>>20
ミネルバのことが気になりつつも、
姉の持ち場へ向かった。
マケドニアナッツでも食べながら談笑し、
今朝のことを忘れようとしたのだ。
身体は動くが、まだ頭の奥がぼんやりする。
エストからのキスには傷ついたが、
ミネルバからのそれには身に電撃を撃ち込まれたかのようであった。
(や、やめなければ良かった…かな…)唇を指で軽くなぞりながら、カチュアは急いだ。

「パオラ姉さん、少しいいですか?」
カチュアの声には誰も反応しなかった。
(?誰もいない…)
そう思った矢先、
カチュアの耳に甘ったるい声が聞こえてきた。
パオラの布団には、…
1→パオラとアベルがいた。
2→エストとアベルがいた。
3→パオラとエストがいた。
4→まだパオラが1人で寝ていた。