>>31
今さら言い訳する気にもならず、ましてやミネルバと会っていたことをエストが知る理由も聞きたくなかった。
ただ、妹にはこれ以上喋って欲しくなかった。
「…黙って。」
冷たく言い放つ姉に、エストは面食らった。
「えっ…?えっ?ちょ、ちょっとカチュア…。今なんて?」
「もういいから黙ってよ!本気で黙って欲しい時は、こうするんでしょ!?」
カチュアは自暴自棄ぎみに怒鳴りつけ、そのままエストに唇を重ねた。
乱暴な口調とは裏腹に、優しく、丁寧に妹に口づけする。
ミネルバから教わったように。
何度も、何度も。
(えーっ!?カチュアったら、どうしちゃったの!?ミネルバ様の香水には気がついたけど…何があったっていうの!)
エストは目を開けたまま、カチュアの行為を観察していた。
ふと目を開けたカチュアはその様子に気がつき、ますますイライラした。
カチュアは、…
1→唇を離した。
2→さらに激しく怒鳴りつけた。
3→泣き出した。
4→舌を入れた。