00:01:14.70ID:b1IpqP5Y
アイクに頼んで兄弟家に土俵場を新築してもらおう(提案)
ネタ投下します。リョウマ兄さんとマークス兄さんがとんでもない馬鹿兄貴発動してるので苦手な人はスルーしてね。
0458白黒仲直り大作戦2015/09/09(水) 00:07:00.17ID:b1IpqP5Y
カムイ「はぁ……」
ミカヤ「どうしたの、カムイ。珍しく考え事?」
カムイ「あっ、姉さん。はい。実は兄さん達と、タクミさん、それからレオンさんについてなんですけど…」
ミカヤ「!……流石カムイ。もう将来の旦那様候補に目星をつけてるのね!私的には、タクミ君かレオン君を推したいわね。マルスを見てると思うけど、ナマイキタイプの弟ってのも意外とかわいいものよ」
ロイ「……姉さんは年下ならなんでもって感じじゃないか。年下好き自重」
カムイ「あ、いえ…私と兄さん達とはあくまで「きょうだい」という認識ですので…」
ラケシス「まぁ、カムイ様。あなたはリョウマ兄様を愛してしまったのですね!エルト兄様程ではないにせよ、リョウマ様もなかなか整った御顔の殿方…見惚れてもなんら不思議はありませんわっ!」
クラリーネ「会長、カムイ様にはマークス兄様もいらっしゃいますわ。マークス様もブロンドの髪が素敵なお兄様…まぁクレイン兄様に比べたら及びもつかないですけれど」
プリシラ「何れにせよ、たった今カムイ様は我がAKJ会員としての条件を満たしました。では早速リョウマ兄様とマークス兄様に集る泥棒猫の抹s…(ry」
シグルド「KINSHINは許さんぞー!!」
ラケシス「出ましたわねS!せっかくのAKJ増員のチャンスですもの!邪魔をするなら容赦しません事よ!」
ニイサマトワタシコソオウドウノキンシンハユルサンゾーヒトデナシー!!
カムイ「落ち着いて下さい、兄さん!」
ミカヤ「……ああなったらシグルドは止められないのよ…。まあいつもの事だしほっときましょう……。
それで、白夜兄弟と暗夜兄弟がどうかしたの?」
カムイ「はい…。実はこの間私が夜遅くまで学校に残っていて…カミラ姉さんが気を利かせて夕食を振る舞うと白暗夜家に招いてくれた日の事なのですが……」

〜数日前・白暗夜家〜
カミラ「ただいま〜。今日はカムイも一緒にお夕飯食べてってくれるって」
カムイ「おじゃまします」
ヒノカ「お帰り、カムイ。私もたった今帰ってきたところなんだ」
サクラ「お、お帰りなさい!ねえさま…」
エリーゼ「おかえりおねえちゃんっ、今日は久しぶりに一緒にご飯食べれるって本当?」
カムイ「こんばんは、ヒノカ姉さんにサクラさんにエリーゼさん。はい、カミラ姉さんに無理を言ってしまいました」
カミラ「無理だなんて、とんでもない。カムイが家に来てくれるって言えば私達姉妹は勿論、兄様達だって喜ぶわ。ねえ、ヒノカ」
ヒノカ「ああ。暗夜の兄弟二人はよく分からんが、少なくともリョウマ兄様とタクミは再会が嬉しいはずだ」
カミラ「マークス兄様とレオンも嬉しいはずよ。ただ、あの二人は表立って感情を出そうとしないのと…あと…」
ヒノカ「それはリョウマ兄様達も同じだ、二人は悪くない」
カムイ「?」

(台所)
カムイ「今日の夕食係はレオンさんだったんですね」
レオン「うわっ、カムイ姉さん!なんだよ、入ってきてたならちゃんと言ってよね!」
カムイ「すみません、とても集中していたようでしたのでなんだか声を掛けづらくて。それにしても、夕食係が当番制になっていたなんて…」
レオン「うん、どうも暗夜風の味付けに偏見持ってるあの白夜の長兄と次兄に納得させたくて、マークス兄さんの提案で分担制にする事にしたんだ。
あれだけ白夜の料理に比べてどうのこうの嫌味を言われたんだ、あの兄弟には暗夜料理を嫌でも美味しいと言わせてやらないとね」
カムイ「なるほど。それでレオンさんの好きなトマト料理尽くしなんですね」
レオン「ま、まぁ…姉さんの弟から貰った分が残ってるから。えーっと、確か…ア、アル……」
カムイ「アルムさんですね。今年は夏野菜が沢山採れたみたいですから」
レオン「…あのさ、姉さん。もしよかったら弟から野菜の育て方を纏めたマニュアルか何かを貰う事って出来ないかな?このトマトすごく美味しくて。僕は農業なんて殆ど知識がないけど、作り方を是非参考にしたいんだ」
カムイ「それなら一度、バレンシアにあるアルムさんの農場に行ってみてはどうでしょう。あ、でもアルムさんはセリカさんにべったりなのでシグルド兄さんのティルフィング制裁に巻き込まれてしまう可能性も勿論ありますけど…」
レオン「……そっか、なら無理にとは言わない。それと、この事はくれぐれもマークス兄さん達には内緒だからね?カムイ姉さんに余計な気を遣わせたと知れたら、なんか悪いからね」
カムイ「ふふ、レオンさんは相変わらずですね。アルムさんにはこっそりお願いしておきますね」
こっそり…などといいつつ相談相手がアルムだっただけにその後まもなく記憶から忘れ去られてしまったというのは勿論言うまでもない。
0459白黒仲直り大作戦2015/09/09(水) 00:10:50.06ID:b1IpqP5Y
(白暗夜家・居間)
ミコト「さあ、皆さん。今日はレオンくんが美味しいトマト料理を振舞ってくれましたよ」
タクミ「……」
ヒノカ「暗夜の食材も意外に口に合う物が多くて驚いたな、私達は案外仲良くやっていける間柄かもしれん。なぁ、兄様」
リョウマ「……」
サクラ「リョウマ兄様…」
カミラ「(困ったわねぇ。リョウマ義兄様といいタクミ君といい、あの表情は如何にも訳ありって感じだわ。ここは適当な事を言って話を取り繕っておかないと)…トマト料理はレオンの大好物でもあるの。だから、白夜のご兄弟にもきっと気に入っていただけると…」
レオン「姉さん……。気に入らない人には好き勝手させておけばいいさ。僕は気にしない」
カミラ「だ、だけどレオン…!」
マークス「その通りだ、カミラ。折角料理を振舞ってやっているというのにその態度とは、非常識なのがどっちかは一目瞭然だからな」
タクミ「フンッ、言わせておけば…!」
リョウマ「……確かに俺たちの為に料理を振る舞ってくれた事には礼を言う。だが、カムイにとっては白夜の料理の方が馴染み深い。折角カムイも交えての夕食、カムイの好きな白夜料理の一つや二つでも出してやれれば良かったのだがな…」
トマト料理にどれだけ思い入れがあるのかは分かるのだが。と皮肉も忘れない。
マークス「ふっ…カムイの好きな食べ物や味付けに関しては私が全て把握している。知ったかぶりはいかんぞ、リョウマ」
リョウマ「貴様の情報収集は度を過ぎている!中年近い男が年頃の女子であるカムイの好きな香りまで探ろうとは…どれだけ不埒で如何わしい行為なのかと自覚しろ!」
マークス「なにっ!?如何わしいとはどういう解釈だ!一時的とはいえ、愛する家族として共に育った義妹の好むものを知って何が悪い!?」
カムイ「(好きな匂い…ですか。でも、そんなの知ってどうするつもりなのでしょう、マークス兄さん)」
カミラ「(…確かにそれは私も思ったわ。お兄様、他人に無関心そうでいて実はそうじゃないのよね…)」
兄がどれだけ家族想いなのかは充分過ぎる程理解できるのだが。カミラやカムイの心境は複雑だ。
リョウマ「俺が言いたいのは模索も過ぎると犯罪行為になりかねんということをだな…」
マークス「……なるほど。お前にはその手の事を話してはくれない訳か。それは、カムイがお前を信用していないからこそに他ならぬ。そうは思わんか?」
リョウマ「なんだと!?」
リョウマがマークスに掴みかかると、反射的にマークスは眉間の皺をさらに深く刻みながらリョウマを睨み返す。
どちらも一触触発。神器の継承者である二人の争いが始まっては厄介極まりない。
ミコト「…リョウマ、いい加減になさい」
リョウマ「母上、すまぬ」
ガロン「…マークスよ、そなたも少しは落ち着かぬか」
マークス「申し訳ありません、父上…」


カムイ「……という感じで、ガロン義父様とミコト義母様が再婚なさってから、リョウマ兄さんとマークス兄さんは顔を合わせる度にケンカになってしまうそうなんです」
アルム「…姉さん、回想シーンで折角僕への頼み事について思い出せたのに、ここでもスルーするの…?」
ミカヤ「最近、よく白暗夜家の方からアクアちゃんの歌声が聞こえてくるのは二人を止める為に歌っているからなのね」
アクアの歌は不思議だ。怒りに我を忘れる二人に穏やかな心を宿してくれる。
カムイ「そうです。でも、アクアさんの歌は彼女の身体にも重い負担がかかります。その事でまた兄さん達のケンカが激化したりで…何かいい方法はないものでしょうか…」
ミカヤ「そうねぇ……」
アルム「(´;ω;`)ブワッ」
0460白黒仲直り大作戦2015/09/09(水) 00:12:19.01ID:b1IpqP5Y
(数日後)
カムイ「……こないだのお礼ということでたまには白夜暗夜一家全員で水族館にでも出掛けませんか、皆さん」
カンナ♂「水族館に連れてってくれるの、カムイおねえちゃん!」
ガロン「ほう。たまの休暇だ、子供らだけで楽しんでくるがよい。のうミコト、シェンメイや」
ミコト「ふふ、そうですわね。カムイちゃんが一緒なら私達としても頼もしいですわ」
アクア「……私も行っていいの?」
カムイ「当たり前じゃないですか。この為にこうして人数分のチケットだって揃えてきたんですから」
アクア「ありがとう…」
カミラ「まぁ、なんて優しい家族想いな子なの…!お姉ちゃん、嬉しくって涙が…」
カムイ「苦しいですよ姉さん。…それで、兄さん達やタクミさんにレオンさん。皆さんも来ていただけますね?」
キサラギ「当たり前だよ!ねえ、兄さん!」
タクミ「……まあ、キサラギ達もこんなにはしゃいでるし…一時くらいは我慢してやろうじゃない」
レオン「ふんっ……僕も姉さんの折角の善意を無駄にしたくないからね」
カムイ「……」
リョウマ「カムイ、一つ聞きたいのだが」
カムイ「なんですか、リョウマ兄さん」
リョウマ「これだけのチケットの枚数を揃えるには、それなりの資金が必要だったはずだ。その資金は…」
カムイ「はい。アイク兄さんにクロム兄さん、エフラム兄さんヘクトル兄さんの協力のもと、一緒に闘技場で資金稼ぎを手伝っていただきました。本当は私一人で挑戦するつもりだったのですが…」
マークス「なにっ!?」
突如、マークスの兄馬鹿スイッチが作動する。
マークス「カムイ!闘技場とはなんと危険な場所にっ!本当にどこも痛くはないのか?」
カムイ「兄さん?」
マークス「ちょっとした痛みが重症のもととなる事もある。もし何処かが痛むようならば直ぐに私…い、いやカミラやエリーゼに傷口を見せろ!我慢はならん、いいな?」

リョウマ「……相変わらず過保護なものだな」
マークス「…貴様が無頓着で気が利かぬだけだ」
リョウマ「……ほう。頑固頭が大層な事を言う」
マークス「口を慎め!」
アクア「ゆ〜らりゆ〜るれり〜♪」
リョウマ「…む!」
マークス「ぐ、ぅっ!頭、が……!」
アクアの歌の力で(自宅が崩壊する前に)一行は事無きを得た。


(紋章立水族館)
エリーゼ「ねえねえおにいちゃん、あたしペンギンさんが見たいの。何処かなぁ?」
カンナ♀「私もペンギンさんに会いたいよ〜」
レオン「あまり大きな声を出して騒ぐなよ、お前達。みんな見てるだろ…」
サクラ「兄様、綺麗なお魚さんがいっぱいですね」
タクミ「へぇ〜、紋章町近辺の海にはこれだけ沢山の魚達が生息してるんだね」

巨大水槽の前で、マークスはふと目を留める。
マークス「なぁ、カンナ」
カンナ♂「なぁに、どうしたの?マークスおにいちゃん」
マークス「この海老はなんというか知ってるか?」
カンナ♂「わぁ!大きなエビさん!カッコいいなぁ」
マークス「この海老の名前は、リョウマエビというらしいぞ」
リョウマ「……それは俺の名への侮辱か?」
カンナ♂「リョウマおにいちゃん?」
マークス「そんな事は一言も言ってないだろう」
リョウマ「カンナ、こっちにきてみろ。随分と目付きの悪い魚がいるぞ。いつも不機嫌そうな顔といい、誰かにそっくりだな。こう見てるとリョウマエビの方が顔立ちは遥かに整っているように思えるものだ」
マークス「…貴様っ!」
0461白黒仲直り大作戦2015/09/09(水) 00:21:06.19ID:b1IpqP5Y
カムイ「……その後は案の定リョウマ兄さんとマークス兄さん共に神器を振り回して、危うく水族館破壊騒ぎになる所でした」
ミカヤ「そう。なかなか上手くいかないものね…」
カムイ「…私は、新しい家族として仲良くしていただきたいだけなのに…どうしたらいいのでしょう」

フンバリサンダー!ジークビーム!コノヒトデナシー!!

