平家復讐絵巻
一一九二年、闇は来たれり。
闇の源を頼朝といふ。
頼朝、あまたの魔族をひきいて地を征す。対せし平家の者ことごとく討たれ、壇ノ浦に沈みたり。
天帝、世の乱れを大いに憂い、三途の川の渡守安駄婆(あんだあばあ)に命じて、平家の亡者より、
ひとり豪の者を選ぶ。その名を平景清(たいらのかげきよ)といふ。
景清、ぷれいやなる異次元の者の布施により、地獄よりよみがえりたり。
安駄婆はいふ。
諸悪の王、頼朝を倒すには、曲玉、剣、鏡の三種の神器の他に、正しい心が必要じゃ。
ひたすら信心を忘れなさるな。よいな、信心じゃぞ…
目指すは京都…そして鎌倉