凱ちゃんの日記

○月△日
今朝、早朝トッレニーグをしていたら曲がり角で何者かとぶつかった。
反射的に避けたつもりだったが、向こうも同じ方向に避けたらしい。
口に咥えていたオーレッジグーミがのどに詰まった。逃げられた。許さぬ。

登校時間になって、幼馴染のフーバー・ジェネディシャン・ハガーちゃんと登校する。
途中で、クラス委員長のキャプテン君とバタッリーあう。ドッキドーキッツした。
三人で仲良くおしゃべりしていると、リュウ君とケンちゃんが走ってた。相変わらず仲がいいことだ。
その後を、黙々と登校する仁君と飛竜さん。飛燕ちゃんはお休みか?

クラスに入ると、留年した冬瓜ことブルース先輩が話し掛けてきた
どうやら、転校生が来るらしい。いつもは真面目なギル君も、転校生の話に花咲かせおる。
やがて、アーサー先生が教室に入ってきた。相変わらず派手な下着だ。
いつも思うのだが、なんでこの人はパンツ一丁なのか。今度英雄先生に聞いてみよう。

瞑想していたら、べラボー殿がわき腹を突付いてきた。かなり離れているのに器用な人だ。
と、教卓に目をやると、そこには今朝会ったばかりのあの男が立っていた。

「転向してきた翔にござる。好きなものはスモークボム。特技は武神流――」

拙者の胸の鼓動が高まるのがわかる。これは何だ?
彼奴めと視線が合う……間違いない、武神流の目。運命?

そのとき彼奴が撒いたスモークボムは、これから起こる数々の出来事を象徴していた。