ミカヤ「……噂をしてればまた白暗夜家の方ですごい音がしたわね」
ヘクトル「このままだと紋章町一自宅が倒壊する家として認定されるかもな」
エフラム「何を言ってる。紋章町一は紛れもなく我が家だろう?」
ロイ「…それは別に誇る事じゃないでしょ…」
セリス「それより、リーフが巻き込まれてるみたいだけど一体何が…」

マルス「話は聞かせて貰ったよ、カムイ姉さん」
カムイ「え…?マルスさん…いつの間に…」
マルス「こういう時こそ出番ですよ、クロム兄さん!」
クロム「な、何故俺に振る!?」
マルス「絆がどうのこうのいつも熱く語ってるのはクロム兄さんじゃないですか」
カムイ「!……お願いです、クロム兄さん!何か知恵を貸していただけませんか?」
クロム「……そこまで言うなら一応協力はするが…」

ガロンとミコトが再婚して以来、仲違いの続く白暗夜家。
彼らが本当の意味で家族として振る舞える日は、来るのだろうか。

続く……?
0462助けて!名無しさん!2015/09/09(水) 00:39:45.04ID:X65ayTG2
随所に仕込む掛け合いがクスっとさせてくれる
乙ー
貴方さんのかく白暗家がたまらなく好き
0463助けて!名無しさん!2015/09/09(水) 07:11:12.98ID:Yd8Tps0Y

長兄の争いが大人気なさすぎィ!そのうち末妹にまでうんざりされそうだ
0464助けて!名無しさん!2015/09/10(木) 23:53:43.32ID:zbWslRs5
ちょっとお借りして投下します。
紋章町の設定と何か違う部分があるかもしれませんが、どうかご容赦ください。


 家を出たときから、何となく湿っぽいと思っていた。
 道を歩いていると、妙に嫌な予感がする。それが雨の前兆であると、流れてくる分厚い雲を見て気が付いた時には時遅い。
 ぽつり、ぽつりと降り始めた雨は、あっという間に叩きつけるような土砂降りに変わっていた。
 もっと早く気が付けば翼を広げて早く帰る事もできたかもしれないのに――そう、竜の子であるミルラは思った。

 買い物袋を抱えながら急いで軒先に飛び込み、一息つく。湿気がじっとりと手のひらに張り付いた。
「これを使うとよい」
 横合いから不意に声を掛けられ、振り向いた先には少年がいた。少年といっても、ミルラよりは大きい。
 同じように雨宿りをしていたのか、肩を湿らせた少年はその手にタオルを握っていた。
「……いいです」
「子供が遠慮をするものではない」
 ミルラは少年の黒曜石のような瞳と、手元に差し出されたタオルをしばらく往復させている。手を引っ込める気はないようだ。
 思いのほか強引に押し付けられて困惑したが、ミルラは結局その善意を受け取る事にした。
「あなたも子供だとおもいます」
「私は、少なくともお前よりは大人だ」
 多分違うと思う。ミルラはそう考えていたが、言葉にすることはなかった。
 少なくとも年齢に関してはミルラに勝てる存在はかなり限られている。目の前の少年はマムクートには見えないし、
それ以外の存在にも見えない。しかし何故だか、その事実をいま口に出すのは憚られた。

 濡れた髪に柔らかい生地を押し当て、顔を拭く。ピンク、黄色、赤、緑……可愛らしい花柄模様だ。
 少年には似合っているような、似合っていないような。
 似合っているといえば、珍しい服装をしている。膝下と肩が露出した服には、見た事もない装飾がいくつもついている。

「……何か私についているのか?」
 我に返ったミルラは、少年の姿をじろじろと見てしまっていた事に気が付いた。
「服がめずらしいと……おもいました」
「ああ……成程。ここらではあまり見かけんからな……」
 ミルラの感じたままの言葉に、少年は気を悪くした様子もなく呟いた。
 紋章町では服装どころか髪の色や風習まではちゃめちゃで、同じものといえばせいぜい言語くらいだがそれでも少年の服は目につく。
「私は白夜の出身だからな」
「白夜……」
 うむ、と少年はどこか誇らしそうに頷ずく。竜の少女はといえば、その言葉を反芻するように呟いていた。
 白夜はつい最近解放された地区で、同様に解放された暗夜に比べると独自色が濃く、ミルラにとって奇妙に映るのも無理はなかった。
 もっとも、正確には非常に良く似た文化を持つ地域は既にあるにはあるのだが……認知されていないのは悲しい少数派の宿命である。
「お前にとっては私が珍しいだろうが、私にとっては色々なものが珍しい」
「そうなのですか?」
「うむ、白夜にはないものが数えきれないほどあるな。習慣、食べ物、乗り物……」
「暗夜には行ったことがないのですか?」
 ミルラの質問に、少年は急に渋面を作ると、むう、と小さく唸った。
「……最近まではなかった。白夜と暗夜はあまり仲が良くないのだ。最近は改善されてきたのだが、まだ諍いがないわけではない」
「……たいへんなんですね」

「まあ、何か……最近は諍いが起きる理由がかなり変わってきている気がするが……」

 仲が悪いのは辛いことだ。口籠る少年に対して、ミルラは辛い事を思い出したのだろう、と胸が締め付けられる気持ちになった。
 もっとも、少年が言葉に詰まったのはそれだけの理由ではないのだが。ともあれ、この話題は続けたくないという思惑で両者は一致した。
0465助けて!名無しさん!2015/09/10(木) 23:55:10.43ID:zbWslRs5
「まあ、その事はよい。そういうお前はどこの出身なのだ?」
「マギ・ヴァルです……」
「ほう。私は色々な地区を回ってみたいと思っていてな。良ければどういうところか教えてはくれまいか?」
「どういうところ」
「お前が綺麗だと思うところで構わぬ。あと、できれば珍しい野草が生えてそうな場所があるとなお良いのだが……」
 それなら良く知っている。ミルラはその幼い顔をわずかに綻ばせた。
 最近はかなりマシになってきたといはいえ世俗には疎いミルラであるが、野山などは自分の庭とは言えないまでも詳しい。

 竜の少女は自分の知っている場所の事を思いつく端から少年に話していった。
 生来人見知りのミルラであるが、年端もいかない少年の姿をしている事が良い方向に働いたのかもしれない。
 そのくせ少年は落ち着いた話し方をするので、ペースを乱されるような事がない。
 雨宿り先で話しかけられた時は若干居心地の悪さを感じていたミルラだったが、それもすっかり消え失せていた。

「すっかり雨も上がったようだな」
 ミルラが思いついた事を話し、少年がそれに対して感想を言ったり、少し深く聞いて、それにミルラがさらに答えたり。
 しばらく話し込んだ後、どちらからともなく軒先を見ていた。眩しい光が水溜りに反射して、明るく輝いている。
「家に帰らないといけないです」
「うむ、私も行くとしよう。色々な話を聞かせてくれて感謝する」
「いえ、どういたしまして……」
 最後に大きく一つだけ頷くと、少年はミルラが元来た道の方へ向かっていく。
 帰らなくちゃ。ミルラは見送るのもそこそこに、逆方向の道へ歩き出していた。
 知らない人と喋るのはいつも緊張する。今日話した少年とは、雨宿りをしなければ会う事もなかった。もう二度と会う事もないのだろうか。
 帰り道を急ぎながら、ミルラは、そういえばお互いに名前も話していなかった事を思い出し、何故だか胸に一条、冷たいものが吹き込んだ。

「ただいま」
 お父さんただいま、と二度、彼女はか細い声をあげる。さほど時間も経たず、奥からのっそりと人影が姿を現した。
「お帰り、ミルラ。何も問題はなかったか?」
「ありませんでした。頼まれていたものも買ってきました」
「そうか……ありがとう。手を洗ってきなさい、果物を切ろうと思っていた」
 果物。ミルラの心は現金にもにわかに躍り出していた。表情に出ていたのか、出迎えた彼女の父ムルヴァはその厳めしい顔を緩ませた。
 ところで、と彼は言う。

「それはどうした?」

 え?
 すっ呆けた声を出して、ミルラは買い物袋を持っている両手を見下ろした。

 そこには、彼女がついさっきまでよく見ていた可愛い花柄の布が、買い物袋に引っ掛けられたままだった。
0466助けて!名無しさん!2015/09/10(木) 23:57:53.77ID:zbWslRs5
 放っておけばいいではないか。第一相手だって全く気付かずに歩き出していたのだ。
 タオルだか布だかの一つや二つ、向こうだって失くしたからといって慌てふためくほど困ることなど考えられぬ。
 ――と簡単に考えられればどれだけ楽なものか。結局ミルラはその花柄を収奪する事はできなかった。
 ムルヴァは返した方がよい、とも返さなくてもよい、とも言わなかった。
 ただミルラが、返してあげたいです、と口にすると、ふっと破顔して、その方が喜ぶだろう、と言うのみだった。

 ――とはいえ、現実としてどう探したものか。
 何せ相手の名前すら知らない。しかも白夜は最近解放された地区で、ミルラの知人は絶無である。
 もっとも、他の地区ならミルラの知り合いがいたかどうかというと別の問題なのだが……。
 ともかくこういう場合、彼女が頼る相手はほとんど限られていると言ってよかった。

「白夜の少年……か」

 眉根をわずかに寄せて唸ったのは、もはや両手で数えられないレベルに達した兄弟家のエフラムである。
 ミルラにとっては頼れるお兄ちゃんであり、同時に頼りたいお兄ちゃんでもあった。
「ごめんなさい……無理ですよね」
「いや、そんな事はないだろう。まあ俺には力になれないかもしれんが、白夜の事なら詳しい兄弟がいるからな」
「本当ですか?」
 ああ、とエフラムが頷くと、ミルラの表情がぱっと電気が点いたように明るくなった。
 ミルラにとっては正直な話、最初からどこに手をつけたものか全くわからなかったのである。
「ちょうど家にいるから、今呼んできてやろう。そこで――」
「エフラム、カムイは私が呼んでくるから。貴方はミルラちゃんを家に上げなさい」
 待っててくれ。そう言おうとするエフラムに横から口を挟んだのは、ミカヤだった。
「姉さん? しかし、別に長話でもないわけだし――」
「そういう問題じゃないでしょう、貴方って子は……。さ、ミルラちゃん。気にせず上がって頂戴」
「あの、お構いなく」
「私が構いたいのよ。ほら、冷たいものでも出すから上がって」
 柔和な笑みでそう言われると、ミルラとしては断る理由もない。一方でエフラムは、姉の笑顔にこれ以上口答えをするのは危険だと本能的に悟った。
 エフラムとミルラは暫し顔を見合わせ、やがて竜の少女は、お邪魔します、と呟くと、丁寧にお辞儀をした。
 いらっしゃい、とミカヤは一際明るく微笑むと、奥に向かっていった。


 エフラムに連れられて家に上がったミルラが席についてすぐ、ミカヤともう一人のきょうだいであるカムイが姿を現した。
 いや、正確にはミカヤよりも先に来た。彼女は軽やかに階段を降り、加速するように廊下を早歩きで抜け、あっという間にミルラと距離を近づけた。
「あなたがミルラちゃん?」
「はい……えと、あなたが……」
「私はカムイ。よろしくね」
 屈託のない笑顔を見せる彼女は、ミルラには大人のようにも見えたが、子供のような不思議な印象もあった。
「エフラムばっかりずるいなー、こんな可愛い子と仲が良いなんて」
「あの……」
「あっ、ミルラちゃんってマムクート……竜になれるんだっけ? 実は私もなれるんだよ」
「そうなんですか?」
 初耳である。ミルラは自分とムルヴァの間に隔たる年数を考え、カムイの年齢を想像した。
「カムイさんも……大変なんですね」
「まあ、ほどほどにね」
「確かにカムイも色々あったからな……」

 同調するように頷くエフラム。
 苦笑するカムイを見つめるミルラの目には若干何か違う尊敬が混じっているが、悲劇なことにそれを指摘できる人間はその場にいなかった。
0467助けて!名無しさん!2015/09/11(金) 00:00:57.47ID:PPxz9qS7
「でも同じ竜でもずいぶん姿は違うみたいだけどね。私の竜ってこう、鋭角的だし。ミルラちゃんはどう?」
「どうでしょうか……」
「可愛い?」
「可愛くはないです」
「私、どうせなら……まあ可愛いかどうかはともかく、ちょっと愛嬌がある方が良かったんだけど」
 それはなんとなく無茶な気がする、とミルラは思った。
 尤も、彼女の希望に合致する竜もこの広い街の一角にはいないこともないのだが。

「カムイ、そろそろ話を聞いてあげたら」
 後ろから追いついてきたミカヤがたしなめると、カムイは自らの頭を小突いて、にへ、と笑う。
「ごめんね、つい。それで、白夜の人探しだっけ?」
「はい。でも、名前も知らなくて……ちょっと話しただけなんです……」
「まあまあ、話してみてよ。白夜も暗夜も私の第二の故郷のようなものだからね。協力できると思うよ」
 自信満々に話すカムイに、それなら、とミルラはぽつぽつと話し始めた。
 といっても話すこと自体はあまり多くない。ミルラがちょっと、と形容した通り、雨宿りで話しただけの事である。
 しかしミルラにとっては見当がつかなくてもカムイにとっては違う。
 話が進むうち、最初は神妙だった表情がだんだんと和らぎ、最後の方はあーあーと同調するような声を上げながら頷いていた。

「ツクヨミか」
「分かるんですか?」
「うーん……多分……や、間違いないかな。それはツクヨミって子だよ」
 驚きの声をあげるミルラに、カムイは朗らかに微笑んだ。
「良く分かったな」
「知り合いだからね。それに、年の割にその口調とか……背格好とか、あと諸々」
「まあ、とにかく良かったなミルラ。名前さえ分かれば後はそう難しくはないだろう」
「そうね。カムイの話だと白夜でも特徴的みたいだから、知ってる人は多そうだし」
「はい、ありがとうございます」
 知らない人が多いところに行くのはミルラにとって心細い事に変わりはないが、名前まで分かれば人を尋ねあてるのも難しくない。
 困難かと思われた人探しもあっさり手掛かりが見つかってミルラは安堵し、エフラムとミカヤは純粋にそれを喜んだ。――が。

「いや……ちょっとそれは難しいかも」

 それを阻んだのは、他ならぬカムイの声であった。
「何かあるの? カムイ」
「実はさ……結構前から聞いてたんだけど、ツクヨミって旅に出たみたいなんだよね」
「旅だと?」
 素っ頓狂な声をあげたのはエフラムである。
「何でも、諍いも落ち着いたし外の世界を見てみたいとか何とかで……前から色々な事に興味深々だったからなあ」
「という事は、今どこにいるかは……」
「故郷にたまに顔を出す事はあるみたいなんだけど……うん、さっぱり分からない!」
 きっぱり言い切るカムイに、そんな、とミルラが声をあげたのも無理からぬ事であろう。
「せめて何処に向かったかぐらいは分からないの?」
「うーん……どうも、白夜の馴染みに聞いた話だと、本人はこれからテリウスに向かうって話をしてたみたいなんだけど」
「そうですか……」
「ほんとごめんね、ミルラちゃん」
「いえ、とんでもありません。ありがとうございます」
 テリウスといえばミルラにとっては他人とは思えない竜鱗族がいる地区だ。
 肝心要の居所は知れなかったものの、名前と行先を知る事が出来たのは予想外の僥倖には違いなく、ミルラは本心からお礼を言った。
0468助けて!名無しさん!2015/09/11(金) 00:01:53.23ID:kzOuZznA
「テリウスと言っても広いし、一人で探すのは大変だろう。俺も手伝おう」
「お兄ちゃん……ありがとうございます。でも、その……私のもんだいですから」
「気にするな。二人の方が早く見つかるし、俺も最近は暇だから運動がてらにな」
 純粋な善意の発言であろうエフラムの申し出に、ミルラは迷った。好意はありがたい。お兄ちゃんは本当に優しい。
 ただ、こういった事にまでいちいち力を借りてしまうのは、何か間違っている、とミルラは頭のどこかで考えていた。
結局有り難さより申し訳なさが勝ってしまうのだ。
 外見は幼く、内面も年月の経過そのままに発達してはいないが、それでも少女はエフラムの何百倍も長く生きているのである。

