風邪気味でつらいので、以前スレで書いた小説をおいときます。

店員「いらっしゃいませー」
男「ペン買いにきたんッスけど・・・」
店「ペンに関してはコチラのコーナーになっておりますー」
男「うッス・・・」
人生において得に困った事も壁にぶつかった事もなく、ただ平々凡々と暮らしてきた俺はもしかしたら何らかの壁にぶつかりたかったのかもしれない。
ここ東京。地元の大学に進学しても問題がないのにも関わらず、東大に受験をして引っ越したのもその所為なのだろう。
家も平々凡々。親父の会社だって極普通であり、別に東大に受かったのも裏金のおかげではない。ただ単に俺が日ごろ欠かさず行った予習復習によって学力が自然に見についたおかげなのだ。
ただし親の仕送りだって平々凡々であり、やはりバイトをしながら生活をする必要がある。しかしそれは狙ったとおりの障害であったため、それといって自分の望んでいた壁ではなかった。
引越しの手配もして既に新たな俺の部屋には荷物も届いているころだろう。
新たな俺の部屋の一室のあるアパートに向う途中、参考書やノートに使うマーカーペンが切れていた事を思い出した俺は仕方なく近くの大型百貨店に立ち寄ったのだ。
まあこう言った事を忘れずにふと丁度良く思い出してしまうあたりが、壁にぶつからない理由なのかもしれない。
もしかしたら、特に指摘すべき主人公的な特徴もなく、目立った所もなくどちらかといえば控えめな性格の所為かも知れない。
そして俺は既に最寄の駅についていることもあり時間的な制限もないため、じっくり吟味することにした。

えらく話が長いので、これだけ追いときます。