>>27
カチュアは目を覆いたくなるのを堪えた。
そこには、男に覆い被されている姉の姿があった。
男が振り返り、カチュアを見上げた。
その男は、アベル。
エストの恋人である。
彼が何か言おうと口を開けた瞬間、既にカチュアはエストを探しに走り出していた。
(なんなのあの人!信じられない!)
動悸が激しくなる。
(それに、姉さんのあの嬉しそうな顔!エストに何て伝えればいいのよ!)

エストは持ち場に戻っていた。
カチュアが見たままを伝えると、意外な言葉が返ってきた。
「あぁ、また?アノ人ったら、二股かけちゃってんのよねー。」
…カチュアには全く理解ができない事態である。
呆然としている姉に近づくエスト。
「あれっ?カチュア…。ふーん、ミネルバ様としたんだ?」
カチュアは、…
1→何を?と惚けた。
2→ミネルバ様には会っていないと嘘をついた。
3→なぜバレたのか理由を尋ねた。
4→朝のお返しに、先ほど習得したキスをエストに試すことにした。