☆メンボスレ☆ Part2 美咲とメンボ
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0280名前は開発中のものです。
2005/03/23(水) 00:30:00ID:2g7Vmem+今はそれでいいわ」
「えっ・・・」
「植物遺伝学と社会学の両方をフォローできるからこの研究室に来たんだけど、それだけではないの。
とても貴重なサンプルが、ここにはあるからね」
「・・・」
「トウモロコシによる遺伝的変異で、生活に影響を与えられている人が、この研究室には居るようだし」
「な・・・」
「今日の講義はここまで。また、お話しましょうね」
それだけ言うと、立ちすくんでいる俺の傍を通って葦田さんは去っていった。
彼女の言ったことがどこまで真実なのかはわからない。
ただ、俺に興味を持っていることだけは確かだ。
彼女は明らかに、美咲のことを知っている。
美咲の秘密を、美咲の能力を、そしてその能力が何から得られたのか、知っている。
葦田さんは、美咲を捕まえて自分の研究対象にするつもりだろう。
もしそうなら、俺はそれを阻止しなければならない。たった一人の、美咲の兄として・・・。
外は相変わらずの雨。ガラス窓に貼りついた水粒は、後から来た雨によって大きくなっては
ガラスを滑り落ちていく。その繰り返しだった。
粒の大きさにも限界があるんだな・・・。ガラス窓を見ながら、俺はそんな当たり前のことを考えていた。
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