『その<ロボ玉>ってなんなんだよ?』
「へへ、よくぞ聞いてくれました。普通のロボが金肉の制御にシェ
ルを使ってるのは知ってるだろ?でも、それだとロボットの関節ご
とにシェルが必要になる。シェルは高いし、それにすぐ『貝が合わ
ない』ってことになるだろ?だからパーツ変えるたびに相性の良い
新しいシェルが必要になる。
 そこで、さ。シェルを一カ所にまとめて、そっから全部集中して
金肉を制御したら便利そうだろ?僕たちの体の脳みたいにさ。」
『そんなことできるのか!?』
「普通は無理だね。でもこの僕ならできるのさ!って、実はそんな
にたいしたことじゃないのかもしれない。遺跡時代のロボはそうい
う技術を使っているんだ。復元に成功しただけだよ」
『すごいじゃないか!』
「ただね、問題があるんだ。機械同士の伝達はすごくうまくいくよ
うになるんだけど、搭乗者、つまり人との相性がものすごく厳しく
なる。乗り手を選ぶようになってしまうんだ。」
『どういうことだ?』
「ロボ玉は他のシェルに命令を出せるぐらい力の強くなったシェル
の集まりだ。だから、逆にそのシェルに命令を伝えるのはものすご
く力が必要になる。あるいは、そのシェル達=ロボ玉に気に入られ
ないといけない。そうでないと、ロボ玉は全く言うことを聞かなく
なる。特に、このロボ玉はね。」
『じゃ、俺も動かせないかもしれないのか?』
「違うよ、君じゃなきゃダメなんだ。考えてみてくれ、僕が誰のた
めにこれを作ったのか?誰のことを考えながらシェルの調整をして
いたのか?
このロボ玉は、君を待っているんだ・・・」

>>641
実際に表に出すのはこの程度というのではどうでしょう?