16番国鉄型(以下16番と略す) は車体を1/80、ゲージを1/65で作る模型であり、このやり方で作った場合、
どんなに高度の技術をもって精密化に挑戦しても、
蟹股模型を解決できない。
それに対して、16番の蟹股姿を改善しようという考えが、
1958年頃、白鳥氏が起こした1/80模型(車体もゲージも1/80)であり、
1972年頃、誰かが起こしたHO模型(車体もゲージも1/87)です。
この車体とゲージの狂いの改善は
英国で盛んだったOO(車体を1/76、ゲージを1/87)の内股姿を改善するために、
HO(車体もゲージも1/87)が米国で生まれたのと同じです。

16番とHOの違いは単に、
縮尺が【1/65と1/80の混濁】か、【1/87の一種】か、
の違いに過ぎません。
どちらかが、精密模型専門だ、とかどちらかが高額模型専門だ、というような事はありません。
初心者が下手糞な模型をHOで作っても、模型屋が格安模型をHOで売っても、
何の問題もないのがHO模型です。

ただ、日本の現状では、
【1/65と1/80の混濁】縮尺である16番を好む人が多いために、
HOの格安量産品は少ないのです。
(米国ではHOを好む人が多いために、HOの格安量産品が多い)

現在の工業技術では、16番もHOも同じように量産模型を作れるが、
16番の愛好者数が多く、HOの愛好者数が少ないので、
模型屋としては、量産模型の場合は16番をメインにせざるを得ない。
要するに趣味者の好みが原因で、
模型商品は、16番【1/65と1/80の混濁】が優勢、HO【1/87の一種】が劣勢になってます。

勿論、個々の趣味者が
16番【1/65と1/80の混濁】と、
HO【1/87の一種】の両方の
趣味を同時にやるのは自由です。
しかし個々の趣味者など問題にせず、
模型そのものだけを考えれば、上に書いたようになります。
また、16番とHOのどちらが優れているのか? についてはここでは書きません。