☆メンボスレ☆ Part2 美咲とメンボ
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
0001名前は開発中のものです。
04/05/16 16:16ID:BNci8GEi無いそこの貴方、内気でホムペも持っていないそこの貴方も、
どうせ諦めるならその前にここでメンボしてみないかい?
ルール
・募集担当、人数はちゃんと書きな。現スタッフ数もな。
・冷やかし禁止
誹謗中傷する人間はスルーして相手にしないように
・個人情報は詮索スンナ。連絡手段はフリーメール等を。
・すべてにおいて常識の範囲内で
前スレ
☆メンボスレ☆(メンバーボシュースレッド)
http://pc5.2ch.net/test/read.cgi/gamedev/1005323011/
0019名前は開発中のものです。
04/05/25 00:29ID:fktYBOeAおふくろにも親父にももう一人の妹である皐月にも、話してない。
大学と自宅を電車で往復1時間かけて通学するだけの俺の日常はそれまでと変わらなかったが、
美咲が別れ際に放った言葉が、頭からどうしても離れなかった。
また会おうね。
お兄ちゃんとつりあうステキな女性になっているから。
お兄ちゃんとはステキな出会いから始めるの。
美咲はそう言った。俺の日常の中に、美咲がどういうカタチで侵入してくるのか、
この2日間はそれだけをずっと考えていた。
まさかまた家に押しかけてくることはしないだろう。だったら大学か。電車の中でバッタリか。
それとも俺がよく行くコンビニで待ち構えてるのか?
「おーい、バカ兄貴。めしー」
階下から皐月の怒鳴り声が聞こえてきた。
自分の部屋で机に向かって、PCも点けずに美咲のことだけを考えていた俺は、
適当な返事をしつつ、食卓へ降りていった。
既に皐月とおふくろが食卓についていた。親父はまた残業だろう。
この家にいる家族全員が揃ったところで、夕食となった。
「いただきまーす。さて何から食べようかな?
このコロッケ、いつもの野菜のヤツ?」
「そうよ。アンタの大好物よ。よく噛んで食べるのよ」
「はーい」
俺も反射的に箸を取り、無意識に御飯を口に運び、義務的にそれを噛む。
もちろん、味なんて感じられない。
0020名前は開発中のものです。
04/05/25 00:30ID:fktYBOeA口をモグモグさせながら、皐月が俺に話しかける。
こんながさつな妹でも、一応心配してくれるらしい。
「いや・・・なんでもない」
「もしかしてまた美咲のこと考えてるの? もうしかたないジャン。
兄貴がいつまでもクヨクヨしてたら、美咲も浮かばれないよ?」
「そうだな・・・」
「元気出しなよ、兄貴。
それともアタシがデートして元気を分けてあげようか?」
ガタッ
俺は思わず席を立つ。驚く皐月とおふくろ。
妹とデート、そのキーワードが俺の中で反響する。
「ゴメン、今日はもういい。ごちそうさま」
「あらあら・・・」
「どうせまたあとでお腹空いたとか言ってくるよ。
とりあえず兄貴の分のコロッケはこの皐月ちゃんがもらうね」
「ああ・・・」
俺は自分の部屋に戻ることにした。
能天気で何も考えてない皐月がうらやましい。
いや、アイツは美咲が生きていることを知らないから、割り切れるのだろう。
美咲が実は生きていて、人智を超えた能力を持って、俺に会いに来る。
愛しさと恐怖がドロドロに混じった感情、それが美咲に対する今の俺の気持ち
なんだろうな。
0021名前は開発中のものです。
04/05/25 00:30ID:fktYBOeA部屋のドアを開けると、そこに美咲がいた。
声を上げなかったのはえらいぞ俺。
代わりに、皐月のバカ笑いが下から聞こえてきた。
「来ちゃった、えへへ」
「お前・・・どうしてまた」
「一度顔見ちゃうと、また会わないでいられなくなるね。
ホントはこの部屋で、お兄ちゃんの匂いだけ吸って帰るつもりだったけど、
お兄ちゃん突然戻ってきちゃったから。ついでに顔も見ておこうかなって」
にっこり笑う美咲。その後ろで部屋の窓が開いている。俺も昔はここから出入りした
ことがあるが、小学生体型の美咲にはツライだろう・・・と思いつつ美咲をよく見ると。
「お前、背が・・・成長したのか?」
「うん、やっぱり小さい身体だといろいろ不便だよ。
年相応になってみたけど、おかしくない?」
「ああ、可愛いというか・・・その、綺麗になったよ」
「えへへ、お兄ちゃんにそう言ってもらえると、美咲うれしいな」
初めてドレスを身に着けたお姫様のように、美咲はその場でくるりと回る。
見たところ15歳くらいか。眼鏡もかけていない。
服装は、どこから調達したのか、白のワンピースと胸元に黄色のリボンだった。
0022名前は開発中のものです。
04/05/25 00:31ID:fktYBOeA「あのね、美咲、ステキな女性になるって言ったけど・・・
考えてみたら、お兄ちゃんの好みって知らないんだよね」
「・・・」
「だから、お兄ちゃんの好みってどんな感じの女性なのか、調べておこうと思って。
お兄ちゃんの部屋に侵入したんだけど・・・」
「はぁ・・・」
その考えがいかにも美咲らしくて、少しだけ嬉しくなった。
昔からコイツは、相手の喜ぶことをマメに調べて、人間関係の円滑化に役立てていたな。
「でも本人がいるなら、本人に聞けばいいよね。
お兄ちゃん、お兄ちゃんの好みってズバリ何? 教えて?」
「何を急に・・・」
「やっぱりスタイルのいい女性かな? きょにゅう、って言うんだっけ?
