今日の俺はいつもと気合が違っていた。
そう今日は俺にとって一生忘れられない一日になるからだった。
生まれてきて19年間一人前の男になれる日がやっときたのだ。
今まで幼馴染として見てきた陽の下光をついに女にする日がきたのだ。
思えば長い道のりだった。家が隣同士で育った俺達は子供の頃から、当然のように毎日一緒に遊び親も公認の中だった。
しかし、俺が小学生の頃、父親の転勤で光と離れ離れになり高校入学まではまったく女の子に縁がない人生だった。
高校の入学式で光と再会し、他の女の子達と同等の付き合いをしていたが、卒業式の日伝説の鐘の下で告白をうけた。
今まで光を幼馴染としてしか見れなかった俺は初めて光を一人の女の子として受け入れた。
付き合いだしてから3ヶ月ほどして光の家で2人で下らない馬鹿話しで盛り上がっていたら突然TVでキスシーンが映し出された。気まずくなった俺達だがTVにつられるように抱合い初めてのキスをしていた。
当然、男ならその先もと思い光をベッドに押し倒した。少し胸を揉んでみると光は歯を食いしばって耐えていたが我慢も限界がきたのか『駄目だよ・・君の事好きだけど、まだ怖いよ・・』と拒まれた。
これを読んでいる君らなら理解できると思うが、拒まれた時は結構辛い。落ち込んでいる俺を見かねた光は『まだ怖いけど、君のためにがんばるからもう少し待ってよ。』と励ましてくれた。
俺は初めてで非常に焦っていたのか『いつ?いつまで待てばいいんだよ?』と馬鹿な事を聞いてしまったが光は怒る事も無く、少し顔を赤くしながら『今度会った時には大丈夫なようにしておくから・・』と言ってくれた。
俺の事をよく考えてくれている光を愛しくなった俺は光を思い切り抱きしめ激しいキスをした。

そして2週間ぶりに光に会う。当然この間の約束を覚えているはずだ。玄関先まで着いたが胸がドキドキする。
光は笑顔で俺を迎え入れ、部屋まで手を繋いで歩いた。光も緊張しているようだ。少し手が震えている。もうすぐ光の部屋だ。ついに俺はこの日を迎えたのだ。
部屋に入り、座ると光がお茶を持ってきてくれ少し落ち着いた。しかし、ここからどうHに持っていくかが難しい。タイミングを掴めずに時計の長針は2周もしていた。
俺は覚悟を決め、光を再びベッドに押し倒し光に『いいの?』と聞いてみたら『いいよ・・・私、君の事好きだもん・・』と言ってくれた。
続く?