>>13
ゆっくりと短刀を持つミネルバに近づいて行った。
恥ずかしさに潤んだ瞳が、ミネルバの瞳に映し出されている。
「カチュア?カチュアなのだな?」
短刀を手に、未だ信じきれない様子。
「ミネルバ様…。」
もう引けない。

先ほどエストにされたばかりのキス。
慣れないそれは、あたかも衝突のようであった。
唇に軽い痛みを感じながらも、
ミネルバは目の前の少女が本物であることを信じた。
カチュアの頬を両手で包むように支え、
ミネルバは手本を示した。
優しく。優しく。眠っている赤子を起こさぬほど優しく。
何度も。
カチュアは、…
1→マルスのことがどうでも良くなってきた。
2→自ら望んだこととはいえ、後悔した。
3→ここまでミネルバのキスが上手いとは思わなかった。
4→手本を見習い、今度は自分からミネルバにキスをすることにした。