 とはいえ好意を無下にする事もできず、場はエフラムに押し切られそうになっていた。

「まあまあ、エフラム。ミルラちゃんは一人で探したいんだよ」
 カムイは二人の視線のやり取りを見るやいなや、ミルラが答えを出す前に迷わず横槍を入れた。
「しかしな……」
「人の手を借りたくない事なんて、エフラムにも山ほどあるじゃない」
「確かにそれはそうだが、何か面倒事に巻き込まれでもしないかと思ってな」
「心配なのは分かるけど、過保護なのは良くないんじゃないかな。ミルラちゃんも立派な…立派な…女の子なんだし」
「そうか……」
 最後の言葉に詰まっていた事については気になるが、心の中でちょっとカムイを応援するミルラであった。
「そうね。ここはあなたが譲ってね、エフラム」
「……そうだな」
 一区切りついたところで長女であるミカヤが宣告すると、さしものエフラムもそれ以上言うことはしなかった。
「くれぐれも気をつけろよ」
「はい。……お兄ちゃん、ありがとう。ミカヤさんも、カムイさんも、ありがとうございます」
「どういたしまして。ミルラちゃん、良かったらまた来てね」
「どういたしまして! それにしても、一人で忘れ物を届けに行こうなんて……ミルラちゃんは本当に良い子だねぇ〜」
 カムイは椅子から立ち上がってミルラに目線を合わせると、とびきりの笑顔を浮かべて手の平で頭を撫で始めた。
 あからさまな好意を受けるとさすがに嫌な気分もせず、竜の少女は顔を赤らめてそれを受け入れた。
 人は距離を離されるのと同じぐらい、唐突に距離を近づけてくる人間に警戒心を抱くものだ。
 しかしカムイは、一足飛びに人の懐に入り込んでしまう。或いは彼女特有の愛嬌が、距離の壁を無力化させてしまうのかもしれない。

 お父さんに撫でられるのとはまた違うあったかさだ、とミルラは感じていた。


「ところで、エフラム。ちょっと今から私、買い物に出かけるんだけど……ついてきてくれる?」
「俺がか?」
「もちろん。だって暇なんでしょう?」
「……」
「あら、返事は?」
「わかった、行こう……」
「ふふふ。きょうだい思いの弟を持って私は幸せね」
0469助けて!名無しさん!2015/09/11(金) 00:03:38.49ID:kzOuZznA
 さて、話を聞いてテリウスにやってきたはいいものの、やはりミルラにとって異邦を訪ねあたるのはそう簡単な事ではなかった。
 目をきょろきょろとさせながら探しはするものの、見つからない。やはりどうしても訪ねあたることが必要だ。
 それが分かってはいるが、いまいち最初の一歩が踏み出せないミルラである。結局誰にも聞けないままうろうろと街路を彷徨い、小さな公園に出てしまった。
 ――ひと休みしたら、今度こそ誰かに聞いてみよう。そう思って、少女はベンチに腰を下ろした。

「ふぎゃっ」

 突然背後、いや下から聞こえた声にミルラは思わず飛び跳ねた。ベンチにしては柔らかすぎる感触。
 誰かを下敷きにしたという事に気が付いたのは一拍遅れてのことだった。

「ごめんなさい……」
「や、や、気にするなって、お嬢ちゃん。こんなとこで寝てた俺も悪かった」

 ベンチの上で飛び起きた青年は、温和な表情を浮かべながらそう言った。
 髪の色と同じ、水色で覆われた尻尾がベンチから後ろ側に垂れている。ミルラは自分の知識の中で、ラグズの獣牙族と相手を当てはめた。

「天気が良い日はうとうとしたくなるのはサガという奴かねえ」
「いつもこうしてるんですか?」
「……あ、お嬢ちゃん俺を怠け者だと思ってるな?」
「いえ、あの、そういうわけではなくて……」
「分かってる分かってる。普段は色々忙しいんだぜ、これでも。たまの午睡ぐらいはないと参っちまうわな。いい天気だし」
「たしかに、よく晴れた日の昼間は気持ちいいとおもいます」
「お、分かる? こういう日はゆっくり、ねっころがりたくなるもんなんだよな。猫だけに」
「?」

 あ、分かんないか……。
 怪訝な表情を浮かべる少女に、ラグズの青年はぼそりと呟いて苦笑した。その姿には何故だか哀愁が漂っている。

「あの」

 予想外の出来事だったが、ミルラにとっては幸運である。話し掛けるきっかけを今度こそ逃してはならないと、絞り出すように小さな声をあげた。

「実は聞きたいことがあるんです。人を探しているのですが……」
「ほうほう」
「ツクヨミという男の子を知りませんか?」

 ふむ、と青年が顎に手をあてて考え込む。数拍置いて帰ってきた返答は、聞いたことあるような、という言葉であった。
 勘違いもあるかもしれないが、もし見たことがあるなら覚えているのではないか。そう思ったミルラは、尋ね人の特徴を話し始めた。

「あ、思い出した思い出した。そうか、ツクヨミっていうのかあの子は」
0470助けて!名無しさん!2015/09/11(金) 00:04:17.15ID:kzOuZznA
 はたして返ってきた言葉に、ミルラは思わず顔を上げた。つぶらな瞳に自然と青年は射抜かれる事になり、思わず笑みを零れさせた。

「知ってるんですか」
「面と向かって話しはしてないけどな。そういえば、最近ここらでよく見かけたよ。ちょっと商いみたいな事もやってたか?」
「あきない……ですか?」
「あ、物売りのことな。まあ、薬とか……ご利益のあるお札とかも売ってたような。ま、俺は効能のほどまでは知らんけども」

 興味深げに息を吐くミルラに、ラグズの青年は一人で弁を切らすことがない。
 少女はそんな彼の話を聞きながら、まだ一度しか会ったことがない少年の姿を想像で形作っていった。
 一旦想像が膨らむと、思ったよりすごい人なのかもしれないという期待感と、早く会ってみたいという焦燥感に似た感覚が波になって押し寄せてくる。

「それで、今そのひとはどこにいますか?」
「ああ、それな……」

 しかし、ミルラが話の核心について尋ねると途端に歯切れが悪くなる。まさか、とミルラは思った。

「実は昨日、ここにはしばらく来なくなるって言ってたんだよな。今日は一切姿を見たっていう話を聞かないし」
「そうなんですか……」
「力になれなくてほんと悪いな」
「いえ……その」
「そうそう、多分テリウスにいないのは間違いないと思うがね。ユグドラルに寄りたいと口走ってたから、そこで手掛かりが掴めるかもな」

 行先を知りませんか、というミルラの言葉には青年の答えが直接被せられた。その言葉に、再び少女は顔を上げた。
 元々そう簡単には見つかると思っていなかったのだ、と自分自身に言い聞かせる。
 昨日のうちに移動したというのなら、徐々に所在に追いついてきているのは間違いない。

「ありがとうございました。私は……」
「ユグドラルに行くなら、気を付けてな。ま、喧嘩っ早い連中が集まってるウチが言える事でもないけど」
「そうなんですか?」
「そうなんだよなー、これが」

 いかにも事無げに口にする青年の本心を窺い知る事はできなかったが、冗談めかした彼の言葉はミルラに親近感を与えていた。

「俺はライ。お嬢ちゃんの名前は?」
「私は……ミルラです」
「そうか。探し人が見つかるといいな」
「はい、ありがとうございます」

 そろそろ行かなければ。急げば、今度は追いつけるかもしれない。大欠伸をするライを背中に、ミルラは次の目的地へと向かった。
0471助けて!名無しさん!2015/09/11(金) 00:07:03.94ID:kzOuZznA
 広大なユグドラルに降り立つと、ミルラは人通りの多そうなところを選んで聞き込みをする事にした。
 ふと知り合いのミステリアスな少女が思い浮かんだが、どのみち家にいるのかは分からないし、何故だか彼女をあてにするのは躊躇われた。
「ツクヨミという名前の、男の子を知りませんか?」
 ライと話した事で若干吹っ切れた感のあるミルラは、立ち止まっている人のうち出来るだけ耳を貸してくれそうな人を選びながら尋ねていった。

 しかしここまでのように上手くはいかなかった。――皆一様に、知らない、見かけていない、といった答えを返すのである。
 件の少年は特徴的であるから、ここに来ているなら少なからず誰か目撃しているだろうと思ったミルラはひどく落胆した。
 もしかしたらここには来ていないのかもしれない。そう思いながら、ミルラは何とはなしに大通りから外れ、脇道に入る。

「ちょっと待ちな、そこの」
 曲がり角と曲がり角の間のちょうど中央の部分で、待っていたかのように声を掛けられる。
 ミルラが振り向くと、腰を折り曲げてこちらを見下ろす男の姿があった。
 口角を吊り上げた表情は相対する者に親近感を与えるためのものだったが、獣とも人とも言えない少女の首筋にはちりちりとむず痒い何かが走っている。
「なにか用でしょうか」
「おっと、そう警戒しないでくれよ。俺はリフィス、怪しいもんじゃないぜ」
 ――気をつけろよ。
 兄と慕う相手の言葉が思い出される。露骨に怪しい相手に関わるべきではない。
「ツクヨミって白夜出身の奴を探してるんだって?」
 踵を返したミルラの足が止まる。一度足を止めてしまうと、縫い付けられたように動かなくなった。
「……知っているんですか」
「そりゃそうよ、俺様にはツテも部下もいるからな。へへへ……その辺の奴には分からなくても、俺は知ってる」
「おしえてくれますか?」
「物分りが良さそうだからはっきり言うが、タダってわけにゃあいかねえな」
「どうしたらおしえてくれますか?」
「そうだな……その後生大事に持ってる石をくれたら、教えてやってもいいぜ」
「何を……」
「とぼけちゃいけないぜ、その懐に隠してる奴だ。……そう、お嬢ちゃんがいま右手で触ったヤツさ」
 思わずミルラは服の上から右手を離した。確かに、服越しに手の中にはあったのだ――彼女の竜石が。
 ――わたしの事をしっている。彼女の警戒心はほとんど最大に近いところまで上がっていた。
「だめです」
「……まぁ、そうだろうな。それなら、せめて竜の鱗はどうだ?」
「うろこ?」
「そう、鱗さ。そんなに多くとは言わねえよ。5、6枚くらい……そのくらいはもらう権利があると思わねえか?」
 どうするべきか、とミルラは考える。化身して蹴散らすのは簡単かもしれないが、それでは情報が得られなくなる。
 他に知っている人がいるとも限らないし、教えてくれるというならそれくらいはしても良いのではないか……。

「……」
「どうだ?」
 思案に暮れる少女の様子を見ながら、リフィスはしめしめと表情を緩ませた。
 マムクートがどういうものか、彼も大体のところは知っている。竜石を手放すわけがないし、よしんば手に入れても後でケチをつけられる可能性の方が高い。
 交渉事は吹っかけてからが基本だ。最初に足を止めた時の反応から、少女が大体どういう答えを出すか、リフィスは想像がついていた。

「わかりました……。それで教えてくれるなら、私のうろこはさしあげます」
「よしよし、交渉成立だ。じゃ、まずは広いところに移動してだな、」
「面白い話をしてるのね」
 不意に背後から掛けられた声。二人の間に滑り込むように移動したその姿を見て、リフィスは目を見張った。
0472助けて!名無しさん!2015/09/11(金) 00:17:39.37ID:kzOuZznA
「ま、マリータか……驚かせるなよ」
「どうして驚くの? また悪さでもしてたの?」
「おいおい、人聞きの悪い事を言うなよ。俺はただ取引ってやつをだな……」
「あなたが吹っかけるところから聞いてたんだけど」
 取り繕うリフィスに、マリータの眉が吊り上がった。
 親しいとは言わずとも、知らない仲ではない二人である。腰に下げられた剣を一瞥して、リフィスの背筋は俄かに震え上がった。
「あなた、小さな子を騙すような真似をして恥ずかしくないの?」
「おいおい、さっきから聞いてりゃ……正当な取引だと言ってるだろうが。お互い合意の上なんだ」
「どうせ情報を小出しにしてせびったりするつもりだったんじゃないかしら?」
「うぐっ……勝手な憶測でものを言うんじゃねえよ……」
 言い掛かりに近い決めつけであるが、自信のある物言いなだけに思惑を突かれたリフィスは思わず狼狽した。
 ミルラは二人のやり取りに、視線を右往左往させている。
「それとね――この辺りにいるあなたのお友達だけど、全部寝かせてきたから」
「まじかよ……」
「ええ。だからそろそろ観念しなさい。大人しく人助けをすれば、今ならサフィさんにも黙っておくわ」
「……しなけりゃどうなるって?」
 マリータは真っ直ぐな瞳でリフィスを射抜きながら、剣の柄に手を添えた。

「今日の私、すごく調子がいいの。そう、今日なら――あの人に教えてもらった流星剣の極意を会得できそうな気が」
「わかったわかった、わかったって!」
「そう……」
 じゃあ早くして。そう呟いて、マリータは腰に両手をあてた。
 リフィスはやってられないとばかりに大きく溜息をつくと、ミルラに視線を寄せた。
 少女にとっては思いがけない展開である。紆余曲折あったが、目標に迫る情報を得られる事に喜んだ。
「そのツクヨミって奴は……あんまり街に用がなかったらしいな。町外れの森の中でこそこそ採集してると思ったら、あっという間にどっか行っちまった」
「そうですか……」
「……」
「……」
「……エレブの方に向かったらしい」
「そうですか……」
「……」
「……」
「え、それだけ?」
 遅々として進まない会話の流れに、思わずマリータが突っ込んだ。リフィスは目を閉じると、こめかみに手をあてて頭を振った。
「ほとんど町の中に入ってねーんだし、俺が知るかよ……」
「あなたねえ……」
「とにかく、俺はこれ以上は本当に知らねえからな」
 半ば呆れ果てたようなマリータの声に、開き直るしか道のないリフィスであった。
「……なんかごめんなさい、色々と」
「いえ……あの、助けてくれてありがとうございます。マリータさん」
 短い展開の間に、期待感を上げたり下げたりされ続けるミルラは、頭の中に薄暗い雲のようなもやが掛かるのを自覚しながら、いつものように丁寧にお辞儀をした。
「どういたしまして。ええと……」
「わたしは……ミルラです」
「どういたしまして、ミルラ。探し人みたいだけど……エレブに行ってみるの?」
「はい……」
「そう……気を付けてね。こういう怪しい人には」
「ええと……はい。しつれいします」
 さすがに何も口答えできないリフィスは、今度こそ踵を返して歩き出したミルラを黙って見送った。
0473助けて!名無しさん!2015/09/11(金) 00:20:08.44ID:kzOuZznA
 人一人探すのも大変だ。ミルラは今更ながら、そんな事を気付かされていた。
 その一人がしょっちゅう建物を破壊していたり、定期的に武器を振り回しながら街の中を駆けずり回ったりしているなら話は別なのだが。
 とうとうエレブまでやってきたミルラは、人の姿に若干の疲労をおぼえながら、今日一日でずいぶんやった聞き込みを続けていた。

