>>144
以前けっこう調べた俺がコレについて詳しく

コルーチン
 並列実行をさせない(できない)スレッドのこと。外国人はコーディングの際 coro と略すこと多し。
 メリットは、排他処理が不要、ネイティブスレッドに比べてコンテキスト切り替えが軽い(もちろん実装次第だが)。
 デメリットは、切り替えタイミングをプログラマが指示する必要がある、CPUがデュアルコアでも恩恵が受けられない。
 最近ゲーム関係でよく聞くようになったが、アルゴリズム的にはすんごく昔のクヌース本にも載っているらしい。
 マイクロスレッド、協調的マルチスレッド、ファイバー(Windowsのみ)、などの言い方があるが、
 ゲーム業界ではコルーチンが一般的かな?
 ネイティブスレッドではないので擬似的なスレッドと言えるが、「擬似スレッド」という呼び方は
 よく混乱を招くようなのでお勧めしない(後述するように、スレッドを擬似的に再現する手法は他にもある)。
 Cで実装する場合は、たいてい手動でスタックポインタを切り替えることで実現する。
 主な実装:
  アセンブリで実装:作成難度高、コンパイラ依存、移植性なし、使い手にもスキルが必要(スタック溢れ対策など)
  大域ジャンプで実装:作成難度中、コンパイラ依存、やや制限がある
  スクリプトで実装:スクリプトのVM(例えばLuaやSquirrel)に任せる。使うのは簡単で制限も少ない

擬似コルーチン
 コルーチンっぽいことを擬似的にやること(を、>>141は言っているのだと思われる)。
 主な実装:
  マクロで実装:作成難度低、移植性高い、制限多い、読み手には超分かりずらい


感じを掴むには、LuaかSquirrelでコルーチンを触ってみるのが一番手っ取り早いと思う。

以下は直接関係ないので、混乱するようなら読み飛ばして。
・昔のMacOSやWindowsで言うところの「プリエンプティブでない」マルチタスクの仕組みは、コルーチンの親戚。
・RubyやPythonのスレッドも、一般的な実装ではネイティブスレッドではなく擬似的なスレッドらしいが、
 明示的にコンテキスト切り替えを行うわけではないのでコルーチンとは異なる。
 Javaではこのような擬似的に実装したスレッドをネイティブスレッドに対してグリーンスレッドと呼ぶ。