和製TRPGを本来のRPGであると勘違いしてしまうと、戦闘はストーリーを
読み進めるために消化するだけのチャンバラシーン扱いになる。

なぜなら、和製TRPGにはRPGはストーリーテリングゲームであり、お気に入りの
アニメキャラのセリフで茶々入れしつつ、GMが語るストーリーを聴くゲームであると
勘違いした人間ばかりが群がっているからだ。

彼らはこう考えるのだ。
「戦闘なんてどうせつまらないに決まってる。早く終わらせてストーリーの続きを」
「戦闘メインのシナリオは糞。俺のストーリー最高。俺の演技最高。」

本来なら、戦闘が発生した状況を反映した戦闘ゲームとして、ガッツリと遊べるはず
なのに、やたらとHPが高いだけのボスをタコ殴りにするか、倒せて当たり前の雑魚を
代わり映えしない状況で倒し続けるか、戦闘という状況の再現を無視してろくでもない
デザインのゲームができあがってしまう。

戦闘を含めた旅・冒険行そのものがゲームであると、RPGを正しく理解できないのだ。