 が、なかなか結果は芳しいものではなかった。元々ユグドラルで聞いたのも、あまりはっきりしない目撃情報だけだ。
 似たような服を見たことがある、というような話だけは何度も聞いたが、件の少年に繋がる決定的な手がかりが出てこない。

――やはり無理なのでしょうか。

 大したアテもなく一人で始めた人探しであるが、時間だけが過ぎていくようになると、少女の心に段々と隙間風が吹いてきた。
 思い出したように、誰も傍にいないのが心細くなってくる。

 ぽつり、と。大粒の水滴がミルラの足元に落ちた。

「……あ」
 雨だ。
 そう思った時には、降り注ぐ水滴は勢いを増し始めていた。
 早く走って雨を凌げる場所を探さなければ。そう思うのに、ミルラの足取りは重かった。全身が鉛のように重く感じる。足を一歩前に出すのが億劫だ。
 探していた少年に会ったのも、そういえばこんな夕立の時だった。そうだ、気が付けば日はもう暮れ始めている。
 ――余計な事を考えてはいけない。
 振り払うように頭を振ると、意を決して今度は走り出そうとする。その時、ふと何故か自分に雨が降っていない事に気が付いた。
 足元に大きな影が見える。自分の姿よりも大きい影……ミルラは、背後を振り返った。

「お前さん、こんなところで何やってんだ?」
 見知らぬ青年がそこにいた。


 適当に見つけた軒先に潜り込み、ミルラは持ってきていた花柄のタオルで髪を拭いた。
 返すために持ってきたものを使うのに躊躇はしたが、さすがに仕方がない。

「あの……傘、ありがとうございました」
「ん? ああ……ま、気にするなよ。放っておくわけにもいかねえし、どうせ歩くついでだからな」

 ヒュウと名乗った青年は、若干渋い表情を作りながらそう言った。
 傘で地面を押すと、水滴が地面に吸い込まれていく。

「ガキがあんなとこで独りでよ……何かあったのか?」
「いえ、その……」

 はっきり子供扱いされた事に反論する余力がないミルラは、疑問に対して言い淀む。それを一瞥すると、ヒュウは視線を雨の中に移した。

「まあ、子供だって色々あるモンだけどよ」

 少女の視線には、彼の横顔がはっきりと見える。

「けど、一人で暗い顔して悩んでるのは良くないんだぜ? どツボに嵌るっていうか何ていうかな……」
「どつぼ……?」
「悪い事を一人で考えても、ちっとも進まねーもんだ。辛い時こそ上を向くっていうか」
「むずかしいです……」
「そんなに難しい事なんざねぇよ。楽しいことなんて世のなか山ほどあるんだからよ」

 そうかもしれない、とミルラは考え始めていた。目の前にいる青年がひどく深刻そうな表情をしているせいもあったのかもしれない。

「お! 少しは分かってきたみたいだな」
「その……ありがとうございます」
「なあに、気にするなよ。……まあ、ガキにはガキの言い分があるんだろうが……。早く親には謝った方がいいぞ?」
0474助けて!名無しさん!2015/09/11(金) 00:22:02.83ID:kzOuZznA
「え」
「親ってのは、意外とお前が思うほど心配してるもんなんだぜ?……たぶんな」
「あの」
「まぁ素直に親と喧嘩したりできるのも子供の特権っていうしな、俺様にも上手くいかなかった時の一つや二つ……」
「……あの!」
「それでも俺は……ん、何だ?」
「私、喧嘩してません……」
「え?」
「家出じゃないです」

 珍しく強い口調で話すミルラに、ヒュウは先程まで物憂げな風に雨を見つめていたのとは打って変わって、唖然とした顔を少女に向けた。
 肩の力が一気に抜けたらしく、背筋を張った姿勢からいきなり姿勢が砕ける。

「なんだそうなのかよ……一人であんなところで立ち止まってるから、俺はてっきり……」
「かんがえごとをしてただけです。ふふ」
「おいおい、人を笑うなよ。俺は真剣に心配したんだぜ? ま、あんまり深刻な悩みでもなかったんなら良かったけどな」

 笑っていたのだろうか。ミルラは思わず口元を抑えて、堪えきれずにくつくつという音だけが漏れた。

「心配してくれて、ありがとうございます」
「ま、これからはせめて雨宿りしてからぼうっとしてくれよな!」

 深刻でもない悩み。確かにそうかもしれない、とミルラは思った。疲れていたせいなのだろうか、さっきまでの倦怠感はもう過ぎ去っていた。
 なかなか見つからないというのは最初から思っていた事だ。なにも急ぐ探し人ではない。
 今日見つからなければ、また明日探せばいい。また明日、色々な人と出会う事もできるかもしれない。期待と高揚がミルラの小さな胸をいっぱいにする。

「そういや、結局家出じゃなけりゃ何でこんなところにいるんだ? 親戚の家でもあるのか?」
「人をさがしていたら、ここまできたんです」

 ふと思い出したように何気なく口にされた質問に、ミルラは自然に答えた。
 既に思考が明日にまで羽ばたき始めている少女は、それだけに今日最も、いや初めて、焦燥や期待に駆られず、自然にその名を口にした。

「白夜出身の、ツクヨミという人なんですけど」
「ん?」

 だから、その名前を聞いた瞬間に考え込むヒュウを見たとき、不意を突かれたようにミルラの思考は固まった。
 まさか、と思う。

「ツクヨミなら、俺、いる場所知ってるぞ?」
「え?」
まさか。
0475助けて!名無しさん!2015/09/11(金) 00:23:32.40ID:kzOuZznA
「あの、いいんですか……?」
「いいんだ、いいんだ、気にするなって」

 戸惑うミルラを先導しながら、ヒュウは勝手知ったる風に玄関口に入り込み、奥へと進んでいく。
 雨が上がるのを待った後、探し人の居所を知っているというヒュウの案内を受けてしばらく。エレブの街を外れてしばらく、廃屋と見紛うような家に彼は入り込んだ。
 少女は吸い込まれそうな闇が広がる建物の奥に、一瞬目を瞑りそうになる。
 それでも進み続けられたのは、先導するヒュウが極めて無遠慮にずんずんと家の奥に踏み込んでいくおかげだった。

――わああああああっ!

 階段を降りようとするところで、突如として階下から聞こえた悲鳴に、思わずミルラは身を竦ませた。

「あ、気にしなくていいぞ。どーせ大した事じゃないから」

 本当に大した事ではないのだろうか。平静なままのヒュウの表情は逆に不安にもなる。
 とはいえ、ここまで来て騙される気もしなかった。ヒュウに続いて階段を降りていくと、闇の中でちらちらと蝋燭の火が揺れている。
 ――闇が何だ。本来闇の魔物を抑えるのが竜の役目である。ミルラは意を決して、階段の先へと飛び込んだ。

「やれやれ……この程度で怖がって腰が砕けているようじゃあ、到底この先は無理だね」
「だ、誰が怖がっているというのだ。こ、腰など抜かしておらんわ!」

 ヒュウの腰の横から覗き込んだ先には、椅子に深く腰掛けた老婆と、その前で地面に座り込んだ、いやへたり込んだ少年がいた。
 独特の衣装、声、そして歳の割に高圧的な口調――少女がずっと探していた少年ツクヨミに違いなかった。

「よう、ツクヨミ。相変わらず――」
「わああああああああっ!」
「やってんなって、何だオイ」
「いきなり後ろから声を掛けるではないわ、馬鹿者っ! ばかっ! ばか――む?」
「あ、あの……こんにちは」
「……」

 印象は、ずいぶん変わったが。
0476助けて!名無しさん!2015/09/11(金) 00:27:31.11ID:kzOuZznA
「しかし相変わらずやってんだな、ばあちゃん」
「毎度毎度のようにああ来られちゃ、追い払うのも鬱陶しくて仕方ないからね」
「へーえ。あのガキも、ばあちゃん相手によく粘る気になるなぁ。そういや、ツクヨミって闇魔法の素質はあるのか?」
「まあお前よりはあるね」
「ひっでぇなあ……」
「そう思うなら、少しは跡を継ぐ気をみせたらどうだい」
「あーダメダメ、そういうのは親父に言ってくれ」
 やれやれ。ヒュウの祖母であるニイメは鼻を鳴らし、目を瞬かせる。
 視線の先には、微妙に気まずい雰囲気を引きずった少年と少女がいる。

「しかし、意外なところで再会するものだ……。お主は雨宿りした時に出会っているな?」
「ミルラです……」
「ミルラか。多分私の事は知っているんだろうが、ツクヨミだ。久しぶりだな」
 ツクヨミの雰囲気は、すっかり普段通りに戻っている。粉々に砕け散りかけた自尊心の修正は終わっているらしい。
 ミルラの視線が、目の前と手元を何度か往復する。その行動にツクヨミが疑問符を持つ前に、ミルラは両手を目の前に差し出した。
「あの……!」
「む?」
「あのとき、返すのをわすれたので、届けにきました……」
 少年は一瞬ぽかんとした顔をしていたが、すぐにつられるようにして手を伸ばす。受け取ってから、思い出すようにああ、と声が漏れ出ていた。
「あの時の……まさか、わざわざこれを届けにここまで来たのか?」
「……はい。ありがとうございました」
「いや、こちらこそ礼を言う。わざわざこんなところまで大変だったろうに」
 いえ、と小さくミルラは否定した。
 確かに大変だった、それ自体は間違いないが、今思い起こせば辛いことなどない。むしろ、楽しい事ばかりだった。
「ツクヨミさんの方が、大変だとおもいます。旅をしているとききました」
「うむ。前も言ったが、見聞を広めたくてな。……もっとも、実は今のところそこの男の家に厄介になっているのだ」
 ツクヨミが視線を向けたのは、言わずもがなヒュウである。その視線に気付いたのか、二人に近づいてきた。

「そうそう、俺が面倒を見てやってるんだよ。このガキ、野宿で構わんとか軽く言い出すからな」
「むむむ……誰が面倒を見られているというのだ、誰が。むしろ私がお主の面倒を見ているではないか!」
「おいおい、誰が賃料も払わずに居候を置いているとお思いだい?」
「なっ! それは……いや、それは本当に感謝しているが……払えと言われれば私は払うぞ」
「あーあー、冗談だよ冗談だって! いくらなんでもお前みたいなガキから金を取れるか!」
 律儀に答えるツクヨミに、ヒュウは肩を2、3度と叩いた。この話は終わり、という事らしい。
0477助けて!名無しさん!2015/09/11(金) 00:28:57.75ID:kzOuZznA
「おっ、そのタオルはさっき使ってた奴だな。元々ツクヨミの持ち物だったのか」
「さっき? ……ああ、なるほど、先程の雨か」
 あ。ミルラの喉の奥から、声にならない声が出た。目的を達成した事に感動して、さっき使った事をすっかり忘れていたのだ。
 せっかく家で洗ってきたというのに、意味がない。わずかに落胆したミルラの前に、そのタオルが差し出された。
「うーむ……ミルラはこれをそのまま使ってみる気はないか?」
「え?」
「せっかく会ったのも何かの縁だ。それにミルラが持つ方が、何かと似合っている気がするし……もし気に入っていればだが」
 目の前に、返すために持ってきたばかりの花柄のタオルがある。
 こうして差し出されると、ミルラは無性に愛着が湧いてしまっているのを自覚した。たった一日ちょっと一緒にいただけなのに。
 或いは、目の前の少年には、自分が物欲しそうに見えたのだろうか。ミルラの感情は、嬉しさと恥ずかしさがない混ぜになって複雑だった。
「いいんですか?」
「うむ。きっとその方がよい」
 おずおずと、今度はミルラの方から両手を差し出すと、タオルの端っこを引っ張るようにしてツクヨミから受け取った。
 僅かに雨が残った冷たさが、手の平に心地よい。
「ありがとうございます」
「気にするな。ただ、その代わりと言っては何なのだが……」
「なんですか?」
「その……さっきの事はな……くれぐれも内密に……」

 言いにくそうにぼそぼそと喋るツクヨミ。きょとんとした表情のミルラは、次の瞬間、言っている意味を理解すると少女は破顔した。
「なっ、笑う事はないではないか、笑う事は!」
「いやいや、さっきのを思い出して笑うなっていう方が無理だろ」
「やかましい!」
「やれやれ……人の家でいつまで騒いでいるんだい、あんたらは」
 ニイメが咎めるようにそう言うと、ヒュウはくつくつと笑ったまま少年少女の背中を押した。
「分かった分かった。ほら、お前らも日が暮れるから帰るぞ。ばあちゃん、元気でな!」
「ええい、強く押すな! ……ニイメ様、また話を聞きにきます。その時はよろしくお願いします」
「その、また……」
 ほとんどミルラは消え入りそうな声ではあったが、それぞれ挨拶を済ませると、3人は外に向かっていった。
 外は既に日が落ちかけて、だいだい色の光が街を照らしている。

 さあ、帰らなくては。
0478助けて!名無しさん!2015/09/11(金) 00:33:28.01ID:kzOuZznA
「ただいま」

 お父さんただいま、と二度、彼女はか細い声をあげる。ほどなく、奥から人影が姿を現した。

「お帰り、ミルラ。何も問題はなかったか?」
「ありませんでした。あと、お父さん。あの子とあえました……。これをもらいました」
「そうか……良かったな。手を洗ってきなさい、早くご飯にしよう」

 今日のご飯は何だろう。ミルラの心に今日数え切れないぐらいに体験した期待感が躍った。
 ところで、と彼は言う。

「今日はどうだったか?」

 ムルヴァが、落ち着いた声でミルラに問いかける。
 どうだったかとは、どういう意味だろうか。上手くできたという意味だろうか、それとも……。
 ミルラは少しだけ迷ったが、すぐにそれも収まった。言うべき事は決まっていた。


「とても、たのしかったです」
「そうか」


 彼女はその日珍しく――本当に珍しく――満開の花のような笑顔を見せた。



  完
出演:トラキア(リフィス、マリータ)封印(ヒュウ、ニイメ)
   聖魔(ミルラ)蒼炎(ライ)IF(ツクヨミ)
   兄弟家(エフラム、ミカヤ、カムイ)

ぐだぐだじゃねーか!どうなってんだ!
見てくれた人はありがとうございます。
0479助けて!名無しさん!2015/09/11(金) 00:55:33.58ID:GUPgGPiY
いや丁寧に描写されていて、いい作品でしたGJ!

