ザガロ→ウルフ

ザガロ
ウルフ!待て!

ウルフ:
ザガロ!なんということだ!
貴様までハーディン様を裏切ったか!

ザガロ:
そうじゃない!
ハーディン様を思うからこそだ!
今のハーディン様はおかしい、
それはお前もわかっているはずだ!

ウルフ:
それでも構わぬ!
おれはハーディン様と共に死ぬ!そう誓ったのだ!
お前たちが裏切ろうと、たとえおれ一人になろうと、
あのお方を見捨てはしない!

ザガロ:
それがハーディン様のお心に背くことになってもか?

ウルフ:
何!?

ザガロ:
ウルフ、お前が狼騎士団の長となった日、
ハーディン様がお前に言った言葉、覚えているか?

ウルフ:
……!

ザガロ:
もし自分が道を誤った時は、お前たちの手で正してくれ…
あの方はそう言われたのだ。

ウルフ:
忘れるはずはない。
ハーディン様のお言葉なのだから…
だが、今が、その時だと言うのか…
あのハーディン様を…
おれたちが討たねばならないと…

ザガロ:
おれたちが忠誠を誓った
あの日のハーディン様を思い出せば良い。
どんなに辛くても…答えは一つしかない。
おれも今までは認めたくなかった。だが…

ウルフ:
もう言うな、ザガロ!
なんということだ…
この命、あのアドリア峠で散った方が楽であったものを…
おれは狼騎士団の長。
ハーディン様から受けた命は…果たさねばならない。
たとえ、ハーディン様を討つことになろうとも…