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あわててエストの口を両手で押さえた。
しかし、そんなささやかな抵抗は、
妹を余計に付け上がらせることなど分かりきっていた。
「むぐっ!?…って、ダメだよカチュア〜。
本気で黙らせたい時には、これくらいしないと!」
エストはカチュアの両手を掴み、
…逆にカチュアの口を自らの口でふさいだ。
「〜〜〜ッッ!?」
あっけにとられるカチュアを置いて、
エストはウヒョウヒョ言いながら逃げて行った。
妹の姿が見えなくなりそうになるやいなや、
ようやくカチュアは我にかえり、事の重大さに気がついた。
既に両脚は瞬間的にエストを追って駆け出していた。
いつもそう!エストはいつも私の先を行く!キスなんて私はしたことが無いのに!
エストがアベルとキスしている現場に遭遇してしまったこともあり、
恥ずかしさと悔しさが入り交じっていた。カチュアは、…
1→エストに追いつき、腕を捕まえた。
2→エストを見失った。
3→エストの唇の柔らかさを思い出した。
4→ファーストキスはマルス様としたかった、と怒りに震えた。