リーフ「しかし僕らがいなかったのが悪かったね。僕らがいたら探せたのに、ミルラちゃんに手間暇かけちゃったな」
マルス「まあカムイ姉さん関係でこっちも手を広げているからね。あとリフィスはどうする?」
リーフ「こっちのほうである程度注意しとくよ。でもエフラム兄さんのシスコンぶりが暴走しなくてよかった」
エフラム「お前ら、俺のことをなんだと思っているんだ……俺はやっぱり過保護すぎるのか……
とりあえずサラやユミナたち以外にも知り合いができてよかったのか?」
0480助けて!名無しさん!2015/09/11(金) 14:09:09.42ID:Y2XAOzpP
相変わらずヒュウは健全な子供好きだよなあ。
どっかの槍馬鹿みたいな危うい事をやらかす疑惑なんて思い付かん
0481助けて!名無しさん!2015/09/11(金) 18:54:06.71ID:C3tQc12p
こういう読んでて暖かくなれる作品もいいなあ乙
0482助けて!名無しさん!2015/09/11(金) 18:57:58.56ID:7qKUt4CU
兄さんだって過保護かつ愛されまくるだけで変な事はしとらんのやー
キスくらいなら、うん、日本人じゃないんだしFE界の習慣的にOKに違いない!
と、いうかこのスレでヒュウ見るの初めてな気がする

容量残り50くらいだし、長編いくらか来たらだいぶ次スレ近くなりそうだし、
ぼちぼち次スレでの>>2のカムイんとこどうするか話始めてみる?
ここで

http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9373/1282238971/
0483助けて!名無しさん!2015/09/12(土) 19:59:13.40ID:MvbFPmOH
ユミナとも友達なのか

ミルラ「……サラの押しとアピールが強いです……私…あそこまでできないです……」
ユミナ「ミルラだって可愛さじゃ負けてないわよ。自信持ちなさいよ!」
ミルラ「ううぅ…でもう」
ユミナ「でも、とか、だけど、とかは敗者の言葉なんだから禁止!」
ミルラ「あ、あいっ!?」
ユミナ「よろしいっ、それにミルラの好きな人って紋章町一のロリコンのエフラムさんでしょ。ストライクゾーンど真ん中なんだからいける。いけるって!」
ミルラ「サラもそうなんですけど……あの、ユミナはいつも堂々としてますけどオグマさんと上手くいってるからなんですか?」
ユミナ「…………orz」
ミルラ「…き、聞いちゃだめでした?」
ユミナ「んーん…いいわよ……オグマと私…時々は遊びに連れてってくれるし…上手くいってると思うけれど…」
ミルラ「それでそれで?」
ユミナ「…まーだシーダさんに未練があるっぽいのよね…こんな美少女が側にいるのに失礼だと思わないっ!?さっさと諦めなさいよっ未練がましい!」
ミルラ(シーダさん=カミュさん、オグマさん=ニーナさん、ハーディンさん=ユミナ…って置き換えられる気がしちゃいました…ごめんなさいユミナ)

こんな感じでわりと仲良くやってそう
そして闇のオーブを手にしたユミナが第二次英雄戦争を起こす……
0484助けて!名無しさん!2015/09/12(土) 21:20:15.51ID:pmLYHZsE
年末発売か
0485助けて!名無しさん!2015/09/13(日) 21:02:21.51ID:vgTi7Qfh
>>480
ヒュウはエフラムが教えを乞うぐらいの子供好きの鏡やで。
たしか前にも孤児院の経営に教えを
乞うネタがあった。

>>483
新ネタもいいね!
ミルラは龍王家の他には
たしかサナキ社長と一緒に恋する幼女仲間だったはず。
彼女らにとってノノ、ンン親子は貴重な成功例なんだろうなあ。
あとエフラムつながりで
アメリアと槍の訓練するぐらい親しいネタもあった。
0486助けて!名無しさん!2015/09/13(日) 22:46:39.52ID:gToRvoNU
ベグニオン社、地下会議室……

サラ「まずはありがと、場所貸してくれて」
サナキ「構わぬのじゃ。外部漏洩を避けようと思えば余の力を借りる他あるまい」
サラ「トラキア終章式、結界の配置も完璧、ワープで侵入もできないしこの会議の情報が洩れることは決してないわ」
ミルラ「ここまで守りを固めて…なんのお話です?」
ユミナ「そうよ。オグマがベルンに捕まったんだから早くレスキューしなきゃいけないのに」
サラ「そう、そこよ」
ユミナ「……え?」
ニノ「あ…なんとなくわかっちゃった…」
エリーゼ「ほーんと困るんだよねえ。あれさぁ。いっつも邪魔するんだもん」
チキ「えーチキわかんないよ?」
ファ「ファもー」
サラ「なら言うわ…ベルン署対策会議よ」
ノノ「ベルン署対策?」
サラ「そう、私たちの恋愛の最大の障害。いつもいいところで兄様を逮捕して邪魔するんだもん」
ンン「あ…ちょっと用事を思い出したです。じゃぁ…」
ユミナ「待ちなさいよ!?どこ行くのよ!?」
ンン「公権力に喧嘩売るとか冗談じゃねーです!?私を巻き込むのはよすですよ!」
ノノ「でもーノノが結婚できなくなっちゃうとンン生まれないよ?」
ンン「ぐっ…痛いところを…そ、それは…IFや聖戦あたりでよく採用される設定みたいに姉妹設定に切り替えるとか…!」
サラ「あなたたちは未来から来る設定が主流だから期待しない方がいいわ。協力しないのは自由だけどそれで生まれなくなっても知らないわよ」
ンン「わかったですよ!共犯にでもなんでもなってやるです!」
サナキ「そこじゃ。犯というなら合法にしてしまえばよかろうなのじゃ」
エリーゼ「え、どゆこと?」
サナキ「結婚年齢下げればよかろう。法律変わればベルン署も余らが殿方とでぇとしとっても逮捕できまい」
エリーゼ「その手があったんだ!おりこうおりこう♪お姉ちゃんがナデナデしてあげる!」
サナキ「こりゃやめんか無礼者!お主と余、大して歳変わらんじゃろ!」
サラ「同性婚も合法化されたし…AKJが粘って近親も義理なら許されたし…いけるかも…」
サナキ「ノノとエリーゼの成功があるから思いついたのじゃぞ?感謝じゃ」
エリーゼ「だよねー!私、原作は彼氏作って結婚もできるのにベルン署の人たち邪魔するんだもん」
ノノ「ひどい話だよー!」
サナキ「そうと決まればロビー活動と行こうかのう。ユミナ、主も手を貸すのじゃぞ?」
ユミナ「ふん、任せときなさいよ!お父様言いくるめてグルニアの力を見せてやるわ!」
サラ「じゃ私は宗教界への影響力を。神が許したって宣告でも出しましょ」
ニノ「い…いいのかなぁこの流れ…」
ンン「もう知らんです…」
ミルラ「あぅあぁ…何も言えない自分が…でもお兄ちゃんと…ぽ〜〜〜」

…本気出したらロリコンたちより幼女の方がベルン署にとってある意味恐ろしい…かも知れない
0487助けて!名無しさん!2015/09/13(日) 23:34:43.89ID:vgTi7Qfh
幼女の旗でも活躍してるしね。
ミルラちゃんもおじいちゃんズに頼めばワンチャンあるぞ。
0488助けて!名無しさん!2015/09/14(月) 13:11:08.24ID:pXvUWprx
むしろノノやエリーゼの実例が有る分真実味が増して規制が強くなる気もする。
一部例外除いて保護者側からしたらふざけんなとしか言えないだろうし。
0489助けて!名無しさん!2015/09/14(月) 16:43:15.23ID:+xyhU2mD
保護者の皆さん

マンフロイ 
どんどん結婚して嫁に行ってくれい!孫の尻に敷かれるの辛いんじゃ!

メディウス、デギンハンザー、ガトーら竜王家長老陣 
絶対許さん!うちの孫に手を出す輩死ぬべし!
…真面目に考えると寿命の差で旦那に超早く先立たれるの不憫だし、
婿には人間よりもなるべく同族の竜族を望みそう
ムルヴァさんは淡々と諭して、寿命の話題もして、それでミルラが折れないなら許してくれそう

ブレンダン …ちょっと…よくわからん。ニノとの関係があんまり見えてこない

シグルーンさん 笑顔で抹殺しそう。保護者じゃないが

ルイ16世 マイナーすぎる…娘に押し切られて何も言えなさそう

ガロンさん 
この人、ミューズに踊り子のララさん見に行ったり(勝手なイメージだが多分お手付き)結構享楽的な印象あるので大して気にしない気がする
「儂がエリーゼの歳の頃には初体験くらいすませとったわ」くらい言いそう
0490助けて!名無しさん!2015/09/14(月) 17:55:59.07ID:GOF4ceNl
>>489
まあ龍と人の年の差は、
ネタによってはサラとミルラは同じ小学校に通うネタもあるし、そこらへんは自由だけどね。

チキ(大人)「あんまり歳の差考えすぎても、後で相手見つけるの大変よ」(遠い目)
←人間換算30近く
シグルーン「サナキ様が幸せになるなら抹殺はしません。だけど身勝手な理由で捨てる相手には容赦しません」
0491助けて!名無しさん!2015/09/15(火) 00:01:39.29ID:zFSxKrM9
>>488
ルフレ♂×ンンにする猛者もいるしな
過去に何かネタがあったねえ
0492助けて!名無しさん!2015/09/15(火) 00:31:42.05ID:b+sdVIFR
>>491
ノノの旦那候補は一応ベルン署ブラックリスト入りのはず。
0493助けて!名無しさん!2015/09/15(火) 18:14:45.75ID:8Yx+M1Dt
マリク「みんな色々忘れてるけど、本来エフラムさんも規制側の人間なんだよね」
ルク「何よりネタ優先が紋章町の鉄則だから仕方ないね
0494助けて!名無しさん!2015/09/15(火) 18:45:44.66ID:HZyu7V41
〜 茶の間 〜

ミカヤ「……困ったものね〜〜、まあこの歳でなんだけど…向上心は無くしたくないし」
ニュクス「そうね……何か方法ないかしら…ね」
ロイ「ただいま〜…あれ、お客さん?姉さん、その子供、どこの子?」
ニュクス「失礼ね。生まれて一世紀もたってない青二才に子供呼ばわりされるいわれはないわ」
ロイ「あ…すみません……」
ミカヤ「ま〜もう慣れたもんでしょ。私だってそうだしー」
ニュクス「この500年くらいは会うたびに同じような話をしてる気がするわ」
ロイ(ミカヤ姉さんの古い友達かなぁ…何千年も生きてるといろんな知り合いがいるって言ってたし)
ミカヤ「伸びしろなんてあるわけないし、ねぇ。経験するとこはしくつしちゃってるから」
ニュクス「そうなのだけれど。ジェイガンもボアもマーカスも悩んでたわ。まだ一線でいたいから。私も同じ思いよ」
ミカヤ「近いうちにまた敬老会に顔出すわ〜、今年の役員はウェンデルだっけ?ちょっと前までほんの幼稚園児だと思ってたあの子が敬老会にいるくらいだからお姉ちゃんも歳取るわけだわ」
     私はまだましかも知れないけどとにかく速さが伸びなくって…やっぱり歳ねぇ」
ロイ「…想像できないけど…当たり前だけどウェンデルさんやジェイガンさんも僕らくらいの頃があったんだよね…成長率の話?」
ニュクス「…そうよ。若い衆にはピンとこないかも知れないけど」
ミカヤ「お姉ちゃんたち、成長率もアレだけどだからといって初期値も大したことないでしょ。だから、ねー」
ロイ「……ピザ兄さんに相談してみたら?なんだか新しいスキル会得したとかなんとか」

〜 庭 〜

ヘクトル「大分足腰が強くなった気がするぜ…ちゃんこもうめえし相撲も悪くねえ…もう一丁稽古するか!」
ミカヤ「おーいヘクトール」
ヘクトル「ん、なんだ姉貴?姉貴の友達も一緒か」
ニュクス「貴方の弟が成長率の相談は貴方にしろって」
ヘクトル「おう、新しいスキルでよ。俺と組んでりゃ成長率が上がるんだぜ?んじゃ俺と防陣組んで…」
ニュクス「こう、ね」
ヘクトル「そして敵と戦いレベルを上げる!」
通りすがりのノスフェラトゥ「グオオオオオオオッ!」

つ 張り手&ファイアー

ノスフェラトゥ「グギャアアアアアア……」

ニュクスはレベルが上がった!
し〜〜ん

ニュクス「……無音よ?」
ヘクトル「ん?……おかしいな。力士に抱っこされれば強く育つ伝承がどうとかこうとか…そういうスキルって聞いたんだが」
サクラ「あ…あの…っ!…すみません。それ…子供相手限定なので…うう、言いにくいですけど…」
ニュクス「……………」
ミカヤ「…………」
ジェイガン「………効果あったらワシらも組んでもらおうと思ったんじゃが…」
ボア「もう後進に一軍を譲れということなのかのう…」
ヘクトル「……役に立てなくてわりぃ…」
ニュクス「…いいのよ…老兵は死なず…ただ去るのみ…ね」
ミカヤ「これからは若者の時代かしら…下の子のレベル上げに付き合ってあげなさい、さーがっかりしないでお茶会でもしましょ!お迎え来ても追い返すのよ!まだまだあっちに行く気なんてないわ!」
ニイメ「そうだねぇ!老いてますます盛んと、ね!」
ギュンター「80まではまだ子供の内と言いますからなぁ!」
ミカヤ「じゃ〜敬老会といきましょー!」
老人ズ「おおー!」

…ニュクス育たなくて無音続きでカリカリしてたら浮かんだ
0495助けて!名無しさん!2015/09/18(金) 09:37:28.11ID:vEUQd1Z6
リーフ「ifにさぁ、牢屋システムってあるじゃん?」
マルス「うん、あるね。それが何か?」
リーフ「なんであんな素晴らしいものが僕らの世代の頃からなかったのかって話だよ!!!」
マルス「あー、うん、そうだね。でも君なら捕獲まではできたんだしここだと逆に君が牢屋に入る事になると思うんだけど」
リーフ「コノヒトデナシー!僕だっておねいさん敵兵の説得をする係になりたいんだよ!3DSになってから急にあんな美女モブだらけになるなんて!!」
マルス「君が説得したらみんなノイローゼになっちゃうんじゃないの」
リーフ「コノヒトデナシー!」

カムイ「ちょっと待ってください二人とも。敵兵を捕獲してもいい事はあまりありませんよ?」ニュッ
リーフ「うわっ、何で床下なんて妙なところから出てくるのさ」
カムイ「細かい事はいいんですよ」
マルス「結構クレイジー路線だね君。それはともかく、捕まえてもいい事はないってどういうことだい?」
カムイ「はい…実は私も可愛い女の子だけを狙って捕らえては説得を繰り返して仲間を増やしていたんですが」
マルス「えっと、君もしかしてリン姉さんと同じタイプかい?」
カムイ「? どういう意味です??」
マルス「いや、分からないならいいんだ、話を続けて」
カムイ「わ、分かりました…とにかくですね、そうやって女性敵だけをターゲットにしていたんですけどね、毎日色々と問題が…例えば…」
0496助けて!名無しさん!2015/09/18(金) 09:38:13.24ID:vEUQd1Z6
戦巫女「……………!!」
金鵄武者「……………!!!」
カムイ「ちょ、待って、いい加減仲良くしてくださいよぉーーーー!」

カムイ「顔を合わせた瞬間に殴り合いを始める人はいるし…」
マルス「あぁ…きっと同じ見下し目線キャラ同士だからキャラ被りが気に食わないんじゃないかな」
リーフ「いいじゃないか見下しぃぃぃ!僕もおねいさんに見下す者されt」
マルス「はいはい、話が進まないからあとでね」
リーフ「ヒトデナシー!」
カムイ「他にもですね…」

