☆メンボスレ☆(メンバーボシュースレッド)
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0001Mrメンボ
01/11/10 01:23ID:7+Xta6zK無いそこの貴方、内気でホムペも持っていないそこの貴方も、
どうせ諦めるならその前にここでメンボしてみないかい?
ルール
・募集担当、人数はちゃんと書きな。現スタッフ数もな。
・冷やかし禁止
・個人情報は詮索スンナ。連絡手段はフリーメール等を。
・すべてにおいて常識の範囲内で
0990名前は開発中のものです。
04/05/16 00:18ID:RwJgOrPR「あのね、美咲、遺伝子組み換えちゃった。だから、もうお兄ちゃんと血はつながってないよ。
結婚だって何だってOK。えへへ」
「なんだそりゃ?」
俺は平静を装って美咲の言ったことを馬鹿にしたが、内心ではわかっていた。
美咲の言ったことは、多分、本当だ。肉親だからわかる。見た目でも雰囲気でもない。
正にDNAの部分で、今の美咲と俺は別物だって感じられる。
友達の家へ遊びに行ったときの匂い、生まれて初めて食べたものに対する最初の感想、
お正月に毎年恒例で見るTV番組、予備のティッシュペーパーが置いてある場所・・・
そういった、血であり家であり家族である共通の部分で、目の前にいる少女と俺は別になったのだ。
「あっでも、もう肉親じゃないからお兄ちゃんって呼ぶのは変だよね。
なんて呼んだらいい? やっぱり正雄さんかな? いやーん」
「馬鹿言ってないで早く食べろ。お前が何だろうとお兄ちゃんはお兄ちゃんだ。
それにしてもジンジャーエール遅いな」
俺は話題をジンジャーエールに向けたが、そうでもしないとこの場から逃げ出しそうだった。
正直、恐いのだ。美咲が。一夜にして明るくなった性格が。正体不明の能力が。
なまじ以前の美咲は大人しくていい娘だったたけに、それがいっそう恐ろしい。
これが能天気暴力娘の皐月だったら、まだ冗談とかさすが皐月だ、で済むのだが、
誰よりも人に気を遣い、嘘のつけない美咲だからこそ、この本当の出来事が恐いのだ。
もしも。
もしも美咲を怒らせるようなことがあって、その遺伝子組換え能力とやらで、
化け物に変身したとしたら、俺はどうするだろう。
自分が美咲に殺されてしまうのなら、まだいい。
でも、化け物になった美咲に対して、俺は今までと同じような接し方ができるだろうか。
病院にいた婆さん3人組のように、遠巻きに美咲を奇異の目で見たりしないだろうか。
そんな状況が恐い。
そんな妄想を抱いてしまう自分が恐い。
そんな妄想を俺に抱かせる美咲が恐い。
0991名前は開発中のものです。
04/05/16 00:18ID:RwJgOrPR美咲が治してあげようか?」
美咲が心配そうに俺の顔を覗き込む。とりあえず今までどおり、呼び名は「お兄ちゃん」に
決定したようだ。セリフの後半部はこの際、聞かなかったことにする。
「お待たせしました。
あいにく材料を切らしていたので、ちょいとカナダまでひとっ走りしてきました」
ウェイトレスが、笑えないアメリカンジョークを唇に載せて、ジンジャーエールを運んできた。
俺はそれを直に受け取ると、ストローも使わずにぐぃっと一気に飲み干した・・・つもりだったが
炭酸でむせてしまった。激しくかっこ悪い。
「大丈夫? そんなにあわてて飲むことないのに」
美咲がテーブルを回って、こちらに寄ってきた。背中をさすってくれる。
「うぇ、げほ。あ、ありがとな、美咲」
「ふふ、いいからいいから。たとえ血がつながってなくても、私達兄妹じゃない。
甘えていいんだよ」
「・・・・・・」
大人っぽいセリフにちょっとだけドキっとしたが、こういう優しいところは俺の知っている
いつもの美咲だ。少しだけ安心した。
「美咲・・・」
「お兄ちゃん・・・」
ヤバイ。今一瞬だけ雰囲気に流されそうになったぞ。
相手は実の・・・いやもう血はつながってないのか、とにかく妹なんだぞ。
まだ未成年なんだぞ。
0992名前は開発中のものです。
04/05/16 00:19ID:RwJgOrPR背中越しに全体重をかけていた美咲を俺は引き剥がす。
退院という、いわばひとつのタガがはずれた美咲は、やたらと身体をくっつけたがる。
妹に好かれる兄というのは、それはそれで悪い気はしないものだが、今の美咲は異常だ。
「お兄ちゃん・・・、美咲のこと、嫌い?」
「嫌いじゃないが、ここは」
外だぞと言うところだった。だったらおウチで、と切りかえされる、間違いなく。
人目があるところでイチャイチャはマズイだろう、と言えば、人目がないところならイイ
と、今の美咲なら受け止めてしまうハズ。
「お兄ちゃん、美咲ってそんなに魅力ない?」
俺が言葉を失っていると、美咲はつまらなそうに足元を見つめた。
「やっぱり、大人の身体のほうがいいのかな?」
「え、おい! 待て! ここは外だぞ」
今度は躊躇なく言えた。言わなければ、次に美咲が何をするか、予想できてしまったからだ。
その、遺伝子組換え能力とやらを使ってアダルトタッチで・・・
ちょっと見てみたい気もするが、ここではまずいだろ俺。
「なんてねー、えへへ。美咲もそんなに考えなしじゃないよー」
よかった。我らがお姫様にはまだ理性が残っていたようだ。
心からため息をひとつ吐くと、俺は残ったジンジャーエールを胃に流し込む。
美咲はとっくにパフェを食べ終わっていた。
0993名前は開発中のものです。
04/05/16 00:19ID:RwJgOrPR「うん、今日は楽しかったー。また一緒にデートしようね」
「はは、そのうちにな」
大人の対応で美咲のお願いを軽く受け流し、精算を済ませる。
美咲は一足早く店を出て、太陽の光を浴びていた。
「うーん。まぶしいー。
こうやって、お日様の光を浴びたのって、本当に久しぶりだよ」
「そうだな。2年ぶりか」
「うん。病院は寂しかったよ、お兄ちゃん・・・」
「そうか。あまりお見舞いにいけなくてゴメンな」
「ううん、許す。お兄ちゃん好きだから。
でもこれからはずっと一緒にいてね」
「ずっと一緒は無理だろう。俺は大学もあるし」
それを聞いた美咲は、そうだねとつぶやくと、道の真ん中に飛び出した。
そこで振り向くと、満面の笑みを浮かべて、こう言った。
「それでも美咲は、お兄ちゃんが大好きだよー」
ドゥ
美咲の笑顔が俺に飛び込んできた。網膜の内側に。
道の真ん中にいた美咲は鉄の馬に跳ねられ、反対の歩道に落ちて、二度と動かなかった。
俺はそれを一部始終見てしまった。
美咲は退院したが、家へ帰ることはできなかった。
つづく
0994名前は開発中のものです。
04/05/16 00:31ID:vCJRzAVE0995名前は開発中のものです。
04/05/16 00:33ID:BNci8GEi0996名前は開発中のものです。
04/05/16 13:27ID:fkYq/XNC0997名前は開発中のものです。
04/05/16 13:27ID:fkYq/XNC0998名前は開発中のものです。
04/05/16 13:29ID:fkYq/XNC0999名前は開発中のものです。
04/05/16 13:30ID:fkYq/XNC1000名前は開発中のものです。
04/05/16 13:31ID:fkYq/XNC10011001
Over 1000Threadもう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。
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