レースゲームを作ろうぜ!Lap12
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0531名前は開発中のものです。
2005/03/25(金) 20:46:29ID:1Iqhxxid「TCS/トラクション・コントロール・システム」
2001年4月末の「F1世界選手権」第5戦スペイン・グランプリから解禁され、
一躍注目を浴び始めた[TCS]。
カタローニアから送られてくるテレビ映像を見て、マシンの挙動の安定さ(特にコーナリング中)に
気づかれた諸兄も多かったはずだ。
一般車にも現在は装着されており、走行中路面が濡れている時、雪道などに威力を発揮するので、
われわれにとっての「優れもの」機構のひとつであることは間違いない。
トラクシヨンとは駆動力のことであり、一般車の場合は基本的に、滑りやすい路面状況に応じて、
駆動輪の空転をにコンピューターが察知し、ブレーキ、インジェクション系及びスロットル開度などで調整しているもの。
F1の世界に、このTCSを初めて持ち込んだのは1992年のウイリアムズ・チームである。
レーシングカーのTCSは、原理的には前・後輪の回転速度をコンピューターに記憶させておき、
走行中、これらにギャップが生じたらたらエンジンの点火をカット、トルクを瞬間的に落としてグリップを回復させようというもの。
スタート時、コーナー立ち上がり時などに最も有効で、必然的にタイヤへの負担も少なくなる。
極端な言い方をすれば、ドライバーは、いわばコーナリング中でもアクセル・オフすることなく(ハードのほうで最適な駆動力を確保)、
ドライビングに集中できるということになる。
タイヤの「空転」をセンサーで感知し、コンピューターで瞬時に適切な処理を行こなう、理想的とも思えるこのシステムは、
しかしながら大幅なスピードアップにつながる、との理由から「アクティブ・サスペンション」と共に禁止となり、1993年限りで消えてしまっていた。
以上のTCSは、あくまで90年初頭での話であり、飛躍的に進歩したコンピューター全盛の現在、果たしてどんな機構となっているか?
いずれにしろ、世界の一級自動車メーカーが、F1マシンのパワーユニットを担当(したがってコンピューター技術も)している現在、
このシステムでも完成を見るのは時間の問題で、安全でかつコンペティティブなレース展開が見れるのであれば、
われわれF1ファンはいうことはない。
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