天馬武者「……………!!」
カムイ「あっ、一人でどこに行くんです?えっ、待って、そっち弓兵だらけだから!待って、お願いですから早まらないでぇぇぇーーーーー!」

カムイ「妙に自分に自信を持っている人はいるし…」
マルス「自信を持ってるっていうか完全に自殺しに行ってるよね?それ」
カムイ「フェニックスモードじゃなかったら確実に死んでました」
マルス(だいぶ前からフェニックスモードな人がこっちにもいるけどね)
リーフ「あえて苦手なものに立ち向かっていくおねいさんハァハァ」

メイド「……………!」
カムイ「ひぎゃあぁぁぁぁぁどこからともなくアッツアツの紅茶がぁぁぁぁぁぁぁ!!?死ぬぅぅぅぅぅぅぅ!!」

カムイ「フェリシアさん並みのドジをするメイドはいるし…」
マルス「ドジのふりをして殺しにかかってきてるって事はないかな」
カムイ「それはないですよー、この前だって数歩歩くごとに何かにつまづいて転びながらいろいろ破壊してましたし、ただ不運なだけで敵意なんてないですよきっと」
マルス「軽く言ってるけど結構な惨事が起きてるよね」
リーフ「ドジをしても健気に頑張る新人メイドハァハァ」

カムイ「そういう訳で、毎日心身共に疲れ果てたくなければ敵兵さんを捕まえるのはやめておいた方が無難ですよ」
マルス「君が捕まえてきた人達が個性的すぎただけだと思うけどね」
リーフ「個性的でも何でもいいからおねいさん達に会わせてくれよヒトデナシー…」

敵兵萌えが加速してきたので書いた。オチなくてすまん
0497助けて!名無しさん!2015/09/19(土) 08:47:56.63ID:e9Dsk8Ov
シャラ「…何してるのよカムイ………私というものがありながら……っ!」
ソレイユ「あの娘も罪作りだねーっ、こんな可愛い娘に妬かせちゃってさ」
シャラ「……あんた…今日の予定は?」
ソレイユ「ん? 午前中はメイドの○○ちゃんとお茶してー、午後から戦巫女の××姉さんとバレンシアのきれーな景色見に行くよ?夜は天馬武者の○×のとこに泊まって夜明けのモーニングコーヒー飲むつもり」
シャラ「あんたも人の事言えないわよね…」



ラズワルド「……僕のナンパはちっともうまくいかないのにどうして僕の妹はモテるの?…ちょっとだけ妬ましいよ…ふぅ」
ルーナ「あそこまであっけらかんとして正直だとある意味すがすがしいというか…なんか憎めないわよね」
0498助けて!名無しさん!2015/09/19(土) 10:49:23.45ID:Bww45vUe
ソレイユwww
こういうネタ好き
0499助けて!名無しさん!2015/09/20(日) 09:58:46.04ID:EuuuEdwL
アズール「ううっ……これで5敗目…どうして上手くいかないのかなぁ…」
クロム「…お前…ナンパ師気取ってるけど実は喪男なんじゃないのか?」
アズール「ひどいや!?…いまだにルフレさんに指輪一つ渡せないヘタレに言われるなんて!?僕は当たって砕けてる分クロムさんより頑張ってるのに!」
クロム「ヘヘ、ヘタレちゃうわ!? 事故だ、ラッキースケ…ん、だいたいナンパだのとチャラついた…こういう事はもう少し真面目にな…」
アズール「…と、言いつつどうして僕のナンパについて来るの? 特に女の子がグループの時は一緒になって必死に声かけてるじゃん」
クロム「あわよくば皆でお茶くらい……ちちち、違う!? 俺は仲間の息子で自分の息子候補がよからぬことを仕出かさないようにと監視しようと思ってだな!」
アズール「メタ自重だよ父さん候補…あ、あそこを歩いてるのは……暗夜区ミューズ劇場のアイドル、ナンバー1…ショーのチケット即日完売!踊り子のララちゃんじゃないか!?」
クロム「なにい!?うおっ…本当だ…俺…チケット申し込んだが取れなかったぞ!」
アズール「僕もだよ!どっかの金持ちが100人分は取れるスペース一人用の貴賓席にしたって噂だよ!」
クロム「…と、いうかお前、やたら暗夜区の事に詳しいんだな?」
アズール「最近いろいろあって…あ、行っちゃう!こうしちゃいられないや!声かけなきゃ!」
クロム「ま、待て!抜け駆けは許さん!俺も行くぞ!」
アズール(相手は踊り子…ナンパされ慣れてるしあしらい方も心得てるはず…付き合う気になってもらう声のかけ方は…)
クロム「ファンです!サインくれぇぇ!」
アズール「何してくれてんの!?せっかくプラン練り上げてたのに!?」
クロム「…欲しいんだ!仕方無い!」
ララ「ふふふっ、ありがとお〜〜っ、来月の公演も見に来てね♪」
アズール「…くっ…完全に仕事モード、あの笑顔は大勢いるその他ファンに向けるものじゃないか…ここからオンリーワンに持っていくには…」
クロム「…一生の宝だ…イメージDVDも買ったぞ!微エロっぷりがたまらないハァハァ…じゃなくてっ…き、綺麗でしたね?」
ララ「次の企画も進んでるからよろしくね?じゃあごめんね。予定が…」
アズール「一瞬ゴミを見るような眼を…ああもうクロムさん邪魔!あしらいモードに入ってるし次は僕が!」
クロム「し、仕方ないだろ!ちょっとくらい上がるのは!そういうお前ならうまくやれるのか?」
アズール「ふふふふ〜〜任せときなよ。花の似会う男だよ僕は?…ねえ君!そこの店で僕とお茶でもどうかな?君みたいな可愛い子、僕初めて見たんだ!」
ララ「……ぷっ…」
アズール「な、なにかな?」
ララ「お兄さんたち、ナンパ成功した事ないでしょ?」
アズール「ふふ、僕は君の笑顔が見たいだけでナン…」
クロム「なななな、なんでわかったぁ!?」
アズール「マジで邪魔だよこの人…」
ララ「童て……慣れてない雰囲気が漂ってるもん、くすくす、かっわい〜い♪」
クロム「どどどどどどど、童貞ちゃうわ!?」
アズール「ああ…笑わせるのは大事だけど…笑われるんじゃ相手にもされないよ…」
クロム「う、うるさい!そういうお前はどうなんだよ!どうせ童貞なんだろうが!」
アズール「ちちちち、違うよそんなことないよぉ!?けけけけけ、経験くらいちゃちゃちゃちゃんと…」
ララ「ぷっ…ぷぷぷぷ…わ、笑いを我慢するのがきつ……ん…じゃ、じゃあいつかモテるといいね、またねー」
アズール「ああ…行っちゃった…」
クロム「何がダメだったんだ…」
ソレイユ「全部じゃない? 兄さん達、モテないもんね」
クロム「うお!?いつの間に!?」
アズール「ううう……凹むなぁ……」
ソレイユ「ん?割と途中から見てたよ?アタシだってあの娘狙ってたんだモン。じゃ、選手交代〜〜♪」
クロム「追っかけてったな……あいつ、お前の妹だったか?」
アズール「うん……何故かナンパの成功率9割超えてるんだ…僕と違って…ね…」
クロム「お前…目が死んでるぞ……と、とにかく様子を見よう。成功率の高いナンパとやらを見て参考に…ん、よからぬことをしてないか監視せんと」
アズール「まだ取り繕うんだね…まあいいけど…」
0500助けて!名無しさん!2015/09/20(日) 09:59:54.93ID:EuuuEdwL
ソレイユ「や♪ねえ君…ちょっといいかな?」
ララ「え…私?」
ソレイユ「ちょっとだけ君と話したいんだ、ダメかな?」
ララ「ええ〜、もしかしてナンパァ?ヘザーさん系の人?」
ソレイユ「ナンパだとしてもさ、魅力的な子に声かけるのは間違ってるかな?」

クロム「く…よ、よくあんな歯の浮くようなせりふをすらすらと…どもらずに言えるな…」
アズール「僕も同じようにできてるつもりなんだけど、な…」

ソレイユ「今、君に声かけなかったらさ。二度と会えないと思うんだ。君の事が知りたいなっ」
ララ「私の事知らずに声かけたの?……面白いお姉さんだねっ、いいよ。お茶しよ?」

アズール「ぼ、僕らの時はクロムさんのせいで大勢のファンからスタートだったけど…偶然行き合った一個人からスタートさせた…」
クロム「踊り子だって知らんって事で、か…上手い…のか?」
アズール「フィルターかけずにその人の魅力一つで振り向いたって話に持ってってるからね…」

喫茶店

ソレイユ「ね、君。仕事の帰りでしょ?」
ララ「そだけど、なんでわかったの?」
ソレイユ「雰囲気で、ね。何系の仕事してるの?」
ララ「踊り子、後方支援だけどさ。ユニットの出番無かったんだよねー」
ソレイユ「わ、惜しいねっ、でもまだワンチャンあるよ。配信だってね」
ララ「そう思う?思う!?」
ソレイユ「思う思う、だって君、こんなに可愛いんだもん!」

隣の席

アズール「ほとんど相手にしゃべらせて聞きに徹してる…」
クロム「む…それって上手いのか?」
アズール「情報引き出すと同時に気分よくさせるからね…僕らの時はサインがどうとか自分の話ばっかだったでしょ?」
クロム「…興味無い野郎のそんな話聞いてもなんとも思わんか…orz」
アズール「く、ぼ、僕だって同じようにやってるつもりなのになぁ…気が付いたらひたすら自分からお茶に誘ってるんだよね…」
クロム「結局童貞だからガツガツ必死になってしまうんだな。そしてフラれると」
アズール「それはクロムさんもそうでしょ!?」

ララ「ふーっ、こんなに喋ったの久しぶりかも!」
ソレイユ「ふふ、あたしも楽しいよ!ねぇ、アタシ…もっと君の話が聞きたいな」

クロム「て、手を両手で包んだぞ!羨ましい…」
アズール「一通り喋らせて心の壁を大分引き下げてる…メモメモ…!ナンパ術メモ!」
クロム「…妹にナンパ術学んでる…お前、ほんとにモテた試しないんだな…情けなくないか?」
アズール「そろそろ泣くよ?」

ソレイユ「アタシ…まだララと一緒にいたい…」

アズール「ここまで温存して…ここで名前を呼ぶ!?」
クロム「それもあの華やぐような笑顔で…!?」

ララ「……部屋…近くだから…寄っていって」
0501助けて!名無しさん!2015/09/20(日) 10:00:56.15ID:EuuuEdwL
クロム「お、落ちた…だと…俺らはまったく相手にされなかったのに…」
アズール「腕組んで店を出てく……いいなぁ…」

ソレイユ「ララをエスコートできるなんて嬉しいなっ、お供しちゃうよお姫様?」
ララ「も、も〜〜、何言ってるのよっ…」
ソレイユ「冗談に聞こえちゃった?アタシは本気だよ。…ん…ほら…ね?(ウインク)」
ララ「あ……//////」

クロム「キスしたな」
アズール「キスしたね。イケメンなウインク付きで」
クロム「……モテるわけだな」
アズール「僕らと違ってね」
クロム「ナンパってまずコミュ力なんだろうな」
アズール「僕らだって普通にしゃべるのは普通にできるんだけどね。それだけじゃダメなんだろうね」
クロム「あのまま一晩泊まってくのか?」
アズール「新しい彼女作った時はいつもそう、朝帰りだよ。うちの妹は…いきなり鼻血噴かないでよ」
クロム「ち、違うたまたまだ!…朝日の差し込む部屋で女の子二人が裸体をシーツに包んだ姿で朝チュンする光景なんて妄想してないぞ!」
アズール「妄想というか実践するけどねソレイユは……」
クロム「う、うちの弟妹がもし俺より先に初体験を済ませたら…く…な、なんてきつい想像…お前はそれを味わってしまったんだな…同情する」
アズール「ほっといてよお!?もう帰ろう…これ以上尾行は野暮だよ…orz」
クロム「そうだな………orz」

アズールが上手くいかずソレイユがモテる違いはどこからくるのか想像してたら浮かんだ
0502助けて!名無しさん!2015/09/20(日) 10:51:19.50ID:BpL472AW
GJ
かなり笑ったwww
確かに相手の話きいたほうがいいよね
ソレイユは計算じゃなくて本能でこうすればおとせるとかわかってそうだな
0503助けて!名無しさん!2015/09/21(月) 00:00:25.04ID:5N4sZgGc
クロム兄さんが(ルキナと一緒に)PXZ2に参戦ですよ
ttp://pxz2.bn-ent.net/character/60.html

リーフ「クロム兄さんって地味にコラボ作品には恵まれているよね」
ロイ  「なくはないです。ってネタにされたけど、普通に出番ありすぎるよね。いいなぁ…」
マルス「スマブラの参戦権なんていくらでもあげるから、僕をそっちに出してほしいよ…」
0504助けて!名無しさん!2015/09/21(月) 00:08:32.91ID:tYTdIYMy
他所作の女性キャラに目がいって声かけてまたフラれる光景が浮かんだジャマイカ
そしてルフレに背中抓られてそうw

ソレイユとアズールの違いもそうだけど元祖百合のヘザーさんが彼女できた試しがないのにソレイユがもてる理由は
「友達でも嬉しいよ?」くらいの気楽さ気さくさがありそう
0505助けて!名無しさん!2015/09/21(月) 01:48:41.49ID:oL82BqYj
世界を救った一ヶ月後に記憶を消されて幻影になるクロム
0506助けて!名無しさん!2015/09/21(月) 07:04:09.80ID:3s9P3teK
正直男女問わずモテる人間には大抵それなりにモテる理由が有る訳だしな。
結局顔と金だろうなんて台詞はそういう理由を持たない奴の言い訳に過ぎん。
0507助けて!名無しさん!2015/09/21(月) 21:58:27.43ID:4Uhcv+uy
ちょっとお借りします。



