みんなでオリジナルのロボットRPGを作ろう!3
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0317夕凪初接触案そのいち
2005/04/25(月) 01:31:33ID:oBXE7rnd親友「――で?脚部関節が故障しても腕だけで這って行けば十分帰還できると思ったと?
その挙句気付いたら両膝まで砂に埋もれちまってたと?」
主人公「・・・ハイ」
親友「はぁぁぁぁ・・・。なんつーアホウだ・・・」
主人公「・・・ゴメンナサイ」
親友「・・・まあこうなっちまったのは仕方ないか。しかし引っ張り出すにしても
うちのポンコツキャリアの馬力じゃなあ。ワイヤーも無いし」
主人公「い、一度街に戻ってギルドに救援願い出そう!うん、それがいい!」
親友「それしかないか・・・。んじゃ行ってくる。これ当座の飯と水な。
一応十字架も渡しとく、死ぬ前にはちゃんと祈っとけよ」
主人公「???」
親友「なんつー顔してんだ・・・。オメェはここに残るの!」
主人公「な、なんでさ!」
親友「見張りは要るだろーが。二人して救援隊引きつれ帰還したとこで、すでにジャンク漁りに
やられてましたー、じゃシャレにならんしな。安心しろって!十字架は冗談半分だ!」
主人公「半分って・・・。もうすぐ日が沈みますよ?砂漠の夜とても寒いよ?
だいたい街まで片道一日ぐらいかかるよ?」
親友「なんだその変な言葉遣い。まあなんとかなるって」
主人公「ならんつーの!死ぬ!死ぬって俺」
親友「そんだけ元気ありゃ大丈夫だろ。んじゃ行ってくるわー」
主人公「ま・・・待て、最後に一つ聞かせてくれ」
親友「?」
主人公「俺の命とロボ、どっちが大事だと思ってるんだ?」
親友「判りきったことをいちいち聞くな、ロボだ」
遠ざかってゆく親友の背中を見つめながら、
主人公の足下に広がる砂地には、幾滴もの涙が吸い込まれていった
(つづく)
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