ちんぽが――勃つ。
 緩やかに反り返るそれは、まるで天を突くような。そんな印象を受ける。
 ふと、僕は窓の外から入り込む月明りに気が付いた。
 意識するとそれはやわらかで、包み込むように僕を照らす。
 ちんぽを――ニ、三度上下に擦った。
 ちんぽはぐぐっと一瞬その身を縮こめて白い息を吐く。――射精だ。
 飛び散った精液は毛布の上で月光を浴びて光っていた。
 虚無感に襲われた僕は真ん丸い月をまじまじと眺める。
 ――あぁ、今夜はこんなにも月が綺麗だ。
 ちんぽも同意するように頷いた。