「なあ、金を貸してくれよ〜」

 間延びした声を聞いた時に男が真っ先に思った事は、またか、である。
 金に無頓着な人間は信用できない。これは何も男だけではなく、社会において当然のように成り立っていると言えた。
「なあ、リフィス。いいだろ?」
「おいおいマカロフ……お前、またかよ? この前、貸してからほとんど経ってねえぞ?」
 無駄とは知りつつも、呆れながらにリフィスは生粋の賭博師――主にカモの才能がある――を咎めた。
「勝てると思ってつぎ込んだら、あっという間にすっからかんになってさぁ」
「お前、勝って帰ってきた試しがねえな……」
「いやいや、今回は途中まで勝ってたんだって。あそこで勝ったら、今までの分も全部そっくり利子をつけて返せたんだけどなぁ」
「なるほどねぇ」
 適当な相槌である。目の前の男に勝ちという概念はないのだろう、とリフィスはとっくの昔に結論づけていた。
 持ち帰るという発想がなければ、どれだけ勝ったところで同じことだ。
「だから頼むよ。人助けと思ってさ……このままじゃ俺、明日から飢え死にしちまうよ」
「生活費ぐらい残しとけよ……」
「家にもう少し残ってる気がしたんだけど」
「お前本当に仮にもソシアルナイトか……?」
 どうしたものか、とリフィスは思案した。
 マカロフはリフィスに借りっぱなしという認識であるが、リフィスにとっては実は違う。
 金貸しを始めたのは結構前だ。当初彼のいい加減極まりない性格を知らなかったリフィスはある程度の額が溜まり、業を煮やして返済を催促した。
すると、しばらくして本人ではなく長い黒髪の、いかにもお嬢様といった女性が現れてその場で一括返済していったのである。
 それ以来、リフィスは何も知らないマカロフに金を貸し、ある程度累積した頃を見計らって適当に人をやって催促するという事を繰り返していた。
 そうするだけで、大した手間もなく金が増えていくのである。誰だってそうする、俺だってそうする。
 マカロフと件の女性の関係は深く知らないが、どうも女性は日頃から親しげに世話を焼いているようだ。

 俺が想像する通りの関係なら、なんとまあバカな話だろうか。リフィスは思う。
 しかし一方で、そこまで尽くしてくれる女性がいる事に嫉妬を覚えざるを得ないのも事実であった。

 まあ、ともかく、金の回収は楽なのだ。

「なあ、頼むよ」
「うーん……」
 しかしリフィスは悩んでいた。確かに簡単だ、しかし簡単すぎてマカロフに言われるまま金を貸していたせいか、最近あまりに消費のペースが速すぎる。
 マカロフと違って、リフィスは貸した金はきっちり帳簿につけている。加速度的に増えていく消費量は貸す側の彼が不安を覚えるほどだった。
 このまま悪化したら、もしかすると近いうち間接的に女性の財産はすべて食い潰されてしまうのではないだろうか?
 金の工面に困ったお嬢様は、やがて……そう考えて、リフィスは思わずこめかみを押さえた。さすがにそれは寝覚めが悪すぎる。
「いや、しかしなあ……」
「この通りだからさ」
 とはいえ、所詮は庶民のギャンブル。本当にいいとこのお嬢様なら、その程度は問題ないのかもしれない。本当に問題なら、自分から借りるように言うのでは?
 貸すべきか、貸さざるべきか。リフィスは悩んだ。
 そして悩んでしまうと、最終的に目の前の実利の方がどうしても大きく感じてしまうのだ。

「まあ、いいか」
「お、本当か?」
「ああ。ただ、いい加減ほどほどにしとけよ、ほんと」
「分かってるって!」
 絶対分かってねえだろうなあ、と思いつつリフィスは懐に手を伸ばした。
 まあ、今のところ女性の方にも切羽詰まったような感じは見られないし、少しずつ改善していけばいいだろう。そうリフィスは軽く考えていた。
 その時は。
0508助けて!名無しさん!2015/09/21(月) 21:59:14.68ID:4Uhcv+uy
 違和感はなかった。
 気付いたのはただの偶然である。
 特にあてもなく裏路地を歩いていたリフィスは、地面に何か光るものを見つけた。少し目を凝らすと、それが散らばった硬貨だという事はすぐ分かった。

「おっ、ラッキー」

 せこいなどと言ってはいけない。そう思いながら拾い集めるために何気なくしゃがみ込むと、目の前で何か硬い者同士がぶつかる音がした。
 一拍遅れて、目の前の壁からリフィスの視界に何かが転がり込んでくる。
 あんまり唐突で予想していない事のせいか、転がってきたものが何なのか判別するのにしばらく時間が必要だった。
 取っ手と小ぶりの刃。

「はぁ?!」

 薄暗い灰色の取っ手と、刃。炭で塗り潰されたのか刃はその輪郭を陰に隠しているものの、よく見ればそれが暗器の類である事は明らかだった。
 思わず背後を振り向いた彼の視界に、見慣れない誰かが入っている。
 青にくすんだ灰色が混ざったような髪の色。こちらの様子を伺うように小柄な上半身をのぞかせている誰かは、目が会った瞬間に身を翻していた。

「ちょっと待て……!」

 ゴールドを拾う事も忘れて慌てふためきながら角を曲がるが、既に姿を消した後である。
 リフィスは今更になって、さっき目の前の壁に跳ね返った暗器を思い出していた。

「もしさっき、俺が金を拾おうとしてなかったら……」

 その先を想像して、思わずリフィスは後頭部を首の後ろを撫で回す。
 ひとり路地に立ち尽くす彼に、木枯らしの風が吹いていた。

「やべえよ、やべえよ……」

 あまり人には言いがたいような事も覚えがあるリフィスではあったが、さすがにこれには震え上がった。
 いくらなんでも、そこまでされるほど何かしたか俺は? いやしてるかも……そう考える彼の頭に、ふと先日の件が浮かび上がる。
 まさかあの金貸しが原因で?
「いやいや……いくらなんでも」
 しかし以前から気にはなっていたし、そういえば返済に来る女性の目がどことなく死んだ魚を思い出す時があったのも気になるといえばそうだ。
 こんな事ならマカロフがいい加減なのをいい事に利子を上げなきゃ良かった。
 いやいや、とリフィスは首を振る。相手が誰かは重要ではない、重要なのは自分の身が危ないことだ。
 警察に行くべきかとも思うが、警察に自分から色々と事情を聞かれる事になる。それは色々とよろしくない。
「とにかく……今は逃げないとな」
 なんとか動転した気持ちの整理が終わると、彼はその場からあっという間に去って行った。









 逃げないとならない。リフィスは思ったものの、そう簡単な話ではなかった。
 大抵の事は逃げればなんとかなるのだが、今回ばかりは相手の狙っているものが狙っているものである。
 なにせ一度目の接触も偶然回避できただけなのだ。自然、彼は普段の生活から身の回りのものにひたすら疑心暗鬼にならざるを得なかった。

 人通りの多いところ歩いている時も、さすがに安心だろうと思いつつも、物陰からちらりと見える何でもない人影に怯える始末である。
 相手を突き止める方が早いのではないかと思うが、最初を思い出すと、どうしてもその気も萎える。

 一番酷いのは寝る時で、寝床を変えながら鍵やトラップを仕掛けて、それでもまだ安眠に辿り着けず、うとうととしたまま夜を過ごすのである。
 そんな日を過ごすものだから、大した時間も経たないうちに彼の心身はみるみるうちに痩せ衰えていくのだった。
 目を閉じると、角から覗き込んだ暗殺者の姿を幻に思い描いて、ひたすら苛まれるリフィスであった。
0509助けて!名無しさん!2015/09/21(月) 22:00:33.14ID:4Uhcv+uy
 警察に行こう。
 そうリフィスが決心したのは、喉に食い物が通らなくなり始めた頃のことだった。

 このままじゃ死ぬ、というのがリフィスの頭の中からこぼれだした結論だった。暗殺者に狙われなくてもこのままじゃ衰弱死する。
 それなら警察に行って、洗いざらい話した方がましというものだ。
 頭がおかしいと思われるかもしれないし、根掘り葉掘り聞かれ、まあ他の悪事を話す事になるかもしれないが、死ぬよりマシだ。
 命あっての物種だ。

 そう思いつくと、急いでリフィスは寝床から外に出る。面倒な罠を外し、鍵を下ろして、階段を下りる。
 人に呼んでもらう方法もあったが、とにかく一刻も早く身の安全を確保したかった。
 1階に辿り着くと、錆び付きかけた扉に手をかける。

 ふと、嫌な予感がした。
 嫌な予感とは、何か。リフィスは妄想論者ではないが、己の直感を信じている。直感は、彼の経験上、自分の身を救う事が多いからだ。
 彼はドアノブを握った手が滑るのを自覚しながら、扉の横の壁に身体を張り付けた。そうして、そのまま手を捻り、扉をわずかに開く。
 その瞬間、向こう側から押し付けられると同時に、扉からいきなり剣が生えた。

「ひっ……」

 声にならない声がリフィスの口から漏れ出した。剣が扉を貫通したのだという状況を確認するよりも早く、彼は飛び退って懐を漁った。
 そして絶望した。
 普段そこに収めているはずの短剣がない。最近は寝る時も身体のすぐ近くに置いているその凶器は、今日に限ってベッドに置かれたままだった。
「マジかよ……」
 呟く彼の目の前で即座に扉が蹴破られ、フードを被った正体不明の何かが躍り出る。

 一度目は感じる事ができなかった敵の襲撃を読み取ったのに、肝心の武器がない。
 不意をついて斬りかかる事ができる一瞬のチャンスを失い、リフィスは茫然としながらもじりじりと後退する。
 その姿の一切をフードで隠したその人間は、剣を握った右手とは逆の手で、懐から慣れた手つきで凶器を遊ばせた。銀色に閃く、暗器。

 あっ、これ死んだ。

 リフィスは理性的な頭でそう結論づけながらも、本能的にはそれに抗った。抗わざるを得ない。
 身を翻して階段を駆け上ろうとするが、その瞬間にほとんどノーモーションで暗器が投げ込まれた。と同時に、剣で踏み込んでくる。

「くそっ!」

 避けられない――そう思った瞬間に状況は瞬く間に動いていた。
 リフィスに吸い込まれるように煌めく銀色の光は、彼の目の前で突然輝きを失い、その場で消え失せた。
 いや、消えたのではない。打ち落とされたのだ、そう理解したと同時に気配もなく二人の間に何者かが滑り込んだ。

 黒い外套、少女のような小柄な身体、青と灰色が混ざったような髪の色。リフィスが背後から見えたのはそれだけだった。
 折り曲げた足を伸ばすと、少女の身体は弾丸のように襲撃者に突っ込んだ。
 明らかに狼狽する襲撃者に斬りかかると、崩れた敵に会心の蹴りが炸裂する。呻いたところを、即座に柄で殴りつける。

 わずかな間に二転三転された状況にリフィスはついていけないまま、少女が襲撃者を昏倒させるのを見ている事しかできなかった。
 振り返った少女の顔が見える。
 面白そうでもなく慌てたようでもなく、何の色も見せない表情のまま、彼女はぼそりと呟いた。

「任務成功」
0510助けて!名無しさん!2015/09/21(月) 22:02:00.29ID:4Uhcv+uy
「じゃあ、最初から俺を守ることが仕事だったってのか?」
「正確にはあなたを狙う敵の排除……」

 リフィスは恐る恐るではあるが、少女を自分の仮の寝床に招き入れていた。傍らには、件の襲撃者が芋虫にされている。
 自身をベルカと名乗った少女は、壁に体重を預けたままリフィスを真っ直ぐに見つめていた。

「ちょっと待てよ、あの時に最初に襲い掛かってきたのは……」
「それは確かに私」
「いやいやちょっと待て、何でそんな事をする必要があるんだよ。死ぬとこだったぞ!」
「あなたがしゃがむ機会を見計らって放ったから当たる事はない」
「マジかよ……」

 リフィスは最初の襲撃の時を思い出して冷や汗をかいた。
 思えば今回と違って、一度目は全く気配を感じ取れなかったのだ。ばら撒かれた小銭も仕掛けだったのかもしれない。

「しかしどうしてそんな事を?」
「あなたを警戒させるため……襲撃者はあなたが警戒する限り、仕掛けるタイミングが限られる。私はそれを狙いたかった」
「いやいやいや……その前に何とか出来たんじゃないのか? というか、それならお前はどこにいたんだ?」
「私はさっきまでずっとここにいた……」
「……どこに?」

 そこ。そう言ってベルカが指差したのは、リフィスが座っているベッドであった。思わず下を見ようと頭を下げる彼に、違う、と声がする。

「下じゃないわ。中」

 中?
 怪訝に思ってリフィスが掛け布団を捲ると、ベッドが綺麗に縦に切り裂かれて、中身がはみだしているのが真っ先に目についた。
 思わずリフィスが手を突っ込むと、しばらく進んだところで緩衝がなくなり、奥が空洞になっている。
 ベッドの中にあるクッションの一部をくり抜いて中に忍び込んでいたのだという考えに辿り着いた時、思わずリフィスは口を押えて唸らざるを得なかった。

「……ま、まあ、それはそれとして……俺がもっと早く警察に行くってなったらどうしてたんだ?」
「敵が仕掛けてくるならそこで倒す。仕掛けてこないなら、警察内なら安全だから。その間に情報を集めてどうにでもできる」
「それならお前が普通に護衛として姿を現してくれる方が楽だったんじゃねえ?」
「楽観的な考えを促したくないと思って……私は別にあなたの護衛ではない、任務は迅速に片付けたい」
「おいおい……」

 ああなるほど、とリフィスは思った。襲撃者も、助けてくれたベルカという少女も、リフィスの都合がどうでもいいという点では一緒だ。
 確かにベルカがリフィスの護衛にいたなら、リフィスは今まで通りの生活をしていたかもしれない。
 となると、彼女は襲撃者の事を調べることもできず、いつ終わるとも分からない護衛をし続けなければならないわけだ。

「やれやれ……ま、しかし、これで一段落か。最初に襲われた時はどうなるかと思ったが」
「良かったわね」
「感情がこもってねえよ……やっと今日からまともに寝られるぜ」

 背筋を伸ばして大欠伸をする。空気がまともに入ってきたショックのせいか、リフィスはふとある事に気が付いた。

「ああ、そういや……俺を襲ってきた奴って結局誰だったんだ?」
 当然の疑問を口にするリフィスに、ベルカは今までと全く同じように、まるで表情を変えることなく、口を開いた。

「……さあ?」
0511助けて!名無しさん!2015/09/21(月) 22:05:16.24ID:4Uhcv+uy
「は?」
「私はよく知らない。それじゃ」
 これで話は終わりだ、そう言わんばかりに襲撃者を抱えて去って行こうとするベルカに、彼は思わず立ち上がった。
 いやいや、ちょっと待て。そう引き止めるリフィスに振り返るベルカの視線は、若干宙を泳いだ後、再び彼に向き直った。
「身に覚えがあるなら、少しは控えたほうがいい。命が狙われる事に抵抗があるなら、それなりの行動を取った方がいい」
「うっ……いや、まあ、それは肝に銘じるけどよ……せめて目星というか。そうだ、ならお前の依頼者って結局誰なんだ?」
「それは秘密」

 ただ……と、言いよどむようにベルカは続けた。

「あなたが同じ相手に狙われる事は、きっともうない」
「きっとって、どういう事だよ」
「これは勘だから。でも女の勘はあたると、私の知り合いは言っていた……」

 気をつけて。
 ベルカと名乗った少女はまるで心配していないようにそう言うと、今度こそ部屋を去っていく。
 さすがにリフィスも二度引き止めようとは思わなかった。

「はあ、やれやれ……さすがの俺も今回は肝が冷えたぜ」

 命は大事にしよう。結局よく分からない事だらけだったが、怪我一つなくて何よりだ。
 今後も襲われる可能性がないとは言えないが、女の勘と言いながらも断言する少女の事を思い出すと、我が身可愛さもあって何となく信用したくなるリフィスであった。
 どちらにしても少女にもう二度と会う機会がない事を祈りながら、続いて彼も部屋を去っていった。