背の高いほうが好みなの? それとも、小さい子がいいの?
美咲、何だってなれるよ」
「ば、ばか。そんなこと言えるか!」
「おーしーえーてー」
美咲は俺の肩をつかんでユサユサし始めた。揺れる俺の身体がほんの刹那、
美咲の胸に触れる。うわ、ちゃんと胸も大きくしたんだな美咲。
俺は自制心を失いそうになる自分を客観的に見つめ、それ以上興奮することはなかった。
0023名前は開発中のものです。
04/05/25 00:31ID:fktYBOeA階下からおふくろの声がした。マズイ。
ここは美咲に引き取ってもらわないと。
「美咲、おふくろが来ちゃうぞ。
今日はもう帰れ」
「うーん、そうだね。バレちゃマズイね。
美咲、お兄ちゃんを困らせたくないから、今日はこれで帰るね」
「おう、そうしてくれ」
「今日はお兄ちゃんの顔が見れたから、満足。
また会いに来ていい?」
「いつでも・・・いやそれはやっぱり、考えさせてくれ」
「えへへ、冗談だよ。見つかると大変だもんね。
今度はお外で、ゆっくりとお話しようね、お兄ちゃん!」
「ああ・・・」
「バイバイ!」
美咲はくるっと反転すると、開いている窓から飛び出していった。
俺も続いて窓に駆け寄るが、外には動いているものは何も見えない。
街灯がチカチカと明滅する、いつもの住宅地の夜だった。
どうやって消えたのか、わからない。猫にでもなったのか?
そもそも美咲の遺伝子組換え能力は、猫になることもできるのか、
正直わからないのだが・・・。
0024名前は開発中のものです。
04/05/25 00:33ID:kDwIF2an今度は皐月の声が聞こえてきた。
エルカは最近人気が出てきた、俺の好きな巨乳タレントだ。
(胸以外は)あまり自己主張しない、おっとりとした性格で、守ってやりたくなるタイプだ。
よく、突っ込み系のバラエティ司会者にいじられている。その困った顔がまた魅力的だ。
ふと、妖しい妄想が頭をよぎる。美咲にエルカちゃんになってくれ、
とお願いするのはどうだろう? できるのかな?
エルカの遺伝子をコピーすればいいのか? しかしあの乳は整形っぽいからな。
元のエルカの遺伝情報には含まれてなさそうだ。
いや、でも、美咲はそういった部分も組み換えられるんじゃないか?
脂肪の蓄積を制御する遺伝子があったとして、それをチョチョイと組み換えて
胸に脂肪がたくさん集まるようにすれば、ボイーンと膨らむような気がするぞ。
ダメなのか? 今度聞いてみるか?
そこまで考えたところで、はっと我に返る。いつの間にか両手を上げて、
何か大きく丸いものを揉むような手つきになっていた。これじゃ変態だ俺。
大体、そんなこと美咲にお願いなんてできるか。美咲はドラえもんでもバケルくんでも
ないんだぞ。いくらなんでもそれは美咲の人格を踏みにじりすぎだ。
「ああ、マズイマズイ」
新しい美咲に遭遇してから、自分の中にあると思っていたモラルが、どんどん
崩壊していくのがわかる。理性がガリガリ音を立てて日増しに削られていく。
ひょっとして、美咲の能力で俺も変容させられているのか?
そんなことはないだろう。それはわかっている。わかっていても、そう考えてしまう。
わかっているのに、そうやって美咲のせいにする自分がすごくイヤだった。
0025名前は開発中のものです。
04/05/25 00:34ID:kDwIF2an「今行く」
一人で考えていても結論は出ない。
今は、もう一人の妹、皐月と一緒に馬鹿みたいに笑おう。
ちょうど腹も減ってきたし。
美咲のことは、また後で考えよう。考えなければいけない時が、きっと来るだろう。
俺はおふくろに夕食を温め直してもらい、リビングにいる皐月と大声で笑った。
-------------------------------------------------------
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています