暗い地下、人気の無い廊下…、カビ臭い空気…、
サビついて動かなくなったスパコンの山…
不気味な廊下を徘徊する警備兵。
「こんな所警備して何になるんだろう…」
警備の為だけに雇われた傭兵が愚痴をこぼす。
本来、なんでもいいから戦いたかったから、
傭兵家業を始めたのに、なんで初仕事がこんな地下の
警備なのか…
「血が騒ぐ、相手なんかなんでもいいから暴れたい」
後に彼は自分が常にそう思っていた事を後悔する事になる。
気が付けば、あたりは地獄と化していた。
谺す同僚の断末魔、大量の血痕、ゲロに似た悪臭、
彼には状況が把握できなかった、既に彼の後ろには…