 そのあとしばらくの間、不眠症を解消する方法を尋ねて回るリフィスの姿と、ついでに金策を求めて走り回る誰かの姿が見られたそうである。



   完
ベルカの魔戦士姿は似合いすぎだと思います
0512白黒仲直り大作戦2015/09/22(火) 09:24:55.99ID:Bws4Rkmv
良ネタ投下乙!
今暗夜ルナやってるけどカムイの魔戦士姿も意外と似合っててワロタw
ネタ投下します。容量足りるかな?
0513白黒仲直り大作戦2015/09/22(火) 09:26:22.27ID:Bws4Rkmv
?これまでのあらすじ?
カムイ「リョウマ兄さんとマークス兄さん、それからタクミさんとレオンさんは共に私が白夜、暗夜家に養子に出された時の、血の繋がらなくとも大切なきょうだい達です。
今日は、そんな白夜暗夜兄弟達と私との出会いのお話から始めようかと思います」
ミカヤ「(カムイとタクミくんレオンくんとの馴れ初めktkr)」
リン「(リョウマさんの生い立ちwktk…//)」
ラケシス「(リョウマお兄様とカムイ様との運命の出逢い話ですのねっ!?)」
プリシラ「(黒馬に乗った王子様、マークス兄様とカムイ様との恋物語ですのねっ!?)」
ティニー「(リョウマク…いえ、リョウマーかしら。どちらにせよこの場合、神器の装備効果が力+4のリョウマ兄様が攻めで、守備+4のマークス兄様が受けです!)」
エポニーヌ「レオタク…あぁ、でも兄弟サンドも捨てがたい…」
リーフ「カミラおね…」
シグルド「KINSHIN(ry」

アイク「……状況はどうだ?」
セネリオ「カムイ×タクミ、カムイ×レオン、リョウマ×リンディス、リョウマ×カムイ、マークス×カムイ、リョウマ×マークス、レオン×タクミ、リーフ×カミラのフラグ構築が確認されました。全体的にひどい有り様です」
アイク「そうか、とりあえず話の流れに水を差すような連中だけは片しておいた方がいいな」つラグネル

「……ぬぅぅぅんっ!!」
「「「「「コノヒトデナシーーー!!」」」」



?2?
それはカムイが白夜、暗夜家に養子として出される前の、今から十数年前のお話。
カムイ「リーフ!ちょっとこっちきて!」
リーフ「なに、カムイおねえちゃ…」
ズルッ
カムイ「わーい、リーフのおパンツははっぱのパンツ?!」
リーフ「ひとでなちぃぃぃ!!」
シグルド「こら、カムイ!ズボンを脱がすなんてお下品な事を女の子がやっちゃいけません!それとリーフ、その辺の葉っぱを毟ってきてお股に挟んじゃいけません!」
ミカヤ「……ごめんなさいごめんなさい…パンツも履かせてあげられないくらい貧乏な我が家でごめんなさい…」
シグルド「何言ってるんだ姉上。リーフのパンツなら私達のお古がいくらでもあるだろ」
リーフ「りーふ、おふるいやー!あたらしいおパンツがいい?!!」
シグルド「ワガママ言わない!」
カムイ「シグルドおにいちゃん!あのね、マルスのおパンツはおほしさまのだったよ!」
マルス「ヴぁぁぁぁん!りんねえぢゃぁぁん!!」
シグルド「カムイ!!」
今ではにわかに信じ難い話だが、その昔、カムイは例を見ない程のお転婆な悪戯子であった。
弟達のズボンを剥いではパンツの柄を見てからかったり、ヘクトルの腹に油性マジックで落書きしてみたりと挙げたらキリがない程に。

カムイ「…カムイ、なにもわるいことしてないのに…。なんでよばれなきゃならないの?」
シグルド「…はぁ。カムイ、よく聞きなさい。お前は竜に化身出来る不思議な力を持って生まれた故か、どこか精神的に幼いところがある。そこで、遠く離れた父上と母上のご意志で、今度お前を白夜家に預け入れる事にした」
カムイ「びゃくや、け?」
シグルド「そうだよ。お前のイタズラ好きは度を超えているからな。おもてなし、上品さを何より重んじる白夜家で面倒を見てもらった方がお前の為と、父上達はお考えになられたようだ」
カムイ「おはなしむつかしくてカムイよくわからないよぅ…」
ミカヤ「シグルド、やっぱりカムイはまだ小さいし…せめてあと2、3年は待ってあげた方が…」
父母の提案といえ、ミカヤとエリンシアは何処か気懸りだ。
エリンシア「わたしもそれが賢明だと思います。いくらなんでも今のカムイちゃんにはまだ…」
シグルド「そうはいってもなぁ…」
カムイ「うん、いいよ!」
エリンシア「えっ?」
カムイ「カムイ、びゃくやけのおうちにいってみたい!」
0514白黒仲直り大作戦2015/09/22(火) 09:29:52.75ID:Bws4Rkmv
(白夜家)
ミコト「…というわけで新しく白夜家にきてくれたカムイちゃんですよ。皆さん、仲良くしてあげてね」
リョウマ「…ほぅ、カムイというからてっきり男子と思いきや女子か。俺はリョウマ、この白夜家の長男だ。俺の事は気軽に兄と呼んでくれて構わんぞ」
カムイ「うん!よろしくリョウマにいさん!」
リョウマ「兄さん、か。まぁ妹が一人出来たと思えば悪い気もしまい」
ヒノカ「カムイはどんな色の浴衣が好きなんだ?私が幼い頃に着ていた浴衣が何着かあるから、お前の好きなものがあればいくらでもやるぞ」
カムイ「ゆかた?なぁに、それ」
ヒノカ「何?お前の姉妹は浴衣や着物に縁がないのか?」
カムイ「カムイにはねえさんたちがたくさんいるけど、ゆかた…はじめてきいた」
リョウマ「ヒノカ、紋章町にはありとあらゆる風習や文明で溢れているのだ。カムイの住む兄弟家が我等白夜の風習に縁が無くとも仕方あるまい」
ヒノカ「そうか…、少し残念だな」
ミコト「ねえ、ヒノカ。今度の夏祭りに着て貰う意味も込めて、カムイに浴衣を見せてあげてはどうかしら?」
ヒノカ「なるほど、それは名案だ母様。ところで……サクラ。そう恥ずかしがってないでお前も挨拶なさい」
サクラ「はっ、はい!はじめまして、カムイ…ねえさま!」
カムイ「カムイねえさま?」
サクラ「え、えっと…その!」
カムイ「わぁ、カムイいつもおとうとやいもうとたちにおねえちゃんてよばれてるから「ねえさま」なんてよばれたのはじめて!サクラはエリンシアおねえちゃんやエイリークおねえちゃんみたいに「おじょうひん」なのね!」
カムイに褒められて、サクラは頬を赤く染める。
サクラ「そ、そんなっ…//お、おじょうひんだなんて…」
ミコト「ふふ。ほら、カムイちゃんにも褒めて貰えたでしょう。あなたは品のある女性なのですから、もっと自信を持って良いのですよ?」
サクラ「カムイ…ねえさま…//」
ヒノカ「よかったな、サクラ」
タクミ「……」
ミコト「さぁ、タクミ。兄さんや姉さん達に習って、あなたもご挨拶をなさい」
カムイ「タクミ…さん?」
タクミ「ふんっ、ぼくはあんたをねえさんだなんておもわないから!」
カムイ「……」
ミコト「タクミ……。ごめんなさいねカムイちゃん。あの子、人様の前だといつもあんな生意気な事ばかり…。でも、本当は家族想いで頑張り屋で、素直ないい子なのですが…」
カムイ「……」
0515白黒仲直り大作戦2015/09/22(火) 09:30:54.98ID:Bws4Rkmv
カムイ「ねえ、タクミ」
タクミ「……」
カムイ「タクミってば」
タクミ「なんだよ。さっきからいってるけど、ぼくとなかよくしようなんておもわないでくれる?」
ヒノカ「タクミ、カムイは私達だけでなくお前とも仲良くなりたいだけだろう?意地悪するのはやめろ」
タクミ「……」
カムイ「よくみたら、タクミってきれいなかみのけしてるね。おろしてみたらどんなかんじになるのかなぁ?」
面白半分に、カムイはタクミの髪留めを弄る。
タクミ「お、おい!かみどめをひっぱるn…!」
カムイ「わぁ!ながくてまっすぐで、きれいなかみ!」
タクミ「わぁぁっ!なによけいなことしてくれてるんだよおっ!!」
カムイ「……いっちゃった。カムイ、わるいことしちゃったかな?」
ヒノカ「気にするな。カムイに褒められたのが照れ臭かっただけなんだよ、きっと」
カムイ「そういえばリョウマにいさんもかみのけながいよね、おとこのこなのになんでなの?」
リョウマ「…うまく説明出来んが、きっと父上譲りなのだろうな、ほら。これが父上、白夜当主スメラギの写真だ」
前白夜当主スメラギ。幼いカムイから見てもその出で立ちや雰囲気はリョウマにそっくりだ。
カムイ「……わぁ、チクチクでながいかみのけ、リョウマにいさんみたい?」
リョウマ「そうか?雷神刀の継承者としてはまだまだ父上に至らない俺だが、そう言われれば励みになるな」
カムイ「リョウマにいさんたちのおとうさま、カムイもあいたいなぁ!」
リョウマ「そ、それは…」
ヒノカ「……」
サクラ「……スン、スン…」
白夜兄弟達の表情が曇る。
カムイ「どうしたの?」
リョウマ「すまん、カムイ。父上なんだが、お前に会わせてやる事は出来ないんだよ…。
俺たちの父上は……遠い国、もう俺たちに会うことも、ここに戻ることも出来ない世界にいってしまった…」
カムイ「……ごめんなさい」
ヒノカ「カムイ、泣くな。お前だって悪気があってそんな事を言ったわけではあるまい」
カムイ「カムイも同じだもん…」
ヒノカ「ん?」
カムイ「カムイのおとうさまとおかあさま、ずっとカムイがあいたいっておもってるのにあってくれなくて…だからカムイもみんなのきもちがわかるの。ごめんなさい…」
リョウマ「…そうだったか。それはつらい思いをさせてしまったな。俺やヒノカも、父上の事を思い出し泣きたい時もある。
だがタクミやサクラの為に堪えているんだ。俺たちは二人の兄姉だからな。お前も、兄弟家に弟や妹がいるのだろう?ならば、いつまでもめそめそと泣いていてはならん」
カムイ「ないてないもん!…ないてなんか…」
ヒノカ「……よしよし。お前もずっとさみしい思いをしてきたのだな」
そんな泣きじゃくるカムイの頭を優しく撫でるリョウマとヒノカ。
血の繋がりこそないが、兄弟と言っても差し支えない絆が確かに芽生え始めていた。
0516助けて!名無しさん!2015/09/22(火) 09:36:45.31ID:Bws4Rkmv
…投下してたら容量がまずいことになったので立ててきました。
カムイの欄はテンプレ議論スレを参考にさせてもらいました。

http://kanae.2ch.net/test/read.cgi/gamesrpg/1442882086/
0517助けて!名無しさん!2015/09/22(火) 15:24:15.73ID:/hbvqnMU
ベルカの魅力を一言で語ると目付きの悪さだと思う

ベルカ「………いつまでこうしてればいい……?」
カミラ「私が満足するまでよ?」

ベルカけっこうちっこい感じするしカミラさんのお膝で猫可愛がりされて憮然としてそう


そして葉よ…その歳ですでに変態の片鱗が…

リーフが露出の快感に目覚めたのって実はカムイが原因だったり…?

リーフ「親から子へ、兄姉から弟妹へ…想いを受けついていくのがFEだよ?僕がカムイ姉さんから受けついた物を…今度は僕が弟に渡す時が来たようだね…」

つ 温泉シチュ 兄弟の真ん中ヒロイン総攻め 兄弟姉妹総受 エロ本

ロイ「要らないよそんなの!? それ、シグルド兄さんに見つかりそうになったカムイ姉さんがリーフ兄さんに押し付けたんでしょ!? 今度は僕におはちを回す気!?」

どちらも、そしてスレ立ても乙ーん
0518助けて!名無しさん!2015/09/23(水) 23:16:04.19ID:ryT7AN7n
    ノ   ノ      ヽ    /   ヽ
   ノ   ノ-------   ヽ  /     ヽ  ノ
  ノ |      ノ      ヽ/        ノ
    |     ノ       /ヽ       ノ
    |    ノ       /  ヽ     ノ


              -------      ノ    ヽヽ    ノ    -------
    /  \ O   ---------    ノ------      ノ         ノ
   /    \          ノ   ノ     ノ     ノ|         ノ
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                 ノ         ノ        |       ノ   ヽ
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0519助けて!名無しさん!2015/09/23(水) 23:18:43.69ID:ryT7AN7n
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   ト、  --=-- .`| .ー'ノ  '.ri,lヽ|,l^i¨/ヽ し      ' | l川|ヽ __,      l '、|  / '、 .─`   .,,  |,| /:::::::::::\
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0520助けて!名無しさん!2015/09/23(水) 23:19:40.41ID:ryT7AN7n
0521助けて!名無しさん!2015/09/23(水) 23:20:07.27ID:ryT7AN7n
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   ト、  --=-- .`| .ー'ノ  '.ri,lヽ|,l^i¨/ヽ し      ' | l川|ヽ __,      l '、|  / '、 .─`   .,,  |,| /:::::::::::\
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0522助けて!名無しさん!2015/09/23(水) 23:23:47.43ID:ryT7AN7n
    ノ   ノ      ヽ    /   ヽ
   ノ   ノ-------   ヽ  /     ヽ  ノ
  ノ |      ノ      ヽ/        ノ
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   /    \          ノ   ノ     ノ     ノ|         ノ
  /      \        ノ     -----ノ     ノ |        ノヽ
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  レ"二==--  --,,.、-''" -、 __゛'-v‐{ヽ `{{,.、Jル ´     __  } /ヽ_i_\}‐、 .゛'、      ゛'‐、   \_::゛'、::::::::::::::::::::ゝ__
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   ト、  --=-- .`| .ー'ノ  '.ri,lヽ|,l^i¨/ヽ し      ' | l川|ヽ __,      l '、|  / '、 .─`   .,,  |,| /:::::::::::\
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 ̄ ̄|  、 ,,、-‐-、.,,-‐ヽ ー-    |¨‐_,ヾ !ii  `  /   ViL -、ヽ_,,.、-''" __|_゛'‐-、___|__,,.、-''"ヽ,,‐'"ヽ_/
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0523助けて!名無しさん!2015/09/23(水) 23:42:37.09ID:ryT7AN7n
    ノ   ノ      ヽ    /   ヽ
   ノ   ノ-------   ヽ  /     ヽ  ノ
  ノ |      ノ      ヽ/        ノ
    |     ノ       /ヽ       ノ
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